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53 王女を全裸に!
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「随分と高価なドレスの様だけど…そのドレスはカラクテリスティカ王国の財産よ!国外追放のお前が身に着けるのは許されないわ!さっさとお脱ぎなさい!下着も全部よ!従わなければお前を窃盗犯として捕らえ牢獄にぶち込むわ!――さぁ、さっさと脱ぎなさい!今ここで!皆の目の前でよ!」
(楽しませてもらうわよ!衆目の中で全裸にしてやる!若い娘には耐え切れないほどの恥辱を味わうがいい!その後は泣いて自殺でもすりゃあいいのよ!)
圧倒的有利な立場から弱者となったピウスを容赦無く攻撃する気持ち良さ…
悦びに醜く顔を歪めピウスに迫る元側妃。
ピウスが静かに振り返れば
ふわりドレスの裾が揺れドレスに施された銀糸の刺繍が柔らかな光を放つ。
「このドレス一式は母が私に遺してくれたもの。カラクテリスティカ王国のものではありません」
元側妃と目を合わせ静かに答えるピウス。
その一連の動きの美しさに会場中からほぅと溜息が漏れる。
(ッ‥これよ!これがムカつくの!コイツの母親もそうだった!その場にいるだけで周りの人達を魅了する!そんなの狡いわよ!二度と人前に出られない様にしてやる!耐え難い恥をかくがいい!)
「あんた、バカなの?前正妃が購入したならその費用はどこから出てると思ってんの?カラクテリスティカから出てんのよ!つまりカラクテリスティカの財産なのよ!分かった?おバカさん?」
腰に手を当てふんぞり返る元側妃にピウスは静かに告げる。
「このドレス一式は戴き物です。カラクテリスティカ王家の予算から購入したものではありません」
「はあぁ!?そんなッそれじゃ‥でもッ‥」
顔を歪めてごちゃごちゃ言う元側妃。
それではドレスを奪う正当性が無くなる。
恥をかかせられなくなる――
いいえ!
私の方が立場が上!
私の言う事が正義!
私が黒だと言えば白も黒なのよ!
クワッと小さな目を見開き元側妃は言い放つ!
「まあぁ驚いた!この私に嘘を吐くとはね!
そう言えば私、カラクテリスティカの妃の購入品の記録帳で見た事があるわ!
前正妃が白生地に銀糸の刺繍入りのマーメイドドレスを購入した記録がちゃんと残されているのよ!
つまりそのドレスはカラクテリスティカのものよ!」
元側妃はあるはずのない記録をでっち上げる。
大嘘だろうが立場が上の自分が言えば真実、という訳である。
「そんなはずはありません。このドレスは母が正妃となる前‥」
「おだまり!嘘つきの盗人が!証拠を出しなさいよ!そのドレスが貰い物だって証拠を!出せないんなら今すぐここで!護衛の者達にそのドレスを剥ぎ取らせるわ!さぁ!証拠をお出し!さぁ!さぁさぁ!」
証拠を出せとピウスの前に手を突き出す元側妃。
黙っているピウスにニヤリといやらしく笑い…
「出せないのね!そして自分から脱ぎもしない!だったら強制執行するわ!
――お前達、この嘘つき娘から我が国の財産であるドレスを剥ぎ取っておやり!下着も全部よ!」
カラクテリスティカから連れて来ている護衛の者達に命を出す元側妃。
護衛達は困ったように顔を見合わせている。
動かない護衛達にしびれを切らした元側妃は…
「――そう、お前達、後で厳しく罰するから覚悟おし!誰もやらないんならこの私が脱がせてやるわ!」
そう言ってピウスに飛び掛かる元側妃。
「キャァッ」
会場中に悲鳴が響き渡る…
(楽しませてもらうわよ!衆目の中で全裸にしてやる!若い娘には耐え切れないほどの恥辱を味わうがいい!その後は泣いて自殺でもすりゃあいいのよ!)
圧倒的有利な立場から弱者となったピウスを容赦無く攻撃する気持ち良さ…
悦びに醜く顔を歪めピウスに迫る元側妃。
ピウスが静かに振り返れば
ふわりドレスの裾が揺れドレスに施された銀糸の刺繍が柔らかな光を放つ。
「このドレス一式は母が私に遺してくれたもの。カラクテリスティカ王国のものではありません」
元側妃と目を合わせ静かに答えるピウス。
その一連の動きの美しさに会場中からほぅと溜息が漏れる。
(ッ‥これよ!これがムカつくの!コイツの母親もそうだった!その場にいるだけで周りの人達を魅了する!そんなの狡いわよ!二度と人前に出られない様にしてやる!耐え難い恥をかくがいい!)
「あんた、バカなの?前正妃が購入したならその費用はどこから出てると思ってんの?カラクテリスティカから出てんのよ!つまりカラクテリスティカの財産なのよ!分かった?おバカさん?」
腰に手を当てふんぞり返る元側妃にピウスは静かに告げる。
「このドレス一式は戴き物です。カラクテリスティカ王家の予算から購入したものではありません」
「はあぁ!?そんなッそれじゃ‥でもッ‥」
顔を歪めてごちゃごちゃ言う元側妃。
それではドレスを奪う正当性が無くなる。
恥をかかせられなくなる――
いいえ!
私の方が立場が上!
私の言う事が正義!
私が黒だと言えば白も黒なのよ!
クワッと小さな目を見開き元側妃は言い放つ!
「まあぁ驚いた!この私に嘘を吐くとはね!
そう言えば私、カラクテリスティカの妃の購入品の記録帳で見た事があるわ!
前正妃が白生地に銀糸の刺繍入りのマーメイドドレスを購入した記録がちゃんと残されているのよ!
つまりそのドレスはカラクテリスティカのものよ!」
元側妃はあるはずのない記録をでっち上げる。
大嘘だろうが立場が上の自分が言えば真実、という訳である。
「そんなはずはありません。このドレスは母が正妃となる前‥」
「おだまり!嘘つきの盗人が!証拠を出しなさいよ!そのドレスが貰い物だって証拠を!出せないんなら今すぐここで!護衛の者達にそのドレスを剥ぎ取らせるわ!さぁ!証拠をお出し!さぁ!さぁさぁ!」
証拠を出せとピウスの前に手を突き出す元側妃。
黙っているピウスにニヤリといやらしく笑い…
「出せないのね!そして自分から脱ぎもしない!だったら強制執行するわ!
――お前達、この嘘つき娘から我が国の財産であるドレスを剥ぎ取っておやり!下着も全部よ!」
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護衛達は困ったように顔を見合わせている。
動かない護衛達にしびれを切らした元側妃は…
「――そう、お前達、後で厳しく罰するから覚悟おし!誰もやらないんならこの私が脱がせてやるわ!」
そう言ってピウスに飛び掛かる元側妃。
「キャァッ」
会場中に悲鳴が響き渡る…
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