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断章Ⅱ〜最終兵器にアイの花を〜
対機神、陽動隊
その機神が翼を広げ終わった瞬間。
攻撃———砲撃が始まったのは、そのタイミングだった。
たった一瞬、たったの一瞬のみ場が閃光に包まれ、その直後———砲撃が前方全方向より一斉に浴びせられる。
その最初の一撃は、俺が切磋に魔力障壁を展開したことによってなんとか防げたが———。
『おわあああああああっ?!』
「ヤンス、何してるんだ、動かないとヤツの的になるだけだぞ……っ!」
『……そうでヤンスね……倍速ブースター、展開……!』
ヤンスがそう発した瞬間、サイドツーの背後にて取り付けられていたブースターが左を向き、次の瞬間———俺の身体は左に剃れる。
「のわあああああああっ?!」
『何してるでヤンスか白さん、魔力斬撃をもって相殺しないと……いつブースターが切れるかも分かんないでヤンスから!』
「はいはいやってやるやってやるよっ!!」
急激な加速を遂げたサイドツーは、機神Bを旋回するように、その周りを移動する。
刀を構え、次の『閃光』を待つ。
簡単な話だ、『閃光』が走った瞬間に、魔力斬撃を振るうだけ。
たとえタイミングを間違えたとしても、ある程度は俺自身の魔力障壁で防ぐことができる。……そのため、1、2度でタイミングを掴めば、あとは簡単だ。
……とは言え、相手は仮にも神。
攻撃パターンが1つのみとは思えないのだが———。
「……っ!!」
2度目の閃光。
直後に、すかさず刀を振るが———。
「相殺……していない、いや、そもそも当たっていないのか……!」
刀が光に擦れた後、その刹那に垣間見たのは、美しき曲線を描きながらもこちらへと伸びる青き光。
……つまり、敵の光線は、敵の正面からこちらを追尾している……!
『……白さん、行動の指示はないでヤンスか?!』
「大丈夫だ、そのまま旋回しててくれ。……その方が好都合だ」
3度目の攻撃を待つ。
敵の攻撃の頻度、敵の正面の状況を見る限り、敵の注意は確実にこちらへと向いている。センたちの方を心配する必要はなさそうだ。
「……しかし、俺の残存魔力量もそろそろマズくなってきた……と思う! ヤンス、サイドツー全体に張れる魔力障壁とか作れたりしないか?」
『……サイドツーの原動力は、搭乗者の魔力を増幅し、エネルギーに変換する『魔力機関』でヤンス。……だから魔力障壁は全然足りるでヤンスが……今から張るでヤンス?』
「そうしてくれるとありがたいが———っ?!」
悠長に話している暇などなかった。
体感、間髪入れずの追撃、第3撃。
現時点でのこの位置は、敵正面から見て左斜め後ろ。
今追尾してくるとしたら———やはり、左斜め前方向か……!
「つあっ!!!!」
刀を振り上げ、渾身の一撃を振るう。
手応えは———アリ。
直撃じゃない、防いでみせたぞ……!
『いけたじゃないでヤンスか!……このままいけば陽動は確実に成功するでヤ———』
「……いいや、問題は、アテナによる第1撃が放たれた後のことだ。……むしろ、そこからが本番だ」
そう言いつつも、もう一度放たれた第4撃を軽く斬り落とす。
魔力斬撃と共に消費された神力の粒子が、雪のように舞い降りる。
「……それに、いつまでアイツがあの攻撃パターンをとってくるかすら分からない。
……いいか、俺たちが相手にしているのは機神だ、カミだ。……どんな不測の事態が起ころうと、それは普通、それが普通なんだよ、ヤツらの前じゃな……!」
『そんなことは———』
ないだろうと、ヤンスもきっと高を括っているはずだ。
だが、そんな常識に収めちゃいけない奴らだってのは、俺が———俺たちヘファイストス神殿国の者が、誰よりも分かってるはずだろう……!
「……ヤンス、センの方と回線を繋げてくれ。同時攻撃で攻めるぞ……!」
攻撃———砲撃が始まったのは、そのタイミングだった。
たった一瞬、たったの一瞬のみ場が閃光に包まれ、その直後———砲撃が前方全方向より一斉に浴びせられる。
その最初の一撃は、俺が切磋に魔力障壁を展開したことによってなんとか防げたが———。
『おわあああああああっ?!』
「ヤンス、何してるんだ、動かないとヤツの的になるだけだぞ……っ!」
『……そうでヤンスね……倍速ブースター、展開……!』
ヤンスがそう発した瞬間、サイドツーの背後にて取り付けられていたブースターが左を向き、次の瞬間———俺の身体は左に剃れる。
「のわあああああああっ?!」
『何してるでヤンスか白さん、魔力斬撃をもって相殺しないと……いつブースターが切れるかも分かんないでヤンスから!』
「はいはいやってやるやってやるよっ!!」
急激な加速を遂げたサイドツーは、機神Bを旋回するように、その周りを移動する。
刀を構え、次の『閃光』を待つ。
簡単な話だ、『閃光』が走った瞬間に、魔力斬撃を振るうだけ。
たとえタイミングを間違えたとしても、ある程度は俺自身の魔力障壁で防ぐことができる。……そのため、1、2度でタイミングを掴めば、あとは簡単だ。
……とは言え、相手は仮にも神。
攻撃パターンが1つのみとは思えないのだが———。
「……っ!!」
2度目の閃光。
直後に、すかさず刀を振るが———。
「相殺……していない、いや、そもそも当たっていないのか……!」
刀が光に擦れた後、その刹那に垣間見たのは、美しき曲線を描きながらもこちらへと伸びる青き光。
……つまり、敵の光線は、敵の正面からこちらを追尾している……!
『……白さん、行動の指示はないでヤンスか?!』
「大丈夫だ、そのまま旋回しててくれ。……その方が好都合だ」
3度目の攻撃を待つ。
敵の攻撃の頻度、敵の正面の状況を見る限り、敵の注意は確実にこちらへと向いている。センたちの方を心配する必要はなさそうだ。
「……しかし、俺の残存魔力量もそろそろマズくなってきた……と思う! ヤンス、サイドツー全体に張れる魔力障壁とか作れたりしないか?」
『……サイドツーの原動力は、搭乗者の魔力を増幅し、エネルギーに変換する『魔力機関』でヤンス。……だから魔力障壁は全然足りるでヤンスが……今から張るでヤンス?』
「そうしてくれるとありがたいが———っ?!」
悠長に話している暇などなかった。
体感、間髪入れずの追撃、第3撃。
現時点でのこの位置は、敵正面から見て左斜め後ろ。
今追尾してくるとしたら———やはり、左斜め前方向か……!
「つあっ!!!!」
刀を振り上げ、渾身の一撃を振るう。
手応えは———アリ。
直撃じゃない、防いでみせたぞ……!
『いけたじゃないでヤンスか!……このままいけば陽動は確実に成功するでヤ———』
「……いいや、問題は、アテナによる第1撃が放たれた後のことだ。……むしろ、そこからが本番だ」
そう言いつつも、もう一度放たれた第4撃を軽く斬り落とす。
魔力斬撃と共に消費された神力の粒子が、雪のように舞い降りる。
「……それに、いつまでアイツがあの攻撃パターンをとってくるかすら分からない。
……いいか、俺たちが相手にしているのは機神だ、カミだ。……どんな不測の事態が起ころうと、それは普通、それが普通なんだよ、ヤツらの前じゃな……!」
『そんなことは———』
ないだろうと、ヤンスもきっと高を括っているはずだ。
だが、そんな常識に収めちゃいけない奴らだってのは、俺が———俺たちヘファイストス神殿国の者が、誰よりも分かってるはずだろう……!
「……ヤンス、センの方と回線を繋げてくれ。同時攻撃で攻めるぞ……!」
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