無能と呼ばれた少年は、力を得て真実を知る ~目立ちたくないので、ほっといておいてほしい~

八木恵

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2章:幼少期編

ミゼラの町の異変

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そう、あの日は突然にやってきた。 夜更けに物凄い音が聞こえた。
俺は飛び起きて、とりあえず着替えて、武器下げて外にでた。

高台にある俺の住む家から見えるミゼラの町はあちらこちらで火の手があがっている。
何が起きてる? 
「おい! 魔族の襲撃だ! 匿ってくれ!」って知らないオッサンと家族たちが俺の家のほうにくる。 魔族の襲撃? それよりも何で、知らない奴を匿ってやらんといけない。 って言えればがいいが俺の今の立場じゃいえない。
「魔族がこないといいけど。 中へどうぞ。」って言ってダイニングに案内してあげた。
急いで逃げたみたいだから、家族みんな息を切らしているみたいだったから、コップに水をいれて渡してあげた。優しいな俺。
「ありがとうよ。 坊主。」っておっさん。
「ええ、助かったわ。 生き返るわ。」っておばさん
「お兄ちゃん、ありがとう♪」って5歳ぐらいの女の子だ。
うん?こいつらここがどこか知らないのか。
「まいったよ。 観光でここに来てたら、魔族の襲撃で宿から急いで最低限の荷物もって逃げまどってよ。 たまたま、ここの高台についたんだ。」ってオッサン。
なら、ここがどこか知らないか。
「へぇ~、運がなかったんだな。」って俺。
「あはは、まぁ、ここまで魔族がこない事を願うよ。」ってオッサン。
「とりあえず、明かりは消したし、今夜一晩ここにいればなんとかなるよ。」って俺。
「そ、そうね。」っておばさんだ。
「援軍は来てないのか?」って俺
「たぶん、国境から王国の騎士団がきてるはずだ。 冒険者どもも交戦してたけど劣勢だった」っていうオッサン。
女の子は疲れたのかおばさんに抱っこされている。 恐怖と疲れで寝たのかもな。
「魔族っていっても何人なんだ?」
「俺もみてないから知らないが、10は来てるみたいだ。」
それを聞いて、今の魔族がどれだけ強いか知らないけど、ミゼラの町の様子を見る限りかなりの強者なのかもな。
「冒険者だけで、なんとかなるといいな。」
「坊主、しらないのか。 ここの冒険者は、高くてもランクBがほとんどで、唯一のランクAの冒険者は、今は王都にいて不在らしい。」
「ええ、一度ギルドに避難した時にそう言ってたわ。 それで、私たち町の外へなんとか逃げ出したのよ。」っておばさん。
なるほど。 
「それよりも、ご両親は?」って聞かれた。
「今、王都にいるんで。」って答えたおいた。独り暮らしだけどな。
「坊主も運がなかったな。 両親不在の時に、こんな事件によ。」
ってそんな会話したたら、”ドーン”って火の玉がこの一軒家にあたった。 危険察知とかできれば、事前に把握できたのによ。 俺は、なんとか裏口に飛び出した。

さっきまで話していたオッサンたちは崩れた家の下敷きだ。
もう火の手が回ってるから助ける事もできないし、助ける義理もないな。

「へぇ~、まだ生きてるニンゲンがいる。」って低い声が聞こえた。
赤黒い肌に、尖った耳。 魔族の特長そのものだ。 それも羊角がある。 中位か高位魔族か。 最悪だ。
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