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第4章~更なる力を求めて~
第71話
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――そりゃあ兄上のベッドで寝た時は、完全に挿入されるまで気付かなかったけど……。
あれはあくまで兄のベッドで眠ったからだ。もっと言ってしまえば、相手が兄だったからだ。違う人にやられていたら、あそこまでされる前に絶対気付く。
アクセルはやんわりと兄の腕を解き、離れた。そして軽く咳払いをして言った。
「ま、まあとにかく、兄上が浮気しないなら俺からは何も言うことはないよ。そろそろ訓練始めよう」
「ふふ、いいよ。あまり時間もないもんね。……それじゃあジーク、審判をお願いできるかい?」
「はあ……やれやれ。何だろうな、この茶番は。付き合ってやってる俺、めっちゃいい人じゃないか」
わざとらしく溜息をつき、ジークは二人から距離をとった。
アクセルとフレインも互いの武器を確認し、数メートルほど離れた。
「私も本気でいくから、お前も本気出していいからね? お兄ちゃんだからって遠慮しないで」
「ああ、もちろんだ」
力強く頷いたら、兄は嬉しそうに笑ってくれた。
ジークが一度大きく手を叩いた。
「じゃ、一応ルールな。基本的には、公式の死合いと同じだ。どちらかが戦闘不能になったらそこで終了。狂戦士モードは自由に使ってよし。……まあ、そのための訓練だから狂戦士にならないと意味ないけどな」
それはそうだ。狂戦士モードをコントロールするためにやっているのだから、出し惜しみしてはいけない。本気でやらなければあっという間に首を刎ねられてしまう。
あれはあくまで兄のベッドで眠ったからだ。もっと言ってしまえば、相手が兄だったからだ。違う人にやられていたら、あそこまでされる前に絶対気付く。
アクセルはやんわりと兄の腕を解き、離れた。そして軽く咳払いをして言った。
「ま、まあとにかく、兄上が浮気しないなら俺からは何も言うことはないよ。そろそろ訓練始めよう」
「ふふ、いいよ。あまり時間もないもんね。……それじゃあジーク、審判をお願いできるかい?」
「はあ……やれやれ。何だろうな、この茶番は。付き合ってやってる俺、めっちゃいい人じゃないか」
わざとらしく溜息をつき、ジークは二人から距離をとった。
アクセルとフレインも互いの武器を確認し、数メートルほど離れた。
「私も本気でいくから、お前も本気出していいからね? お兄ちゃんだからって遠慮しないで」
「ああ、もちろんだ」
力強く頷いたら、兄は嬉しそうに笑ってくれた。
ジークが一度大きく手を叩いた。
「じゃ、一応ルールな。基本的には、公式の死合いと同じだ。どちらかが戦闘不能になったらそこで終了。狂戦士モードは自由に使ってよし。……まあ、そのための訓練だから狂戦士にならないと意味ないけどな」
それはそうだ。狂戦士モードをコントロールするためにやっているのだから、出し惜しみしてはいけない。本気でやらなければあっという間に首を刎ねられてしまう。
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