281 / 405
3章:総大将の帰還
変わったのか?
しおりを挟む
翌日というか、宴会後仮眠をとって、鍛錬後、ちょっと散歩気分で『洋桜』周辺をあるいている。
駅は、ふつうに電車が通り、帰宅の学生なのか制服姿のガキたちが商店街をあるいてる。
駅は昔とは改築して新しくなり、いくつかの店がならんでいる。
飲食店通り、夜の町も健在。
猫の店も門構えがかわらずだ。
変わった所といえば、住宅街に増えたマンションだろうか。
少し、オフィスも増えたか。
行きかう車が、空を飛ぶ事もなく、地面を走ってる。
昔からある公園のベンチに座って、タバコをふかす俺。
「表面上のこれっていう変化はないかな」って俺の独りごと。
「若いの」って、ちょっと変わったデザインの乗り物にのった爺さんだ。
「何か?」って俺。
「和装とは珍しくてな。」って爺さん。
ラフな私服を着るかとおもったら、なくなってたから着物きてでかけてる。
「そうか?」
「ああ、昔、呉服店をやっていてな、今は既製品が多いが、お主のは反物からつくった逸品じゃな」って言われた。
「既製品か。 これは、もらい物だ。 反物屋はないのか?」
「あるぞ。 ただし、高級品じゃがな。 昔ほど、手軽な値段ではなくなったのう。」って爺さん。
昨日、妖怪もってカラスがいったたけど、一反木綿になにがあったんだろう。
あいつが、表で呉服関連の仕事していたはずだが。
「じゃぁ、これ大切にきないとな」って俺。
「そうじゃぞ。 夕方か。この辺りは、夕方になると治安が悪くなる。 若いの早く帰ることじゃ」って爺さん。
「ああ」っていって爺さんと別れた。
「夕方になると治安が悪いか」ってまた俺の独りごと。
「人間同士の争いかね」って俺の独りごと。
「総大将、さがしましたぞ」ってカラス。 今は人型。 服は洋服だけど、所どころに何かついてる。
「奇抜な服装だな」って突っ込んだ。
「今はこれが普通で、AI機能が搭載されているんですよ。 普通の服に装着するタイプですが」ってカラス。
AIね。 なんのことやら。
「俺の私服がなくなってるんだが?」って聞いた。
「洋服は、和服とちがって、保管しても十数年で駄目になりますので」ってカラス。
「そういう事。」
「おでかけして、どうでしたか?」ってカラス。
「さぁ、変わってないような、変わったような。 夕方治安が悪くなるって爺さんがいってたが?」って、キセルに火をつけて一服。
「人間同士の争いでございます。 AIロボットにより、事前犯罪防止だとかで、危険とされる人物の捕縛。
元々は、重機器用に開発されたロボットの登場でしたが、今やそれを使った犯罪などが多発、警官がロボットにのって応戦するといった感じです。
それにより、銃刀法規制も緩和して、ギャングが争ってますよ。」ってカラス。
「ロボットにAIね。 何のことやらさっぱりだ。」って俺。
「その辺は、しっかり講義します。」ってカラス、やる気まんまんだね。
「それよりも、一反木綿は厄災か?」って俺。
「ええ、今も反物作りに精をだしております。 それが何か?」ってカラス。
「さっき会った爺さんが、和装が珍しいとな。 反物の価格が高騰してるって聞いてな」って俺。
「ああ、人間達の服装に変化がみられたので、反物の需要が減ったので、高級品しか出回ってないんですよ」ってカラス。
「そういう事」って俺。
需要と供給のバランスですか。
「こんな所に神社なんてあったか?」って俺。
「以前は、駅近くにあったのですが、人間の区画整理でこの地に移設されてしまいました。」っていうカラス。
神社の鳥居をくぐり、社をみる。
「まだ、戻ってきてないのか」って俺。
「ええ、戻ってきてないですね」
ここに本来いるはずの神は戻ってきてなかった。
「主のいない社だな」っていいながら、儀礼だけしておいた。
変わったのかもな。
駅は、ふつうに電車が通り、帰宅の学生なのか制服姿のガキたちが商店街をあるいてる。
駅は昔とは改築して新しくなり、いくつかの店がならんでいる。
飲食店通り、夜の町も健在。
猫の店も門構えがかわらずだ。
変わった所といえば、住宅街に増えたマンションだろうか。
少し、オフィスも増えたか。
行きかう車が、空を飛ぶ事もなく、地面を走ってる。
昔からある公園のベンチに座って、タバコをふかす俺。
「表面上のこれっていう変化はないかな」って俺の独りごと。
「若いの」って、ちょっと変わったデザインの乗り物にのった爺さんだ。
「何か?」って俺。
「和装とは珍しくてな。」って爺さん。
ラフな私服を着るかとおもったら、なくなってたから着物きてでかけてる。
「そうか?」
「ああ、昔、呉服店をやっていてな、今は既製品が多いが、お主のは反物からつくった逸品じゃな」って言われた。
「既製品か。 これは、もらい物だ。 反物屋はないのか?」
「あるぞ。 ただし、高級品じゃがな。 昔ほど、手軽な値段ではなくなったのう。」って爺さん。
昨日、妖怪もってカラスがいったたけど、一反木綿になにがあったんだろう。
あいつが、表で呉服関連の仕事していたはずだが。
「じゃぁ、これ大切にきないとな」って俺。
「そうじゃぞ。 夕方か。この辺りは、夕方になると治安が悪くなる。 若いの早く帰ることじゃ」って爺さん。
「ああ」っていって爺さんと別れた。
「夕方になると治安が悪いか」ってまた俺の独りごと。
「人間同士の争いかね」って俺の独りごと。
「総大将、さがしましたぞ」ってカラス。 今は人型。 服は洋服だけど、所どころに何かついてる。
「奇抜な服装だな」って突っ込んだ。
「今はこれが普通で、AI機能が搭載されているんですよ。 普通の服に装着するタイプですが」ってカラス。
AIね。 なんのことやら。
「俺の私服がなくなってるんだが?」って聞いた。
「洋服は、和服とちがって、保管しても十数年で駄目になりますので」ってカラス。
「そういう事。」
「おでかけして、どうでしたか?」ってカラス。
「さぁ、変わってないような、変わったような。 夕方治安が悪くなるって爺さんがいってたが?」って、キセルに火をつけて一服。
「人間同士の争いでございます。 AIロボットにより、事前犯罪防止だとかで、危険とされる人物の捕縛。
元々は、重機器用に開発されたロボットの登場でしたが、今やそれを使った犯罪などが多発、警官がロボットにのって応戦するといった感じです。
それにより、銃刀法規制も緩和して、ギャングが争ってますよ。」ってカラス。
「ロボットにAIね。 何のことやらさっぱりだ。」って俺。
「その辺は、しっかり講義します。」ってカラス、やる気まんまんだね。
「それよりも、一反木綿は厄災か?」って俺。
「ええ、今も反物作りに精をだしております。 それが何か?」ってカラス。
「さっき会った爺さんが、和装が珍しいとな。 反物の価格が高騰してるって聞いてな」って俺。
「ああ、人間達の服装に変化がみられたので、反物の需要が減ったので、高級品しか出回ってないんですよ」ってカラス。
「そういう事」って俺。
需要と供給のバランスですか。
「こんな所に神社なんてあったか?」って俺。
「以前は、駅近くにあったのですが、人間の区画整理でこの地に移設されてしまいました。」っていうカラス。
神社の鳥居をくぐり、社をみる。
「まだ、戻ってきてないのか」って俺。
「ええ、戻ってきてないですね」
ここに本来いるはずの神は戻ってきてなかった。
「主のいない社だな」っていいながら、儀礼だけしておいた。
変わったのかもな。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。
しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。
先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる