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第九十七話 異世界の香り
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第九十七話 異世界の香り
冬が終わり、畑仕事が始まってから二週間が経った。
今年の田植えも無事に終わり、モニュナさん一家の引っ越しも済んだ。
冒険者組も仕事が忙しくなるからと、お弁当やポーションを持って出る事が増えた。
今日の晩御飯は、ミトの実のつみれ鍋。
「ごはんできたよぉ!」
食堂から呼びかけると、皆が集まり始めた。
猫達やエスト、ノアがお手伝いをしてくれる。
「うぅ、まだ寒いな!」
はんてんを着て背中を丸めるジローが食堂へとやって来た。
今日は皆いるので、後はクレスとキャロルが来るだろう。
なんて考えていた時だった。
「うわぁぁぁ!?」
突然、ジローの叫び声が聞こえて来た。
慌ててキッチンから出ると、食堂の隅で鼻を押さえ、悶えるジローが目に入った。
「あぁ~、開けちゃったかぁ」
「ヒナ、こ・・・これ・・・」
ジローの前には、一人用の小さなコタツ。
そこには分かりやすく、「開けるな危険」と書いた張り紙が置いてある。
どうして開けるかねぇ。
きっと、「押すな」と書いてあるボタンは押すタイプだな。
「開けるなって書いてあったでしょうが」
「うぅ・・・」
涙目になったジローがちょっと可愛い。
「これは、納豆作ってるの」
納豆の作り方。
乾燥させた大豆を洗って一晩水に浸す。
稲藁を適量束ねて半分に折り、舟の様な形にする。そして、それを煮る!
雑菌がいると「腐った豆」になるので、煮沸消毒する。
藁に住む納豆菌は熱に強いので、煮沸したくらいでは死なないらしい。
酒造所や「菌」が使われる場所へ行く前日と当日は、納豆は食べてはいけないと言われる程だ。
次に、大豆を蒸す。熱々の内に藁の船に詰め込んで、舟から筒状にする。
それから二日から三日、四十度を保ち保温。
一定の温度を保つ・・・一人用のコタツが余っていたので、有効活用してみた。
因みに、今日が三日目だ。
そう言えば、ジローはこの二日間帰っていなかったな。
「なっとう?何かはわからんが、それは腐ってる!」
「あれ?ヒノモトに納豆は無いんだ」
あれだけ日本文化全開なのに、納豆は無いのか。
まぁ、日本人でも納豆苦手な人っているもんな。
コタツから納豆の入ったカゴを取り出し、魔法で冷却。冷蔵庫に入れておいた。
「それよりも・・・開けるなって書いてあったでしょうが」
ジローの頭を掴み、爪でチクチク地味に攻撃を加える。
「い、痛い、痛い!つい、な」
「つい、ねぇ。もしダンジョンだったら、死んでるぞ?ん?」
「いや、ダンジョンにこんな張り紙は痛い痛い痛い!」
「まぁ、こんな所に置いておいた私も悪いし、許してあげよう。だから・・・アヌリ、開けても踏まないからね?」
「う」
視界の隅で、そぉっとコタツの布団をめくろうとしているアヌリが見えたので、釘を刺しておく。
中身はもうないから、怒られるのが目的だろうな。
ビクッとなったアヌリは、またそうっとコタツから離れた。
やれやれだ。
「ほんっと、馬鹿ねぇ」
「ですね」
*
「こんにちは。お茶の葉をください」
「もう少し待てば、新茶が出来上がるぞ?」
「それは楽しみ!でも今は、普通のお茶でお願いします」
そう言うと、三婆が家を出て行った。
去年、お茶の葉を保存する為に欲しいと言われて建てた倉庫へ向かったのだろう。
ここで、つい悪戯心が出てしまった。
「ちょっと珍しい物を作ったんだけど、試食してもらえませんか?」
「ふむ」
ノナさんが頷いたので、上がりそうになる口角を必死で我慢した。
「ちょっと匂いが強いんだけど」
アイテムバッグから納豆を一つ取り出して、ノナさんに見せてみた。
「こいつは・・・ナットゥ!」
「ナットゥ?納豆」
外国人が納豆を間違えて覚えた、みたいな発音だな。
「この、到底食べ物とは思えぬ匂いと見た目!正しくナットゥ!」
「食べてみます?」
「良いのか!?」
珍しく目をキラキラとさせるノナさんが、ちょっと怖い。
「ど、どうぞ」
ノナさんが凄い勢いで台所へ行き、醤油とお皿を持って戻ってきた。
納豆が何か、完全に分かってるな。
「ご飯、いる?」
「あるのか!?」
そっと、炊きたてのご飯が入った木製のおひつを出してテーブルの上に置いた。
その時、三婆が袋を抱えて帰って来た。
「「「この匂いは!?」」」
「お前さん達も早う来や」
どうやら三婆も知っていたらしい。
お茶の葉が入った麻袋を私に放り投げると、さっさと食卓に着いた。
目にもとまらぬ速さで納豆とご飯が器に盛られた。
「「「「いただきます」」」」
そして四人が、物凄い勢いで食べ始めた。
あっという間におひつが空になった。
「ヒナ、お主これを作ったと言っておったな」
「え、うん」
「「「量産!」」」
「うむ。絶対に!それか、作り方を吐け!」
四人からの物凄い圧に、作り方と材料を置いて、逃げました。
それから暫くして、四人の家から悪臭がするとセバスから報告があったが、そっとしておいてあげてと言っておいた。
触らぬ婆に、なんとやらだ。
*
「ふふ~ん、ふんふふ~ん」
「ヒナ?」
食堂で作業をしていると、キャロルがやってきた。
今日はお休みだって言ってたな。
「これは、芳香剤を作ってるの」
カウンターの上には、水の入った容器と、粉末にした香石とお茶の葉が置いてある。
「へぇ~・・・あ、これ、トイレの匂いだ」
「大正解」
先ずは小瓶に水を入れ、粉末にしたお茶の葉を耳かき一杯程を入れて混ぜる。
これが実はかなりの優れもので、どんな匂いもシュッとスプレーするだけで一発消臭!
男性用のトイレにはこれだけで置いてあるが、女性用のトイレには、これに柑橘系の香がする鉱石を混ぜて置いてある。
「ねぇ、これ少し貰っても良い?」
「良いよ。香は何が良い?」
「えっとねぇ・・・あ、これ!」
キャロルが選んだのは、花の様な少し甘い香りがする鉱石。
「仕事の時は付けられないけど、部屋によさそう」
「魔物が寄って来るかもよ?」
「それ、依頼意外の魔物も寄って来たら困るじゃん」
久しぶりの女子トークを楽しんでいると、クレスが食堂にやって来た。
「良い香りねぇ」
「芳香剤なんだけど、クレスもどう?」
「へぇ~、良いわね」
クレスが選んだのは、何と香の無いものだった。
「てっきり、花の香とか選ぶと思ってた」
「私も!」
「お仕事用に、ね」
クレスのお客さんは高位貴族が多く、大半がオーダーメイドだ。
偶に、既に作ってあるドレスを持って行って試着してもらう事もあるらしく、前から匂いが気になっていたのだそうだ。
「もうねぇ・・・今日試着があるからって言ってあるのに、キッツい香水着けてるのよ!」
「「うわぁ~」」
「それ、どうするの?」
「ドレス専用の洗濯屋があるから、そこに持って行くのよぉ。これが結構お高くてねぇ」
香水の匂いって、結構強いから中々抜けないんだよね。
スプレーボトルに入れて、そっとクレスに渡した。
「便利ねぇ。これなら宝石を痛める心配も無いし。ありがとう、ヒナちゃん」
「どういたしまして。これなら香水だろうが加齢臭だろうが、どんとこいだからね」
「加齢・・・臭?」
それまで笑顔だったクレスが、真顔で固まった。
「今、何か恐ろしい言葉が聞こえたんだけど」
「えっと・・・加齢、年齢が高くなると体臭がきつくなって・・・いや、クレスがどうのって事じゃないからね!?」
クレスは見た目綺麗なお姉さんだが、男の人。しかも、二百歳オーバー。
種族がエルフのおかげか、クレスの傍にいて「うっ」と思った事は一度も無い。
「あ~、冒険者の中にもいるんだよねぇ。依頼で町にいないと、身体を洗うなんて事もできないし。この前も、Aランクのパーティが長期以来でギルドに戻って来たんだけどさぁ。これがまたオッサンばっかりで!受付の女の子が涙目になってた。あれ絶対、帰って来て感動って感じじゃなかったよ」
ケラケラと笑いながら話すキャロル。
もうそれ以上、傷口に塩コショウはやめてあげて!
「ヒナちゃん」
「はい!」
「部屋用と洋服用。持ち歩ける物も」
「直ぐに用意します!」
地の底から聞こえて来たような低い声に、言われた三つを超高速で作って渡した。
異世界でも、この手の事はとってもデリケートなんだと、深く心に刻んだ。
冬が終わり、畑仕事が始まってから二週間が経った。
今年の田植えも無事に終わり、モニュナさん一家の引っ越しも済んだ。
冒険者組も仕事が忙しくなるからと、お弁当やポーションを持って出る事が増えた。
今日の晩御飯は、ミトの実のつみれ鍋。
「ごはんできたよぉ!」
食堂から呼びかけると、皆が集まり始めた。
猫達やエスト、ノアがお手伝いをしてくれる。
「うぅ、まだ寒いな!」
はんてんを着て背中を丸めるジローが食堂へとやって来た。
今日は皆いるので、後はクレスとキャロルが来るだろう。
なんて考えていた時だった。
「うわぁぁぁ!?」
突然、ジローの叫び声が聞こえて来た。
慌ててキッチンから出ると、食堂の隅で鼻を押さえ、悶えるジローが目に入った。
「あぁ~、開けちゃったかぁ」
「ヒナ、こ・・・これ・・・」
ジローの前には、一人用の小さなコタツ。
そこには分かりやすく、「開けるな危険」と書いた張り紙が置いてある。
どうして開けるかねぇ。
きっと、「押すな」と書いてあるボタンは押すタイプだな。
「開けるなって書いてあったでしょうが」
「うぅ・・・」
涙目になったジローがちょっと可愛い。
「これは、納豆作ってるの」
納豆の作り方。
乾燥させた大豆を洗って一晩水に浸す。
稲藁を適量束ねて半分に折り、舟の様な形にする。そして、それを煮る!
雑菌がいると「腐った豆」になるので、煮沸消毒する。
藁に住む納豆菌は熱に強いので、煮沸したくらいでは死なないらしい。
酒造所や「菌」が使われる場所へ行く前日と当日は、納豆は食べてはいけないと言われる程だ。
次に、大豆を蒸す。熱々の内に藁の船に詰め込んで、舟から筒状にする。
それから二日から三日、四十度を保ち保温。
一定の温度を保つ・・・一人用のコタツが余っていたので、有効活用してみた。
因みに、今日が三日目だ。
そう言えば、ジローはこの二日間帰っていなかったな。
「なっとう?何かはわからんが、それは腐ってる!」
「あれ?ヒノモトに納豆は無いんだ」
あれだけ日本文化全開なのに、納豆は無いのか。
まぁ、日本人でも納豆苦手な人っているもんな。
コタツから納豆の入ったカゴを取り出し、魔法で冷却。冷蔵庫に入れておいた。
「それよりも・・・開けるなって書いてあったでしょうが」
ジローの頭を掴み、爪でチクチク地味に攻撃を加える。
「い、痛い、痛い!つい、な」
「つい、ねぇ。もしダンジョンだったら、死んでるぞ?ん?」
「いや、ダンジョンにこんな張り紙は痛い痛い痛い!」
「まぁ、こんな所に置いておいた私も悪いし、許してあげよう。だから・・・アヌリ、開けても踏まないからね?」
「う」
視界の隅で、そぉっとコタツの布団をめくろうとしているアヌリが見えたので、釘を刺しておく。
中身はもうないから、怒られるのが目的だろうな。
ビクッとなったアヌリは、またそうっとコタツから離れた。
やれやれだ。
「ほんっと、馬鹿ねぇ」
「ですね」
*
「こんにちは。お茶の葉をください」
「もう少し待てば、新茶が出来上がるぞ?」
「それは楽しみ!でも今は、普通のお茶でお願いします」
そう言うと、三婆が家を出て行った。
去年、お茶の葉を保存する為に欲しいと言われて建てた倉庫へ向かったのだろう。
ここで、つい悪戯心が出てしまった。
「ちょっと珍しい物を作ったんだけど、試食してもらえませんか?」
「ふむ」
ノナさんが頷いたので、上がりそうになる口角を必死で我慢した。
「ちょっと匂いが強いんだけど」
アイテムバッグから納豆を一つ取り出して、ノナさんに見せてみた。
「こいつは・・・ナットゥ!」
「ナットゥ?納豆」
外国人が納豆を間違えて覚えた、みたいな発音だな。
「この、到底食べ物とは思えぬ匂いと見た目!正しくナットゥ!」
「食べてみます?」
「良いのか!?」
珍しく目をキラキラとさせるノナさんが、ちょっと怖い。
「ど、どうぞ」
ノナさんが凄い勢いで台所へ行き、醤油とお皿を持って戻ってきた。
納豆が何か、完全に分かってるな。
「ご飯、いる?」
「あるのか!?」
そっと、炊きたてのご飯が入った木製のおひつを出してテーブルの上に置いた。
その時、三婆が袋を抱えて帰って来た。
「「「この匂いは!?」」」
「お前さん達も早う来や」
どうやら三婆も知っていたらしい。
お茶の葉が入った麻袋を私に放り投げると、さっさと食卓に着いた。
目にもとまらぬ速さで納豆とご飯が器に盛られた。
「「「「いただきます」」」」
そして四人が、物凄い勢いで食べ始めた。
あっという間におひつが空になった。
「ヒナ、お主これを作ったと言っておったな」
「え、うん」
「「「量産!」」」
「うむ。絶対に!それか、作り方を吐け!」
四人からの物凄い圧に、作り方と材料を置いて、逃げました。
それから暫くして、四人の家から悪臭がするとセバスから報告があったが、そっとしておいてあげてと言っておいた。
触らぬ婆に、なんとやらだ。
*
「ふふ~ん、ふんふふ~ん」
「ヒナ?」
食堂で作業をしていると、キャロルがやってきた。
今日はお休みだって言ってたな。
「これは、芳香剤を作ってるの」
カウンターの上には、水の入った容器と、粉末にした香石とお茶の葉が置いてある。
「へぇ~・・・あ、これ、トイレの匂いだ」
「大正解」
先ずは小瓶に水を入れ、粉末にしたお茶の葉を耳かき一杯程を入れて混ぜる。
これが実はかなりの優れもので、どんな匂いもシュッとスプレーするだけで一発消臭!
男性用のトイレにはこれだけで置いてあるが、女性用のトイレには、これに柑橘系の香がする鉱石を混ぜて置いてある。
「ねぇ、これ少し貰っても良い?」
「良いよ。香は何が良い?」
「えっとねぇ・・・あ、これ!」
キャロルが選んだのは、花の様な少し甘い香りがする鉱石。
「仕事の時は付けられないけど、部屋によさそう」
「魔物が寄って来るかもよ?」
「それ、依頼意外の魔物も寄って来たら困るじゃん」
久しぶりの女子トークを楽しんでいると、クレスが食堂にやって来た。
「良い香りねぇ」
「芳香剤なんだけど、クレスもどう?」
「へぇ~、良いわね」
クレスが選んだのは、何と香の無いものだった。
「てっきり、花の香とか選ぶと思ってた」
「私も!」
「お仕事用に、ね」
クレスのお客さんは高位貴族が多く、大半がオーダーメイドだ。
偶に、既に作ってあるドレスを持って行って試着してもらう事もあるらしく、前から匂いが気になっていたのだそうだ。
「もうねぇ・・・今日試着があるからって言ってあるのに、キッツい香水着けてるのよ!」
「「うわぁ~」」
「それ、どうするの?」
「ドレス専用の洗濯屋があるから、そこに持って行くのよぉ。これが結構お高くてねぇ」
香水の匂いって、結構強いから中々抜けないんだよね。
スプレーボトルに入れて、そっとクレスに渡した。
「便利ねぇ。これなら宝石を痛める心配も無いし。ありがとう、ヒナちゃん」
「どういたしまして。これなら香水だろうが加齢臭だろうが、どんとこいだからね」
「加齢・・・臭?」
それまで笑顔だったクレスが、真顔で固まった。
「今、何か恐ろしい言葉が聞こえたんだけど」
「えっと・・・加齢、年齢が高くなると体臭がきつくなって・・・いや、クレスがどうのって事じゃないからね!?」
クレスは見た目綺麗なお姉さんだが、男の人。しかも、二百歳オーバー。
種族がエルフのおかげか、クレスの傍にいて「うっ」と思った事は一度も無い。
「あ~、冒険者の中にもいるんだよねぇ。依頼で町にいないと、身体を洗うなんて事もできないし。この前も、Aランクのパーティが長期以来でギルドに戻って来たんだけどさぁ。これがまたオッサンばっかりで!受付の女の子が涙目になってた。あれ絶対、帰って来て感動って感じじゃなかったよ」
ケラケラと笑いながら話すキャロル。
もうそれ以上、傷口に塩コショウはやめてあげて!
「ヒナちゃん」
「はい!」
「部屋用と洋服用。持ち歩ける物も」
「直ぐに用意します!」
地の底から聞こえて来たような低い声に、言われた三つを超高速で作って渡した。
異世界でも、この手の事はとってもデリケートなんだと、深く心に刻んだ。
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<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
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