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断章Ⅱ〜最終兵器にアイの花を〜
美の体現
「……あのー、民間人……なら、僕たちが保護しますけど……」
スピーカーをつけた僕の声が、鋼鉄の通路一面、その奥まで立体的に反響する。
「民間人、ねえ…………民間、まではあってるわよ!…………人、じゃないけど」
『ほれみろ!……やっぱりコイツ何かあるでヤンスよ!!!!』
「……そうだね、全隊、一応武装はしといて、コイツは今———人外であることを公言した……!」
「もう話は終わり?……坊やの声、意外と逞しかったのに……」
「……僕はそこら辺の坊や、じゃありません。……戦う、というのなら、僕だって容赦はしませんよ」
「……いつ戦うと口にしたかしらねえ?……できるならば、あなたたちには穏便に死んでほしかったんだけど……無理そうねえ……」
「…………っ、全隊、一斉掃射! 僕に構うな、コイツを———殺せ!」
普段温厚(だと思う)な僕が、ここまでも焦り、この女を殺せと命令した理由。
……ソレは、たった今僕が感じ取った神力反応の歪さにあった。
アサルトライフルによる弾幕が続く中、その最中を、魔力障壁で防ぎながら、僕の乗るサイドツーは後退して行く。
『……セン、何か……あった、の…………?』
弾幕の騒音が鳴り続ける中、くいなが疑問気に質問してきた。
「アイツ、神気の量が……常人の4分の1だった。……ならば、コックみたいな機巧天使かもしれないし、或いは———。
……どちらにせよ、このままここで戦うのは悪手だ、それにもしもそうだとすれば———、
あの程度の弾幕じゃあ、アイツは決して倒れない!……全隊、全隊、聞け!……今すぐ、後退だ、全員———地上へ急げ!」
ひと段落。
爆煙が晴れてきたころ。
サイドツーに搭乗したセンはただ1人、その女の前にて立ち尽くしていた。
「……あーあ、せっかくの美貌が、灰と化すところだったわ」
「機神、もしくは———機巧天使……ですね、あなた」
「んー鋭い!……流石世界を救った勇者は違うわね~!」
「……目的は、あなたの目的はなんですか」
「あなたたちに死んでもらうこと、そして……『エターナル』を完遂させること。
この究極の美の体現、アフロディテの美貌を永遠にこの世界に刻むこと!……ただ、それだけよ」
「それだけ、じゃ済まされない問題です。……ソレに、アフロディテ———やはりあなた、機神でしたか……機神アフロディテ!」
「……そう、私は機神———アフロディテ。その、美しきスペアボディ!
美の体現にして、下等なあなたたち人類に捧ぐ———天罰の象徴よ」
「では……死んでもらうしか、ないようですね」
僕のサイドツーの持つ改良型Cキャノン、その銃口の先が、アフロディテの———その美貌の脳天に向かって突き付けられる。
「怖いわねえ……まだ幼い坊やが、そんなものを扱って———」
「———っ!!」
もうすでに、その引き金は引かれていた。
それはそうだ、誰だってそうするはずだ。
眼前にて講釈を垂れているのは、あくまでもソレは、『カミ』であり。
僕たち人界軍が殺すべき天敵にして、オリュンポス最悪にして最強にして最大の砦、現存する最強の半有機生命体。
そんな化け物と相対した時、怯えることと戦うことしかできないヒトは、何をするか?
———戦う以外に、ある訳がないだろう。
———この場での戦いは、終わった。
その美しき身体は、炭と化して砕け散った。
……その身体は、だが。
「流石に、機神がこの程度で終わる訳……ないよなぁ……スペアとか、言ってたし……」
とりあえずの窮地を乗り切り、若干安堵しかけていた僕の心に、直後———無線の音声が差し掛かる。
『……ン!…………セン!……外が、外がヤバいでヤンス!……あの……機神だとか言う奴が2体も、2体も浮かんでるでヤンス!』
「な、何だってえ?!」
『……アイ、にも……分かる。…………アレが、機神の…………真の、身体』
———一体、外では何が起きている?
スピーカーをつけた僕の声が、鋼鉄の通路一面、その奥まで立体的に反響する。
「民間人、ねえ…………民間、まではあってるわよ!…………人、じゃないけど」
『ほれみろ!……やっぱりコイツ何かあるでヤンスよ!!!!』
「……そうだね、全隊、一応武装はしといて、コイツは今———人外であることを公言した……!」
「もう話は終わり?……坊やの声、意外と逞しかったのに……」
「……僕はそこら辺の坊や、じゃありません。……戦う、というのなら、僕だって容赦はしませんよ」
「……いつ戦うと口にしたかしらねえ?……できるならば、あなたたちには穏便に死んでほしかったんだけど……無理そうねえ……」
「…………っ、全隊、一斉掃射! 僕に構うな、コイツを———殺せ!」
普段温厚(だと思う)な僕が、ここまでも焦り、この女を殺せと命令した理由。
……ソレは、たった今僕が感じ取った神力反応の歪さにあった。
アサルトライフルによる弾幕が続く中、その最中を、魔力障壁で防ぎながら、僕の乗るサイドツーは後退して行く。
『……セン、何か……あった、の…………?』
弾幕の騒音が鳴り続ける中、くいなが疑問気に質問してきた。
「アイツ、神気の量が……常人の4分の1だった。……ならば、コックみたいな機巧天使かもしれないし、或いは———。
……どちらにせよ、このままここで戦うのは悪手だ、それにもしもそうだとすれば———、
あの程度の弾幕じゃあ、アイツは決して倒れない!……全隊、全隊、聞け!……今すぐ、後退だ、全員———地上へ急げ!」
ひと段落。
爆煙が晴れてきたころ。
サイドツーに搭乗したセンはただ1人、その女の前にて立ち尽くしていた。
「……あーあ、せっかくの美貌が、灰と化すところだったわ」
「機神、もしくは———機巧天使……ですね、あなた」
「んー鋭い!……流石世界を救った勇者は違うわね~!」
「……目的は、あなたの目的はなんですか」
「あなたたちに死んでもらうこと、そして……『エターナル』を完遂させること。
この究極の美の体現、アフロディテの美貌を永遠にこの世界に刻むこと!……ただ、それだけよ」
「それだけ、じゃ済まされない問題です。……ソレに、アフロディテ———やはりあなた、機神でしたか……機神アフロディテ!」
「……そう、私は機神———アフロディテ。その、美しきスペアボディ!
美の体現にして、下等なあなたたち人類に捧ぐ———天罰の象徴よ」
「では……死んでもらうしか、ないようですね」
僕のサイドツーの持つ改良型Cキャノン、その銃口の先が、アフロディテの———その美貌の脳天に向かって突き付けられる。
「怖いわねえ……まだ幼い坊やが、そんなものを扱って———」
「———っ!!」
もうすでに、その引き金は引かれていた。
それはそうだ、誰だってそうするはずだ。
眼前にて講釈を垂れているのは、あくまでもソレは、『カミ』であり。
僕たち人界軍が殺すべき天敵にして、オリュンポス最悪にして最強にして最大の砦、現存する最強の半有機生命体。
そんな化け物と相対した時、怯えることと戦うことしかできないヒトは、何をするか?
———戦う以外に、ある訳がないだろう。
———この場での戦いは、終わった。
その美しき身体は、炭と化して砕け散った。
……その身体は、だが。
「流石に、機神がこの程度で終わる訳……ないよなぁ……スペアとか、言ってたし……」
とりあえずの窮地を乗り切り、若干安堵しかけていた僕の心に、直後———無線の音声が差し掛かる。
『……ン!…………セン!……外が、外がヤバいでヤンス!……あの……機神だとか言う奴が2体も、2体も浮かんでるでヤンス!』
「な、何だってえ?!」
『……アイ、にも……分かる。…………アレが、機神の…………真の、身体』
———一体、外では何が起きている?
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