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2章:臨海国家

精霊の塔 攻略へ

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シュン達が食堂を開き7カ月が経過した。
今月の第1週にはいり、シュン達はランチ営業開始でドアの看板を”Open”にするリン。

すると、待ってましたとばかりにドアが開く。
シリルが「いらっしゃいませだぞ」といい、「なんだ、デュークかなのだぞ」って声が聞こえた。

「おい、なんだはないだろ シリル」
「カウンターでいいのかだぞ?」ってシリルはにっこり笑ってる。
「ああ、カウンターで。 あと、エールと今日は豚の生姜焼きだ」といい、シリルが案内する。 

「今日は塔にいかないのですか? 昼からのんでも?」といいながらエールをだすリン。
それを聞いて、デュークが笑っている。
「今週から2週間、一般人は塔にいけねーんだ。 各国の軍の精鋭たちが、この期間、覇権争いで頂上をめざすんだ。」と言って、エールを一口のむ。
「今頃軍隊のやつらは必至に攻略してるころだよ」というのだった。

「豚の生姜焼きだ」ってタバコをくわて、厨房から直接だす俺。
「何人ぐれぇー各塔にのぼんだ?」って聞いた。
「国によるが、去年この国の軍のやつが30階層までいったから、今年はみな躍起になってるって聞いたがな。 
 去年までは入口も狭いから各国も1000人もいってねーが、今年はどこも万単位だって聞いた。」
「ふーん、なるほどな」って返事しておく俺。

「一応、この半年ぐらい頑張ってよ、初級は全属性で、中級は火属性まで使えるようになったよ。 ありがとな」
「へぇー、礼はいらねぇーよ」といって、俺は、タバコをふかす。 
ちゃんと努力したみたいだな。


◇◇◇
Side:セドリック

約1万の兵の前に立つセドリック。
「我々は、今年は風の塔となった。 
 作戦は去年の通りだがはいる数は20ずつの小隊で進み、各階で後続の隊にフロアの最短ルートを伝え、のぼっていく。 なお、全部が入り終わったら、伝達が完了した小隊もそのまま最短ルートで上がってくること! 
 常に交代だ! 皆検討をいのる。 
 私の小隊も3部隊であがっていく」と大声でいうとみな気合をいれて、作戦通り塔の中へはいっていくのだった。

「副騎士団長、僭越ながら全隊員を投入しても大丈夫でしょうか?」と補佐である兵士。
「ああ、本来は5千でいき、日替わりで行く予定だったが、王国、皇国は2万だ。 
 先ほど、1万の援軍をたのんである。 今日中にはつくそうだ」と返答するセドリック。
「では安心です。 失礼しました」

その日、各国とも人数を去年より増やした事で、30階層まで到達するのであった。
その週、臨海国家のみ40階層に到達する。 
そして、翌週、王国と皇国は更に1万の援軍をいれる。 
魔道国家は1万で維持していく。1万を追加した王国と皇国は、40階層に達するが魔道国家のみ30階層どまりであった。

攻略最終日、各国全兵を投入するのである。

◇◇◇
Side:シュン達
攻略最終日、時刻は21時を過ぎている。
シュン達3人は、私服だが黒のフード付きの外装を来てフードを目元より深く被りっている。
そして、塔の塀の検問所から30KMほどはなれた所で4つの塔をながめていた。

俺がタバコの火をつけて一服する。
「まさか軍が一斉に入る週があんとはな。」
「予定より早く人間社会から離れらるからいいぞ。」
「確かにな」ってリン。 俺もそれには同意だ。 
「ああ、だな。 まぁ、夜まで見物だなぁ」

さて、どうなる事やら。
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