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98 おっちゃんとフェル
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「…お主らも厄介な主に着いてしもうたの」
«ワウ?»
「従魔の本能では、主を守りたいはずじゃが…」
«…仕方ない、今の我らでは若を守ることは出来ぬからな»
「けっ…嫌味も甚だしいことだ。
お主ら、すでに魔物の域を超えておるじゃろうが」
«あれは次元が違うのだ»
「…まぁ良い、とりあえず儂は店に戻るが…お主らはどうする?」
«若からの命では、お主について行く事である»
「義理堅いやつじゃのぉ…あやつにも話しかければいいものを…」
«今はまだ、そのときでは無い»
「だろうな、資格が足りんのじゃろ?」
«覚悟が、足りん»
「はっはっはっ!小僧に求めるのもおかしいだろうて!」
«だが、若ならば近いうちに…»
「欠陥品にできるとは思わんがな」
«…仲間と呼べる者が出来ただけでも成長しているだろう»
「儂はあくまでNPC、ばあさんもそうだ。
お前達はあくまで利害関係であり、異邦人の2人も…それが本当に仲間と呼べるのか?」
«境界を越えただけでそれが可能から不可能に変わることはないだろう»
「全員がそうとは言いきれんだろう?」
«…今はただ、信じて待つだけだろう»
「投げ捨てなければいくらでも救える。お主の方こそ気を付けておけ、あれは脆すぎる」
«わかっている»
「む…敵が来たようじゃな」
【精霊術:土精霊】
「拘束せよ…儂らはこの力がある。他にも、様々な力がこの身に宿っておる。あやつに伝えておけ、儂に護衛は必要ないと」
«グルルル…近頃はやはり…人間の作った道も信用ならんな»
「…逃げるぞ、あれは手に負えん!」
«グシャッ…だから言っただろう、護衛は必要だ»
「何度も同じことがあっては敵わんだろうて」
«いついかなる時も油断せず、守り抜く。それが今の吾輩が遂行すべき任務だ»
「従者は主に似ると言うが…お主らは本当に似ておるの」
«そうとは思えんが…»
「頑固なところは全く同じだろうて」
«むぅ…»
「まぁ…最近は物騒なのは確かじゃな。儂まで狙われておるとは思わなんだ。
如何せん賊の数もそうだが、対処が面倒じゃな」
«以前あったゴールドネーム獲得、我々NPCを脅せば手に入るとでも思ったか…血迷った連中が殆どだ、遠慮は要らんぞ»
「それくらい分かっとる…だが…儂の店に無断で侵入するような奴らには如何に鉄槌を下すのか、迷うところだ」
«拷問はいかんぞ、奴らの悲鳴は煩くて面倒だ»
「わかっとる、審議にでも突っぱねたらよかろうて」
«これでまたレッドネームが増えてしまうな…逆恨みで若が襲われなければ良いが…»
「彼奴なら襲われても大丈夫だろう」
«我らの後始末を若にさせるべきではないだろう»
「それもそうか…まぁ…今は彼奴も仲間、協力ならば幾らでも出来るだろう」
«ふむ…先程の言葉と矛盾しているようだが»
「彼奴を信じてみるのもまたひとつだろうて」
«ワウ?»
「従魔の本能では、主を守りたいはずじゃが…」
«…仕方ない、今の我らでは若を守ることは出来ぬからな»
「けっ…嫌味も甚だしいことだ。
お主ら、すでに魔物の域を超えておるじゃろうが」
«あれは次元が違うのだ»
「…まぁ良い、とりあえず儂は店に戻るが…お主らはどうする?」
«若からの命では、お主について行く事である»
「義理堅いやつじゃのぉ…あやつにも話しかければいいものを…」
«今はまだ、そのときでは無い»
「だろうな、資格が足りんのじゃろ?」
«覚悟が、足りん»
「はっはっはっ!小僧に求めるのもおかしいだろうて!」
«だが、若ならば近いうちに…»
「欠陥品にできるとは思わんがな」
«…仲間と呼べる者が出来ただけでも成長しているだろう»
「儂はあくまでNPC、ばあさんもそうだ。
お前達はあくまで利害関係であり、異邦人の2人も…それが本当に仲間と呼べるのか?」
«境界を越えただけでそれが可能から不可能に変わることはないだろう»
「全員がそうとは言いきれんだろう?」
«…今はただ、信じて待つだけだろう»
「投げ捨てなければいくらでも救える。お主の方こそ気を付けておけ、あれは脆すぎる」
«わかっている»
「む…敵が来たようじゃな」
【精霊術:土精霊】
「拘束せよ…儂らはこの力がある。他にも、様々な力がこの身に宿っておる。あやつに伝えておけ、儂に護衛は必要ないと」
«グルルル…近頃はやはり…人間の作った道も信用ならんな»
「…逃げるぞ、あれは手に負えん!」
«グシャッ…だから言っただろう、護衛は必要だ»
「何度も同じことがあっては敵わんだろうて」
«いついかなる時も油断せず、守り抜く。それが今の吾輩が遂行すべき任務だ»
「従者は主に似ると言うが…お主らは本当に似ておるの」
«そうとは思えんが…»
「頑固なところは全く同じだろうて」
«むぅ…»
「まぁ…最近は物騒なのは確かじゃな。儂まで狙われておるとは思わなんだ。
如何せん賊の数もそうだが、対処が面倒じゃな」
«以前あったゴールドネーム獲得、我々NPCを脅せば手に入るとでも思ったか…血迷った連中が殆どだ、遠慮は要らんぞ»
「それくらい分かっとる…だが…儂の店に無断で侵入するような奴らには如何に鉄槌を下すのか、迷うところだ」
«拷問はいかんぞ、奴らの悲鳴は煩くて面倒だ»
「わかっとる、審議にでも突っぱねたらよかろうて」
«これでまたレッドネームが増えてしまうな…逆恨みで若が襲われなければ良いが…»
「彼奴なら襲われても大丈夫だろう」
«我らの後始末を若にさせるべきではないだろう»
「それもそうか…まぁ…今は彼奴も仲間、協力ならば幾らでも出来るだろう」
«ふむ…先程の言葉と矛盾しているようだが»
「彼奴を信じてみるのもまたひとつだろうて」
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