元魔王と不死身少女

小烏 暁

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第7話 気持ちの良い朝

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気持ちの良い朝を迎えた、こんなに安眠出来たのは本当にいつぶりだろうか、

「起きたか」

隣にはネルメス様が居た。

レイン「あの、私はどのくらい寝てましたか?」

「昼だ」

レイン「!?」

もうそんな時間!どうしよう、ここまで寝てしまうとは思わなかった、、だからネルメス様はずっと私が起きるのを待っていたんだ、

レイン「あ、あの!、も、申し訳....」

ネルメス「よく眠れていたみたいだな」

レイン「え?」

ネルメス「ん?どうした?なにかおかしなことでも言ったか?」

........初めて言われた言葉だった。
いつもならすぐに殴る蹴るの繰り返しなのに、

レイン「・・・殴らないんですか?」

ネルメス「殴る?何故貴様を殴る必要があるのだ?」

レイン「いつもなら寝過ごしてしまうと罰を与えるのが日課でしたので。」

「私には興味が無い。私は研究の結果さえ分かればそれで良い」

とても変わっている人だ、でも私は信じない、
希望を持っちゃダメだって分かってるから。

「それじゃあ実験を始めようか。」

レイン「なんの実験ですか?」

ふむ、抵抗はないのか、私は楽で良いのだが
張り合いがないな

「今回は初めてだ、血を採取するだけで良い」

レイン「....それだけでいいのですか?」

「初めてだからな、しかし血を摂る量は多いぞ?普通の人間なら死ぬ量の血を抜く。」

レイン「分かりました」

ネルメス「その前に貴様は汚すぎる、まずは風呂にでも入れ」

レイン「ふろ?入ったことが無いです」

ネルメス「それでは一緒に入るか?」

レイン「分かりました」

........冗談のつもりなのだが、いや、現段階の身体の検査をするには丁度良いか....





レイン「ここがふろ?」

ネルメス「そうだ。」

レイン「白いモヤモヤがでてる....」

ネルメス「ああ、湯気というんだ」

レイン「....水が温かい、」

ネルメス「レイン まずは服を脱げ」

レイン「分かりました」

ふむ、躊躇いというものがないのだな。
奴隷というものはこういうものなのか?
少しは羞恥心というものがあると思うのだが、

ネルメス「........なるほど」

ネルメスはレインの体を見た。
やはり貧相な身体、お世辞にも美しいとは思えない、どこもかしこも汚れている
だが、やはり打撲などの傷が無い。不死の首輪は効果絶大ということか。

レイン「あの....」

ネルメス「どうした?」

レイン「そんなにまじまじ見てますが、その....さすがに恥ずかしいです。」

ネルメス「貴様の貧相な体に欲情する訳なかろう。心配するな」

レイン「....そうですか」

?、何故頬を膨らましているのだ?
何かの儀式か?

ネルメス「貴様がもう少し女になったら相手をしてやろう。」

それよりもレインを綺麗にすることが第1目標だ。
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