170 / 405
2章:俺の双子たちの話
父さんと初めての釣り
しおりを挟む
川の中流から岩々をほぼ飛び越えて走る僕。
「この辺りか?」って父さんがやっと止まった。 たぶん、ここの川の上流だ。
「はぁはぁ、父さん、早いって!」って追いつくのに大変で、景色とか楽しんでる暇なかった。
「悪い、悪い。 ついついな」っていう父さん、たばこくわえてるし。
ロッジのある場所から30KM以上は移動していると思う。
僕と父さんはちょうどいい岩にすわって、僕の初めての釣りだ。
釣り糸のついた竿をわたされた。
「烈、これ垂れ流して、魚がきたら少しゆらしてやれば食いつくから」って父さん。
「餌とかつけなくていいの?」
「つけなくても平気だ。」って父さん。
父さんはすでに糸をたらしてる。
「烈、昔ジジイにいわれた事がある。 ぬらりひょんとは水面に映しだされる月と同じで、つかめるようでつかめないってな。 意味わからんだろうけど」って父さん。
「うん、わからないけど、父さんは意味わかるの?」
「ああ、こんな感じだ」って言った父さんは、隣にいるはずなのに、いない。
「つれた」って、父さんを認識したときには、すでに釣りあげていて川魚が針にくっついていた。
「これがイワナだ」って父さんは器用に釣り針からさかなとって、バケツにいれてる。
「お前もやってみろ」って父さん。
「どうやって?」って僕。
「妖力を少し練ってだな、自然ととけこむと、川の魚の場所がわかるようになる」って説明された。 言われた通りにしてみる。 時間かかるけど、妖力を練って、自然を感じながら一緒になるイメージもった。 鳥がいる場所、生物の気配がする。
川は、あ、魚が泳いでる。 僕は釣り糸を魚のほうにいくようにして、魚の口元で釣り針を揺らした。 あ、食いつく。 食いついた。 その後一気に引き上げた。
「父さん! つれた」って僕の初めての釣りだ。
「な、簡単だろ」って父さん。 いや、結構集中力いたけど。
父さんがしていたみたいに釣り針から、魚をとってバケツにいれる。
って、バケツの中には既に10匹ははいってた。
「僕が一匹なのに。。」ってボソっという僕。
「烈、年期が違うからな。 さっきのを続けろ」っていわれて、続ける僕。
数匹つった所で気づいた。
「父さん、これって妖術の訓練じゃ?」
「ある意味な。 まぁ、俺もガキの時にジジイにつれられて覚えたしな。 でも、たまにはのんびり釣りもいいだろ」って父さん。
「うん、そうだね」って僕。
そういえば、父さんとこんな長い時間2人だけで一緒っていうのは初めてかも。
その後、数匹、父さんと一緒に魚さばいて、拾ってきた木の枝にさして、川辺でヤマメやいて食べた。
帰りはゆっくりめで森の中を走ってる。 バケツには20匹ぐらいのヤマメ。
大量、大量。
「烈、このきのこは毒きのこで、あっちにあるのは食べれるぞ」って父さん、食べれるキノコやら、山菜とか教えてくれる。
「父さん、よく知ってるね」って僕。
「まぁーな、年期ってことだな」って父さん。
父さんは、なかなか本質をいわない言い方をする。
カラスやユキ、ヤユリ、ユイとか家にいるみんなに聞いても”それが家系だから”っていわえるだけ。
「ついたな」って父さん。
「本当だ」って僕。 ちょうどロッジの裏側に到着した。
「この辺りか?」って父さんがやっと止まった。 たぶん、ここの川の上流だ。
「はぁはぁ、父さん、早いって!」って追いつくのに大変で、景色とか楽しんでる暇なかった。
「悪い、悪い。 ついついな」っていう父さん、たばこくわえてるし。
ロッジのある場所から30KM以上は移動していると思う。
僕と父さんはちょうどいい岩にすわって、僕の初めての釣りだ。
釣り糸のついた竿をわたされた。
「烈、これ垂れ流して、魚がきたら少しゆらしてやれば食いつくから」って父さん。
「餌とかつけなくていいの?」
「つけなくても平気だ。」って父さん。
父さんはすでに糸をたらしてる。
「烈、昔ジジイにいわれた事がある。 ぬらりひょんとは水面に映しだされる月と同じで、つかめるようでつかめないってな。 意味わからんだろうけど」って父さん。
「うん、わからないけど、父さんは意味わかるの?」
「ああ、こんな感じだ」って言った父さんは、隣にいるはずなのに、いない。
「つれた」って、父さんを認識したときには、すでに釣りあげていて川魚が針にくっついていた。
「これがイワナだ」って父さんは器用に釣り針からさかなとって、バケツにいれてる。
「お前もやってみろ」って父さん。
「どうやって?」って僕。
「妖力を少し練ってだな、自然ととけこむと、川の魚の場所がわかるようになる」って説明された。 言われた通りにしてみる。 時間かかるけど、妖力を練って、自然を感じながら一緒になるイメージもった。 鳥がいる場所、生物の気配がする。
川は、あ、魚が泳いでる。 僕は釣り糸を魚のほうにいくようにして、魚の口元で釣り針を揺らした。 あ、食いつく。 食いついた。 その後一気に引き上げた。
「父さん! つれた」って僕の初めての釣りだ。
「な、簡単だろ」って父さん。 いや、結構集中力いたけど。
父さんがしていたみたいに釣り針から、魚をとってバケツにいれる。
って、バケツの中には既に10匹ははいってた。
「僕が一匹なのに。。」ってボソっという僕。
「烈、年期が違うからな。 さっきのを続けろ」っていわれて、続ける僕。
数匹つった所で気づいた。
「父さん、これって妖術の訓練じゃ?」
「ある意味な。 まぁ、俺もガキの時にジジイにつれられて覚えたしな。 でも、たまにはのんびり釣りもいいだろ」って父さん。
「うん、そうだね」って僕。
そういえば、父さんとこんな長い時間2人だけで一緒っていうのは初めてかも。
その後、数匹、父さんと一緒に魚さばいて、拾ってきた木の枝にさして、川辺でヤマメやいて食べた。
帰りはゆっくりめで森の中を走ってる。 バケツには20匹ぐらいのヤマメ。
大量、大量。
「烈、このきのこは毒きのこで、あっちにあるのは食べれるぞ」って父さん、食べれるキノコやら、山菜とか教えてくれる。
「父さん、よく知ってるね」って僕。
「まぁーな、年期ってことだな」って父さん。
父さんは、なかなか本質をいわない言い方をする。
カラスやユキ、ヤユリ、ユイとか家にいるみんなに聞いても”それが家系だから”っていわえるだけ。
「ついたな」って父さん。
「本当だ」って僕。 ちょうどロッジの裏側に到着した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
44
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる