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1章
【36】カシウスと決闘?
しおりを挟むルーシが落ち着くのを待って、みんなでケーキを食べる。
甘い物って人を幸せにするわね。ルーシに笑顔が戻る。
「ルーシにもプレゼントがあるのよ」
とリネットが手のひら2つ分位の長さの包みを渡す。
開けると、持ち手の革が青白い黒刃のナイフだった。
「デュラハンの素材が帰って来たからジューイットさんに作って貰ったの」
ツインブレスのメンバーがそれぞれ隠し持っていた、同じナイフを取り出す。
「お揃いだ」
ルーシは嬉しそう。
昨日こんなの受け取ってる所見なかったけど‥‥
ああ、ヴィオラか。あの時取りに戻ったのね。
だったら自分で渡せばいいのに、恥ずかしがりやさんね。
「まだ素材は残ってるから防具新調する時にでも使うといいよ」
とセド。
「うん。ありがとう」
「それじゃぁ、僕たちからも」
今度はガイウスさんがクッション大の袋をくれる。
「ロジィがどうしてもこれが良いって言うんだよ」
中身はガントレットとベルト。
ガントレットはロジィさんのにそっくり。
内側に突起物が付いてて、ベルトに付いてるS字に刻みの入った金物にはめて持ち運べる仕様。
試着するとガンマンみたいな姿になってる。
「ロジィは後継者にしたいんだよ。きっと」
「それも良いですね。私が動けなくなったらガイウス様の事、宜しくお願いします」
「うん。任せて」
「ははは。心強いね」
冗談かもしれないけど、将来の選択しとしては悪くないかも。
「お父様がルーシ君の親代わりなら、私も兄弟みたいなものよね?」
とテルティア。
「ああ。そうだね。同い年だけどルーシ君の方が少しお兄さんかな」
「やった。私、上の兄弟が欲しかったの」
どこの世界も上の子はそう思うものなのね。
「兄弟で『君』付けは変よね」
「それもそうだね。僕も子供に『君』は変だね。これからは呼び捨てにしよう」
「私も。いい?」
「うん。もちろん」
「カシウス、あなたはルーシ兄さんて呼んだら?」
テルティアが終始しかめっ面のカシウスに話を振る。
どうせ断るでしょ。
「嫌だね。そんな奴、兄なんて呼ばない」
ほら。
呼ばなくても良いけど雰囲気悪くなる言い方するのがムカつくなぁ。
「なんでよ。お兄さん居たら嬉しくない?」
「そいつが兄なんて認めない」
大人達は苦笑いで様子を見てる。
反抗期程度に思ってるんでしょうね。
「どうしたら認めてくれる?」
とルーシ。
「‥‥決闘しろ。おれに勝ったら認めてやるよ」
偉そうに言ってるけど、それって楽勝じゃない?
「カシウスがルーシに勝てる分けないじゃない」
「それは模擬戦でだろ?真剣で遣るんだよ。ビビって出来ないかもな」
突発的に言ってるんだろうけど、そろそろ誰か止めてくれないかしら。
「それは物騒だねぇ」
仲裁に入ってくれたのはメルヴィルさんだった。
「そんな事、実際に行ったら折角の会が台無しになってしまうよ」
カシウスも彼女には言い返さない雰囲気だ。
「どうだい?私のスキルの中なら皆に迷惑掛けないし、思う存分行えるよ」
あの心の中に入り込むヤツね。異空間っぽいから場所はありだけど‥‥ ってか止めてはくれないのね。
だったらアタシが負かしたいわ。
「いいかい?」
「うん」「はい」
「それじゃ、手を取って」
右手をカシウス、左手をルーシに差し出す。
アタシも行けないかしら、最低でも一言言って遣らないとアタシの精神衛生上よろしくないわ。
「ナナチャも参加したいのかい?」
側によって見上げるとメルヴィルさんが気持ちを察してくれたのか、そう声を掛けてくれた。
「ミュー」
「それじゃあ、ルーシ屈んでくれるかい?」
ルーシがしゃがんでくれてアタシの前足を握ってくれる。
「それじゃいくよ」
前にも感じた精神世界に入り込んだって感覚。
説明し辛いのに、体験すると直ぐに理解出来る変な感覚。
雲の中のような、周りが白く霧掛かっていて一寸先も見えない。
のに、3人の事ははっきり見える。
「なんだここ」
カシウスは初めてなのかな。
周囲を見渡している。
「心だけ別室に来たみたいに思えばいいよ」
とメルヴィルさん。
説明雑い気はするけど、そんな事よりも、
「ちょっとアンタ!」
「うわ、しゃべった」
「そうよ。アタシは発声出来ないだけで、なに言ってるかとか全部分かってるんだからね!」
現実世界よりお互いの距離が離れた位置になっているけど、カシウスがアタシを見て目を丸くしてるのが良く分かる。
「アンタね、折角みんなが祝ってくれてるのに何してくれてんのよ。何か思うところがあるのか知らないけど、空気重たくしやがって何様な?!」
「なんだと!?」
「場をわきまえなさいよクソガキが!」
今にも取っ組み合いになりそうな所をメルヴィルさんが制する。
「ナナチャ、其くらいにしてやっておくれ。私に取っては可愛い孫だから、貴方が正しくても聞くに耐えないよ」
「‥‥ごめんなさい」
「私はね、テルティアもだけども、ルーシにはこの子と仲良くなって貰いたいんだよ」
それは分かってるけど、
「申し訳ないですけど、彼が変わらない限りあんなヘソ曲がりとルーシを仲良くさせたくはないです」
「ナナチャ、落ち着いて。」
ルーシがアタシの頭を撫でる。
すると突然、ヴィジョンが高速で流れ込む。
ルーシの記憶。アタシと出会う前の実験体だった頃の記憶。
あらゆる箇所を切り取られ、剥ぎ取られ、えぐり取られ、記憶だから痛みは軽減されてるんだろうけど、想像を絶する。
アタシは失禁した。
手が離れて流れ込まなくなったから何とか保ってるけど、危なく失神もするところだった。
アタシが漏らしたのは誰も気づいてないみたい。良かった。
触れ合うと記憶が流れ込むのを、もしかして2人に遣らせるつもりなのかしら。
メルヴィルさんはアタシと目を合わせながら人差し指を口に当てる。
「ナナチャは私の側においで」
あくまでも彼女とアタシは外野だとでも言いたげね。
「カシウスはルーシの何が気に入らないんだい?」
とメルヴィルさん。
「ナヨナヨしてみんなに守られてて、そんな男らしくない奴、兄と思えなんてふざけてる」
「はぁ?男らしいって何?アンタにルーシの何が分かるの?ルーシがどんだけ辛い思いして来たかも知らないくせに」
「知らねぇよ。お前だっておれの何が分かるんだよ!」
またメルヴィルさんに制される。
「それで決闘?」
「はい。根性叩き直してやる」
「根性ネジ曲がってんのはアンタでしょ。それにアンタがルーシに勝てた事あるの?」
イライラして、何度制されても言っちゃうアタシをメルヴィルさんは怒らず毎度制する。
「ここには心しかないからねぇ。技術が無くても心の強さがあれば勝てるかもしれないよ」
「ルーシが負けると?」
「それは分からないけど、人に言われて納得出来るなら今こうなってないでしょう。カシウスは賢い子なのにそうって事は感情がそうさせてるんだろうから、1度やらせて見たらどうだい?」
まぁ、確かに。その為にここに来た訳だし?
「武器は無いから素手での格闘になるけど、いいかい?」
「はい」
カシウスは既に戦闘態勢。
「ルーシもいいかい?」
「うん‥‥ はい」
ルーシの構えは低め。
「よっぽどじゃなきゃ止めないから好きにやりなさい」
カシウスが殴り掛かる。
ルーシは微動だにせず頬に喰らってふっ飛んだ。
「ルーシ!」
「死にはしないから、ナナチャも止めないでおくれ」
とメルヴィルさん。
この人司祭なのに本質は下町系? 恩があるから強く言いたくないけども、
「アタシがよっぽどって思っても止めますよ?」
「ええ」
ルーシが立ち上がる。
「なんだ今の」
殴ったカシウスの方が困惑してる。
避けようともしなかったルーシへの戸惑いでは無さそうね。
自分の拳を見てる。
「えへへ。痛いや」
ヘラヘラするのが気に入らなかったのか、カシウスがまたルーシの頬を殴る。
ルーシがまた吹っ飛ぶ。
「うぇぇ」
攻撃してるのはカシウスなのに、彼は突然嘔吐した。
「何だこれ‥‥ お前の記憶か?」
ルーシに触れたから記憶が流れ込ん来たんでしょう。
カシウスは少し考え込んで、それでもまた殴りに行く。
その後もカシウスは何度もルーシに殴りかかり、この度に嘔吐する。
いつの間にかルーシを負かそうと言うよりも自分自身と闘ってるんじゃないかって感じに見える。
「カシウス、もう限界じゃないかい?」
メルヴィルに止められた時にはもう目が虚ろになってて、止められた事で事切れたのかしゃがみ込んでしまった。
「どうだった?」
落ち着いたカシウスにメルヴィルさんが聞く。
「おれ、勘違いしてた。どうせ大して辛いこと無いのに甘やかされてるんだと思ってた。でもホントはあんなに辛い事あったんだね。おれには耐えられないや」
どこ迄をどれだけ見たかは分からないけど、実験体時代なのは間違いないわね。
「ボク、お母さんが居たこと無いから分からないけど、君も辛かったのは分かる」
殴られた時、ルーシにも記憶が流れたのかな。
「オレのなんか大したことないよ」
とカシウス。
「そんな事ないと思うわよ。辛さなんて人それぞれだし、比べられるもんじゃないわよ」
いつの間にかカシウスへの怒りも遠退いてて、アタシは彼の側に近寄る。
「それに、アナタは強いと思うわ。何度もルーシの記憶見て、それでも立ち向かったんでしょ? すごいわよ。アタシなんて1回でオシッコ漏らしちゃったんだから」
「そうなんだ‥‥」
カシウスが初めて頭を撫でようとしてくれた。
でも、一瞬触れただけ。記憶が流れて来て咄嗟に離した。
一瞬だったけど、アタシにもカシウスの記憶が流れて来た。
母親の亡くなる間近の記憶。
「カシウス、テルティアを宜しくね。あの子お姉さんだけど、女の子だから守ってあげて」
ベッドの側で泣く幼いカシウスを撫でながら母親は言う。
「泣かないの。サンペリエ家の男子がそんなんじゃダメよ。強い男になりなさい」
優しく涙ぐむ母親の姿から察すれる事はあれど、年端のいかない子供には言葉通りしか伝わらない気がする。
その言葉をカシウスはこじらせちゃったのかな。
アタシはメルヴィルさんの側に戻った。
ルーシとカシウスはもう仲直りするでしょう。
「メルヴィルさんはこうなると分かってたんてすか?」
荒療治過ぎて不信感が沸く。
「期待してたって所かね。秘密をばらす形になるから悪いとは思ったんだけど、秘密を共有する友人が居た方が言いとも思ったのさ」
「カシウスは兄弟だよ」
とルーシ。
「そうだね。じゃぁルーシは私の孫みたいなもんだね」
「うん!」
意識が現実に戻る。
精神的疲労の多かったカシウスが膝から崩れ落ちそうになるのをルーシが抱き抱えた。
「ありがとう‥‥ ルー兄」
今ので二人が和解したのが伝わり、みんな微笑んでくれてる。
「一体何があったんだ?」
とジークリットさん。
「それを聞くのは野暮だよ」
とメルヴィルさん。
「うん。いくらジーク伯父さんでも言わない。ルー兄とオレの秘密だよ」
とカシウス。
それを聞いたジークリットさんは嬉しそうな顔をして、それ以上聞こうとはしなかった。
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