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第十三話
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第十三話
「レイルーンの泉の水は手に入りました。次は、再生の実かクリュの葉ですね」
私が気絶している間に、シロさん達が水を汲んでおいてくれました。
地図をテーブルの上に置いてみましたが、レイルーンの時と同じように難解です。
再生の実と書かれた文字の横に、赤い果実が描かれている場所。そして、楕円形の物に緑色の葉の様な物が突き刺さっているのはクリュの葉だろう。
「まだ行かないぞ」
背後からシロさんの声が聞こえてきて、思わず固まってしまいました。
「もう、大丈夫ですよ?」
「ぶっ倒れたの、二日前だろう。もう一日くらい休め」
「ですが」
「善処すると言っただろう」
「うぐっ‥‥わかりました」
結局その日は皆さんとゆっくりして終わってしまいましたが、慣れない事をしたせいか、変な時間に目が覚めてしまいました。
起きるには早く、寝直すには遅い。
妙に目が覚めてしまったので、朝から贅沢にもお風呂に入る事にしました。
着ていた物を脱ぎ、戸を開けた瞬間、戸を閉めた。
湯船から上がる湯気の向こう、ちらりと見えた見覚えのあり過ぎる人影。
恐る恐る戸を開けると、中から「おい」と女性にしては低い声が聞こえて来た。
「二年? いや、三年ぶりに会うってぇのに、随分とご挨拶じゃないか」
「し、師匠‥‥」
下手に口説けば、心身ともに再起不能。向かって来る魔獣はねじ伏せる。
その名は、リリー・フローラ。
「な、何故ここに」
「あ~? フレスに行ったら、お前が島流しされたって聞いたんでな。ちょ~笑った」
師匠は偶にフラフラといなくなる。フレス王国に留まる事は多くなく、何をやっているのかは誰も知らない。古龍と腕試しに行っているだの、武者修行だのと噂は色々とある。
「おい。さっさと入れ」
「あ‥‥はいっ!」
慌てて身体を洗い、そっとお湯に入った。
「あ~、やっぱり風呂はいい! 久しぶりにシノビ国に行ってみるのもいいかもなぁ。あそこの酒はいい! 温泉に入りながら、キュッと行くのがいい」
「師匠はシノビ国に行った事があるのですか」
「あぁ、言ってなかったか? 私の祖父母がシノビ国の出だ」
「はい?」
師匠は自分の事を殆ど話さない。酒に目がなく、修行となれば容赦もない。
「私の目が黒いのは、祖母から受け継いだらしい」
師匠の髪は金の混ざった茶色で、珍しくはあるが、偶に見る色ではある。だが黒い瞳というのは、フレス王国には殆どいない。
異世界からやって来る者には黒目黒髪が多いらしく、彼等の多くがシノビ国に向かうというのも見目に関係しているのかもしれません。
こちらの方では珍しい黒目や黒髪も、シノビ国では多いらしい。
トウドウさんも行ったのだろうか?
「それで? なんだって律儀にこんな島に閉じこもっている? まぁ、大方の予想はつくが」
「それは―――」
この島に来てからの事を全て師匠に話すと、彼女はお腹を抱えて笑い始めた。
「あっはっはっはっ! ひ~、あの王子、馬鹿だ馬鹿だと思っぶふっ!‥ていたが、ぶはっ! そこまでとはなぁ!」
師匠は一頻り笑い倒した後、「笑い過ぎて疲れた」と言って湯舟の縁に頭を預けた。
そんな彼女の自由さに、尊敬を通り越して羨ましいと思う事もある。
「は~~~。まぁ、必死になって修行するメェが面し‥楽し‥可愛く? て、ついつい色々と余計な事も詰め込んだ私も悪いが」
前言を撤回させていただきます。
「‥‥余計な事?」
「ん~? あぁ、滝行とか、崖登りとか? 野営訓練は役に立っただろ?」
「師匠‥‥」
「はは、そう怒るな」
師匠は、私の喜怒哀楽を見分けられる。人間では、ただ一人の人だ。
「今この世界で、聖属性魔法を使える者は数百人いる。その中で、聖女と呼ばれているのは十数人だ」
大きな括りでの聖属性魔法ならば、使える者は意外と多い。そして、それは男女問わずいる。
そしてその中から、魔力量や回復魔法の強弱等、様々な審査を経て教会が聖女と認定する。
「だが本来、聖女は世界にたった一人と言われていた」
「え?」
「聖女とは、この世全てを愛し、癒す存在。そして、世界に愛された「愛し子」とも呼ばれていた。精霊や聖獣と心を通わせ、人々を守り‥‥とまぁ、色々と伝承はあるがな」
「それは本当に人ですか?」
精霊と聞いて、あのヒラヒラした方を思い出しました。
「伝承だって言ったろ。こういう類の話ってのは、元の話からへし曲がった上に過大美化された物が多い。だが、真実も紛れ込んでいる事もある」
「真実、ですか?」
「精霊が人前に姿を見せる事は、ほぼ無い。まぁ、あったとしても、そもそも精霊の姿を見る事ができる者が殆どいない。聖獣となれば、更に少ない」
ん? 精霊の姿が見える者が殆どいない? そう言えば、私も精霊を見たのはあのヒラヒラした方が初めてだ。聖獣に関しても、シロさんが初めてだ。
「滝行、覚えているか?」
「え、あ、はい。勿論です」
ぼんやりとしていた所に突然質問が飛んで来た。
滝行。それは、滝の横にある崖を身一つで登る‥‥温かいお湯の中にいるのに、冷たい汗が‥‥。あれは確か、七歳の誕生日だった‥‥。
「登り切った時、何かと会話していただろう」
「何かと会話‥‥」
そう言えば、何度も落ちては登るを繰り返している内に、自分を励ましてくれる声が聞こえ始めていた。そして、登り切った時に私以上に喜んでくれたのだが‥。
「あまりの過酷さに見た、幻想かと」
「私は精霊の姿は見えないが、気配を感じるくらいは出来る。あれは、あの森に住む精霊だった」
ヒラヒラした方、申し訳ありません。どうやら初めてではなかったようです。
「お前さんの境遇で、精霊が見えるなんて事になったら‥‥まぁ、あの馬鹿ハゲが何を企むか分かったもんじゃなかったからな。ちょいと封印をしておいた。そろそろ封印が緩む頃だと思ってフレスまで行ったんだが」
私は既に、この島に来ていたと言う事か。「馬鹿ハゲ」とは、父の事‥‥だろう、多分。
そして、その封印と言うのがヒラヒラした方が言っていた「枷」というやつだろう。
その封印が緩んでいたおかげで、ヒラヒラした方、レイルーン様の姿も見る事が出来た。そしてその封印は、レイルーン様によって完全に消えてしまった。
「ま、こんな島にいるんじゃ封印も必要ないだろ」
師匠はザバリ、と立ち上がると、風呂の出入り口まで歩いて行ってしまう。
「あ‥‥」
引き留めようとして、止まってしまった。
かなり無茶苦茶な人ではあるが、彼女は私が心を許せる数少ない‥‥いや、今まではただ一人の人だった。今はシロさん達もいてくださるので、一人ではない。いや、人の中では、一人か。
「メェ、私の寝る場所はあるんだろうね?」
そんな私の心を読んだように、尊大とも言える師匠の言葉が飛んで来た。
私は慌てて湯から上がり、彼女を追いかけた。
「レイルーンの泉の水は手に入りました。次は、再生の実かクリュの葉ですね」
私が気絶している間に、シロさん達が水を汲んでおいてくれました。
地図をテーブルの上に置いてみましたが、レイルーンの時と同じように難解です。
再生の実と書かれた文字の横に、赤い果実が描かれている場所。そして、楕円形の物に緑色の葉の様な物が突き刺さっているのはクリュの葉だろう。
「まだ行かないぞ」
背後からシロさんの声が聞こえてきて、思わず固まってしまいました。
「もう、大丈夫ですよ?」
「ぶっ倒れたの、二日前だろう。もう一日くらい休め」
「ですが」
「善処すると言っただろう」
「うぐっ‥‥わかりました」
結局その日は皆さんとゆっくりして終わってしまいましたが、慣れない事をしたせいか、変な時間に目が覚めてしまいました。
起きるには早く、寝直すには遅い。
妙に目が覚めてしまったので、朝から贅沢にもお風呂に入る事にしました。
着ていた物を脱ぎ、戸を開けた瞬間、戸を閉めた。
湯船から上がる湯気の向こう、ちらりと見えた見覚えのあり過ぎる人影。
恐る恐る戸を開けると、中から「おい」と女性にしては低い声が聞こえて来た。
「二年? いや、三年ぶりに会うってぇのに、随分とご挨拶じゃないか」
「し、師匠‥‥」
下手に口説けば、心身ともに再起不能。向かって来る魔獣はねじ伏せる。
その名は、リリー・フローラ。
「な、何故ここに」
「あ~? フレスに行ったら、お前が島流しされたって聞いたんでな。ちょ~笑った」
師匠は偶にフラフラといなくなる。フレス王国に留まる事は多くなく、何をやっているのかは誰も知らない。古龍と腕試しに行っているだの、武者修行だのと噂は色々とある。
「おい。さっさと入れ」
「あ‥‥はいっ!」
慌てて身体を洗い、そっとお湯に入った。
「あ~、やっぱり風呂はいい! 久しぶりにシノビ国に行ってみるのもいいかもなぁ。あそこの酒はいい! 温泉に入りながら、キュッと行くのがいい」
「師匠はシノビ国に行った事があるのですか」
「あぁ、言ってなかったか? 私の祖父母がシノビ国の出だ」
「はい?」
師匠は自分の事を殆ど話さない。酒に目がなく、修行となれば容赦もない。
「私の目が黒いのは、祖母から受け継いだらしい」
師匠の髪は金の混ざった茶色で、珍しくはあるが、偶に見る色ではある。だが黒い瞳というのは、フレス王国には殆どいない。
異世界からやって来る者には黒目黒髪が多いらしく、彼等の多くがシノビ国に向かうというのも見目に関係しているのかもしれません。
こちらの方では珍しい黒目や黒髪も、シノビ国では多いらしい。
トウドウさんも行ったのだろうか?
「それで? なんだって律儀にこんな島に閉じこもっている? まぁ、大方の予想はつくが」
「それは―――」
この島に来てからの事を全て師匠に話すと、彼女はお腹を抱えて笑い始めた。
「あっはっはっはっ! ひ~、あの王子、馬鹿だ馬鹿だと思っぶふっ!‥ていたが、ぶはっ! そこまでとはなぁ!」
師匠は一頻り笑い倒した後、「笑い過ぎて疲れた」と言って湯舟の縁に頭を預けた。
そんな彼女の自由さに、尊敬を通り越して羨ましいと思う事もある。
「は~~~。まぁ、必死になって修行するメェが面し‥楽し‥可愛く? て、ついつい色々と余計な事も詰め込んだ私も悪いが」
前言を撤回させていただきます。
「‥‥余計な事?」
「ん~? あぁ、滝行とか、崖登りとか? 野営訓練は役に立っただろ?」
「師匠‥‥」
「はは、そう怒るな」
師匠は、私の喜怒哀楽を見分けられる。人間では、ただ一人の人だ。
「今この世界で、聖属性魔法を使える者は数百人いる。その中で、聖女と呼ばれているのは十数人だ」
大きな括りでの聖属性魔法ならば、使える者は意外と多い。そして、それは男女問わずいる。
そしてその中から、魔力量や回復魔法の強弱等、様々な審査を経て教会が聖女と認定する。
「だが本来、聖女は世界にたった一人と言われていた」
「え?」
「聖女とは、この世全てを愛し、癒す存在。そして、世界に愛された「愛し子」とも呼ばれていた。精霊や聖獣と心を通わせ、人々を守り‥‥とまぁ、色々と伝承はあるがな」
「それは本当に人ですか?」
精霊と聞いて、あのヒラヒラした方を思い出しました。
「伝承だって言ったろ。こういう類の話ってのは、元の話からへし曲がった上に過大美化された物が多い。だが、真実も紛れ込んでいる事もある」
「真実、ですか?」
「精霊が人前に姿を見せる事は、ほぼ無い。まぁ、あったとしても、そもそも精霊の姿を見る事ができる者が殆どいない。聖獣となれば、更に少ない」
ん? 精霊の姿が見える者が殆どいない? そう言えば、私も精霊を見たのはあのヒラヒラした方が初めてだ。聖獣に関しても、シロさんが初めてだ。
「滝行、覚えているか?」
「え、あ、はい。勿論です」
ぼんやりとしていた所に突然質問が飛んで来た。
滝行。それは、滝の横にある崖を身一つで登る‥‥温かいお湯の中にいるのに、冷たい汗が‥‥。あれは確か、七歳の誕生日だった‥‥。
「登り切った時、何かと会話していただろう」
「何かと会話‥‥」
そう言えば、何度も落ちては登るを繰り返している内に、自分を励ましてくれる声が聞こえ始めていた。そして、登り切った時に私以上に喜んでくれたのだが‥。
「あまりの過酷さに見た、幻想かと」
「私は精霊の姿は見えないが、気配を感じるくらいは出来る。あれは、あの森に住む精霊だった」
ヒラヒラした方、申し訳ありません。どうやら初めてではなかったようです。
「お前さんの境遇で、精霊が見えるなんて事になったら‥‥まぁ、あの馬鹿ハゲが何を企むか分かったもんじゃなかったからな。ちょいと封印をしておいた。そろそろ封印が緩む頃だと思ってフレスまで行ったんだが」
私は既に、この島に来ていたと言う事か。「馬鹿ハゲ」とは、父の事‥‥だろう、多分。
そして、その封印と言うのがヒラヒラした方が言っていた「枷」というやつだろう。
その封印が緩んでいたおかげで、ヒラヒラした方、レイルーン様の姿も見る事が出来た。そしてその封印は、レイルーン様によって完全に消えてしまった。
「ま、こんな島にいるんじゃ封印も必要ないだろ」
師匠はザバリ、と立ち上がると、風呂の出入り口まで歩いて行ってしまう。
「あ‥‥」
引き留めようとして、止まってしまった。
かなり無茶苦茶な人ではあるが、彼女は私が心を許せる数少ない‥‥いや、今まではただ一人の人だった。今はシロさん達もいてくださるので、一人ではない。いや、人の中では、一人か。
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