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第12章~不穏な空気~
第59話
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「まあなー。丸太担ぎながらだとさすがに大変だったが、おかげで足腰と体幹はバッチリだぜ! 次の修行場での岩押しも、足腰強けりゃどうにでもなった!」
「……は? アロイス、あの修行場の更に先に行けたのか?」
ケイジ曰く、確かあの修行場は初歩中の初歩で、そこでの修行を全てクリアできたら次の修行場に進めるんだ。
するとアロイスは、腰に手を当てて胸を張ってきた。
「おうよ! さすがにケイジ様の修行場は苦労したけど、あれクリアすると劇的に足腰強くなるのな! ビフォー・アフターを示せるなら見せてやりたいくらいだぜ!」
「そ、そうか……。すごいな……俺はまだ全然だ」
「じゃ、早くクリアできるようになった方がいいな! あそこをクリアして次の修行場に行ったら、馬鹿デカい岩を押す修行があるからよ。それで練習してりゃ、そんな台車なんか簡単に動かせるようになるぜ!」
「……それはそうだろうな」
というか、あの修行場をクリアできるくらいの力量があるのなら、最初から台車を動かすので苦労はしないのではないかと思う。
――はあ、まだまだ鍛錬が足りないな……。
自分の未熟さを痛感していると、アロイスは「あ、そうだ」と小屋に引き返してすぐに戻ってきた。
「足腰を鍛えたいなら、この道具がいいらしいぜ?」
「……? 何だこれ?」
彼が差し出してきたのは、黒いボールチェーンのような道具だった。ボールそのものはビー玉くらいの大きさで、それがいくつも連になって繋がっている。
「……は? アロイス、あの修行場の更に先に行けたのか?」
ケイジ曰く、確かあの修行場は初歩中の初歩で、そこでの修行を全てクリアできたら次の修行場に進めるんだ。
するとアロイスは、腰に手を当てて胸を張ってきた。
「おうよ! さすがにケイジ様の修行場は苦労したけど、あれクリアすると劇的に足腰強くなるのな! ビフォー・アフターを示せるなら見せてやりたいくらいだぜ!」
「そ、そうか……。すごいな……俺はまだ全然だ」
「じゃ、早くクリアできるようになった方がいいな! あそこをクリアして次の修行場に行ったら、馬鹿デカい岩を押す修行があるからよ。それで練習してりゃ、そんな台車なんか簡単に動かせるようになるぜ!」
「……それはそうだろうな」
というか、あの修行場をクリアできるくらいの力量があるのなら、最初から台車を動かすので苦労はしないのではないかと思う。
――はあ、まだまだ鍛錬が足りないな……。
自分の未熟さを痛感していると、アロイスは「あ、そうだ」と小屋に引き返してすぐに戻ってきた。
「足腰を鍛えたいなら、この道具がいいらしいぜ?」
「……? 何だこれ?」
彼が差し出してきたのは、黒いボールチェーンのような道具だった。ボールそのものはビー玉くらいの大きさで、それがいくつも連になって繋がっている。
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