奏多と祐輝

はるまき

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【7-1】コスプレ(本番なし)

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「祐輝~」

「ん?どうした?」

お風呂に入っていると脱衣所から奏多に声を掛けられる。

「祐輝に似合いそうな部屋着買ってきたからお風呂から上がったら着てみてくれない?」

「あー、わかった。置いておいて」

悪い予感がする…その予感は的中だった。

「奏多!」

俺は準備されていた部屋着は着ずにタオルだけ巻いてリビングへ向かう。

「祐輝…って何で着てくれてないの?」

「何でって、これ!」

俺は置かれていた部屋着を奏多の前につき出してみせる。

「うん、可愛いでしょ。似合うと思うんだけど」

彼方はそう言って笑う。
ちなみに置かれていたのはチャイナドレス。しかも短い…

「下着も無くなってるし!このままだと風邪ひくから…」

俺はいつもの部屋着を取りにいこうとすると奏多が目の前に立ち俺の両手を掴む。そして長いキスで唇を塞がれた。唇が離れると

「ダメだよ、自分で着られないなら僕が着せてあげる」

キスで腰が砕けてしまい力の入らなくなってやっと立っている俺を支えながら奏多が言う。

「かな、た…」

抵抗しようとするが

「ダーメ、ちゃんと立ってて」

奏多は楽しそうに俺に服を着せていく。

「やっぱり似合ってる」

奏多が満足そうに俺をみる。
俺は着てみると思ったよりも短い丈に両手で裾を下に引っ張りながら

「やっぱり恥ずかしい…!」

「こんなに可愛いのに?」

「……っ!そんなこと言ったってダメなものはダメだから!」

恥ずかしさで顔を真っ赤にして伝える。

「あと…せめてパンツ履かせて、欲しい…スースーするし…」

「あ、忘れてた。ごめん、じゃあこれ」

そう言って渡されたのは女性物の下着。黒のレースでしかもTバック。

「ちょっ!これ!」

「せっかくのチャイナドレスなのに普通の下着じゃダメかなって思って」

奏多は無邪気な笑顔で笑ってる。

「これじゃ着けない方がいいよ…」

「せっかく用意したのに...」

少し悲しそうな顔で言われると悪い気がしてくる。

「履けばいいんだろ!」

半ばヤケクソな気持ちでTバックを身につける。横のスリットから少しみえる下着が羞恥心を煽る。

「やっぱりすごく似合ってるね、僕が思った通りだよ」

 満足そうな顔で話している奏多に

「もういいなら脱ぐよ」

と服に手をかけると

「脱がすのも僕がしてあげる」

と手を抑えて止められた。
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