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2章:臨海国家

精霊の塔で、リン達をまつ俺

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俺は、公園のベンチに座り、コーヒーを飲みながらタバコをふかしている。 

午前中という事もありみんな塔のほうへ向かっている。 
軍の小隊や、傭兵団、冒険者のグループ等が通りすぎていく。 
みな様々な防具や装備をみにつけているのをただただながめながら見ているのである。 
1人でくるのはごく稀のようだ。 

たくあいつらおせーなと思い、念話すると、シリルが偽造カードの疑いで会議室にいるという事だった。 
独り笑いをこらえながら、タバコをふかしていると、ニヤニヤしながら大柄の男3人が近づいてくる。
タバコをふかしながら”シリルもテンプレだけどよ、おいおい、こっちもかよー”と愚痴る俺。

「にーちゃん、さっきからそこに座ってるけど、観光か!」って大柄な男。 そして俺の周りをかこむ男達だ。
「おれら、精霊石もってんだ。」といい魔石を3個ほどみせる。 
ドスのはいった声で「これ、金貨3枚で買え!」と威圧するのだった。

囲まれていても、俺は動じずタバコをふかし「いらねぇー」といって、殺気を放ちタバコの火を消す。
すると、みな尻餅をつき、俺はようやくギルドからでてきたリンとシリルと合流するのだった。

◇◇◇
合流したシュン達。
「ったくよ、ここはテンプレの町かよ!」ってタバコに火をつけて一服しながら愚痴る俺。
「ああ、シュンといい、シリルといいな」って笑ってるリン。
「だぞー」って不貞腐れるシリル。
 

その後、リンがギルドの情報を俺に報告して、俺がタバコをふかしてる。
「人間は相変わらずだな。」
「だぞ。 いまだダンジョンが攻略されてないぞ。 中級の虫エリアは、おれが突破した時から半数なんだぞ。 なのに、いまだに虫エリア突破してないぞ。 上級もみんな50階層どまりだぞ。」っていうシリルだ。

まじかよ。
「はぁー、まだそこかよ」
「そうだぞ。 魔大陸のダンジョンは、上級以外はみな最下層までいったぞ。 マスター戦で敗れてるぞ。」っていうシリル。
確かに、魔大陸のほうは、階層は人間社会と同じだが、広くて魔物も強い。 
さすが魔族って所なのかもしれないがな。 
「マスター戦はしかたねぇーだろ、おれとシリルでやつら鍛えちまったしな。 
 人間社会より、魔大陸の魔物のほうが多いし強いんだがなー」というと、リンが「魔大陸は虫がいない」と指摘された。 
「あ! 確かにいねぇーな」といいながら俺たちは塔に到着する。

そうそう俺たちは、とりあえず塔を見にきたんだったな。
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