虹の向こうの少年たち

十龍

文字の大きさ
上 下
12 / 63

《12》

しおりを挟む
 ミルクを飲んだ後、ジャロリーノはアフタの姿を探した。
 だがどこにも見当たらない。
 思いつく限り、目ぼしいところは見た。
 しかし、いないのだ。
 出かけたのだろうか、それとも天井裏にある、高級奴隷の待機場所だろうか。
 天井を見上げながら廊下を歩いていると、
「やあ、ジャロリーノ。なにをやってるんだ?」
 と声をかけられ、ジャロリーノは慌てて顔を下げた。
「こ、こんにちは、ユーサリーおじ様」
 目の前にいたのは、華美な容姿の男性だった。ユーサリー・グロウ。
 アフタの父である。
 アフタ同様、美しい人間である。だが、アフタに比べて目つきが鋭く、怒りの沸点が低い。嫌いなものはとことん嫌い、機嫌を損ねると酷い目にあわされる。ジャロリーノは直接被害を被ったことはまだないが。
 父、ジョーヌ・ブリアン・ネイプルスとはとても仲が良く、父といるときはとても機嫌がいいのだが、王宮では常にイライラしていて、周囲をビクつかせてばかりいる。
 気に食わない人間は、その言葉通り、鞭で打ちすえる。
「アフタを探していたんです。どこにもいないので、奴隷たちの部屋にでも行っているのかと思って」
「あの子が天井裏に? ばかばかしい、そんな真似をするわけがないだろう?」
「す、すみません」
「……ジャロリーノも、奴隷を買ったとしても、奴隷の部屋などにいってはいけない。主とは常に命令を下す者であり、下賤なやつら巣に入るなどおぞましいことだと思え。特にネイプルスは奴隷の管理をしているのだから、威厳は保たなければならない」
「は、はい……」
「奴隷を調教したくなったら、私に言うと良い。ぴったりなクスリを手配してあげるよ。どんな拷問にも涎を垂らして喜ぶように作り変えてやることも可能だ。ラブラドラやグラファイトの屈強な男でもすぐに思うがままにできる」
 ユーサリー・グロウ卿はくつくつと笑った。
「まあ、私は筋肉の塊みたいな大男は好みではないけれどね。けれど跪かせるのであれば、あれほど気持ちのいい奴らはいない。胸がすくね」
「……、ラブラドラやグラファイト領の奴隷は屈強なのですか?」
「なんだ、お前もそういった男がいいのか?」
「い、いえ! あの、そうではなく」
 汗が出た。
 そうなのだろうか。
 いや、シェパイはどちらかといえば線が細いほうだし、父も。
 と考え、更に焦った。
 シェパイはともかく、どうして父も比較に出てきたしまうのだろう。
 確かに父に抱かれる夢を見たけれど、好きなのはシェパイなのだ。
「……そうではなく、その……」
 しかし、あの夢の中、ジャロリーノを喘がせるのは、どれも屈強な男ばかりだった。
 父の夢を見て、シェパイの夢を見て、しかし、その前は、体の大きな筋肉質な男たちに代わる代わる犯されていた。そしてジャロリーノは喘いでいた。
「はは。そんな顔を真っ赤にしなくてもいいだろうに」
「そんな、赤くしてなんか……」
「はははは、まあいい、ジョーヌに頼んで男らしい性奴隷でも揃えてもらえ。ラブラドラのな。いや、グラファイトか? どちらも元は戦士の国だったからな、体つきの大きな人間が多いことで有名だ。男の平均身長はラブラドラが一番高い。二メートル十は超えるだろ。女だったらグラファイト。百九十越えの大女がごろごろいる。しかも戦闘国民だから変なプライドがあって、頑固で。そいつらをさげすんでさげすんで、調教して、骨抜きにしてやるのがたまらなく楽しいね。ああ、そうそう、そいつらは意外とネコ気質だからな。気持ち悪いね。けど愉快極まりない。一度負けを認めたら、ご主人様には嬉しそうにしっぽを振りやがる」
 愉快極まりないと言いながら、ユーサリー・グロウ卿は不愉快至極といった顔付きだった。
「で、アフタだったかな。今その奴隷に呼びにいかせたから、ジャロリーノは適当な部屋でまっているといい。程なく向かうだろう。ではな。ああ、ジョーヌに奴隷の件は伝えておいてやる」
「え! あ、あの、アフタを呼んでくださってありがとうございます、でも、奴隷の件は、」
 結構ですから、と言おうとしたのだが
「あいつも反対はしないさ。いや、できないね」
 と、先に言われ、ユーサリー・グロウ卿はジャロリーノの肩をポンと叩いて歩き去ってしまった。
 追いかけて訂正すべきだろうか。
 でも、そんなことで機嫌を損ねてしまってはいけない。
 迷ったが、ジャロリーノは近くの部屋に入り、アフタを待つことにした。


 アフタがやって来たのは本当にすぐだった。
「最悪」
 ドアを両手で開け放ったと思ったら、大きな目を父親そっくりに吊り上げて現れた。
「最悪! 最悪、最悪! なんで父様がここにいるんだよ!」
 ジャロリーノはクッションの上に顎を乗せるようにしてソファに横たわった。
 アフタはそのジャロリーノの枕元に座った。
 ソファとクッションが大きく揺れた。
「ああああ、あいつのいないところに来れたと思ったのに!」
「……ユーサリーおじ様はしょっちゅう来てるよ。ここはおじ様の縄張りだぞ?」
「……俺とバッティングすることなんてほとんど無かった!」
「父上が呼んだんじゃない? これから父上のところに行くみたいだったし」
「ううう、ジョーヌおじ様が来ればいいのに、グロウ城に」
「……お前んとこ、冬寒いじゃん」
「まだ海は凍っていない。あ、そだ。浜辺で最後の温泉掘りしようぜ? 今年は雪が早かったから、掘れるのはあと一週間あるかどうかってところだな」
 グロウ城は海にある。
 正確には、海の崖にある。
 もっと正確に言えば、崖の壁面をくりぬいて作られている。そして、くり抜いた岩の代わりに、分厚いクリスタルの壁があり、朝日を反射して輝く。
 クリスタルの壁は海の中にまで到達し、グロウ城では地下ならぬ海下という階が存在する。
 海下の海側の部屋では、たまにクジラの親子や、シャチがアザラシを食い散らかしながら下降してゆく場面がみられる。
 そして一画には、まるで南国感のないビーチもある。
 黒い砂のプライベートビーチだが、海水浴できる期間は年間通して五日あればいいほうだ。
 代わりに、その砂浜にはお湯がにじみ出していて、スコップで穴を掘れば、じわじわと熱いお湯がたまる。頑張って掘れば掘るほど立派な温泉ができる。
 打ち寄せる北極海の波にさらわれるまでだが。
「……、じゃあ、今夜はグロウ城に行こうかな」
「お。ほんと? 奴隷買いに行かずに、グロウ城来る?」
「……奴隷かぁ……」
 ジャロリーノはクッションの下に手を入れた。
「……アフタはさ、自分で奴隷を選んだ?」
「いや? 父様の趣味だな」
「ふうん。……城付きの奴隷も?」
「あー、そこはわかんない。……そうゆうのはネイプルスのほうが管轄だろう? 俺んところは薬。ダンは武器。ビスマスは宗教。ネイプルスは奴隷」
「……そうゆうの、ライア兄様とかセレステ兄様が継ぐんだと思ってたから、俺、全然分かんないんだよ」
「俺も、薬物の監視とか取り扱いとか、姉様たちがやると思ってたからなぁ」
 ジャロリーノは顔を上げた。
「え?」
「……上の姉様、たぶん嫁に行かされるんだよな」
「え!」
 初耳だ。寝耳に水だ。
「下の姉様には、恋人がいるらしいから」
「えええ!」
「……父様が、下の姉様とその恋人との結婚を許さなければ、下の姉様がグロウ王になるんだろうけど……。けど、俺には婿に行けっていう話も出ていないし、……ちょっとは覚悟しておこうかと思ってる」
「……」
 アフタがグロウ王。
 なんと言っていいのか分からない。おめでとうと言うべきなのか。
 分からないので、一番驚いたことをまず言った。
「……上のお姉様、お嫁に行っちゃうのか。なんかそれ、やだなぁ。さみしい」
「俺も。……でももう二十歳だし。貴族の平均結婚年齢って十八だろ? ……今度の星祭で、結婚候補の相手と顔合わせするんだ」
 もう二十歳。

 ジャロリーノは急に時の流れを感じた。

 まだ十五歳とかそこらだと思っていた。
 十五歳なのはジャロリーノとアフタだ。
 まだ十歳くらいだと思っていたけれど、自分はもう十五なのだ。
 そして上のお姉様は二十歳。
 ライア兄様も生きていたら、二十一。
 セレステ兄様は十九。
 ビガラス兄様は今年で十七だ。
 自分は十五。

 十五歳か。

 あれ。

 セレステ兄様よりも、年上になっている?

 あと一年しないうちに、ライア兄様と同じ年齢になる?

 そうか、俺、大人になり始めているんだ。

 ジャロリーノは目を見開いた。
 なぜだか、数年ぶりに時間というものを意識したような気がしたのだ。

「……アフタ。……俺、今までなにしてたんだろう」
「なに、ジャロ。いきなり」
「俺、十五だよ」
「俺もだけど」
「セレステ兄様、十四で死んだ」
「……」
「俺、セレステ兄様より年上になってる」
「……」
「どうしよう、アフタ」
「どうしようって……」
「どうしよう。もうすぐライア兄様にも追いつく」
「……」
「俺、……、全然追いつけてない……。全然……」
「ジャロ?」
「……、大変だ。俺、全然兄様たちみたいになってない!」
「いや、ジャロとライア兄様とは違うし、セレステ兄様とも違うし」
「でも、でも、兄様たちは十四歳なのに凄かったじゃん! 十五の時のライア兄様とか、凄かっただろ? なのに、俺……、……、この五年、なにもしてない……。なにも成長してない……」

 俺、生きていたのに。
 
 ジャロリーノはそう思った瞬間、勢いよく立ち上がった。

「ジャロリーノ、」
「ちょっと、父上のところに行ってくる。……奴隷買わないと、あ、でもそれよりも先に勉強したほうがいいかな? ……セレステ兄様は、いつも学年一位だったし、剣術とかもすごかったし。ライア兄様みたいに乗馬の大会で優勝したり? 音楽大学から推薦貰ったり……? でも俺、楽譜も読めないかもしれないし……。俺の得意なことって、なにも……。……俺、外国語クラブに入ってたよな? いつから出ていないんだっけ? 戦争中って……、あれ? 俺、学校行ってたっけ?」
「ジャロリーノ。戦争中、学校はあったりなかったりしてただろ。学校の先生も出兵したりしてさ。生徒だって、騎士貴族の場合は戦争に行ってた。それ以外でも戦火の少ない田舎に疎開していたやつが多いし、ビガラス兄様だってそうだろ? 俺やお前みたいに首都に残っていたほうが珍しいんだ。だから、……あんまり焦るなって。な? それに、ライア兄様は音楽大学の推薦を蹴っただろ?」
「……、そっか、そうか。……そっか」
「そう。大丈夫だって」
「大丈夫かな。まだ間に合うかな」
「間に合うって。俺も、グロウを継ぐ可能性を感じたのはここ最近だし。一緒にゆっくり頑張っていこうぜ」
「一緒なら、うん……大丈夫、かな」
「大丈夫。座れよ」
 アフタに肩を抱かれて、ジャロリーノは座り直した。
 座ったあとも、アフタはジャロリーノの肩に腕を回していたし、ジャロリーノはぎゅっとアフタの服を握っていた。
「アフタ、俺のこと置いていく?」
「はぁ? まさか。なんで」
「だって俺、なんにもできない」
「言ってる意味が分かんないな」
「たぶん、一生、なにもできない……なにも……」
「何言ってるんだよ。お前、俺よりも剣術の成績いいだろ。四か国語喋れるし、ピアノだってライア兄様よりも才能あるって言われてた」
「……ライア兄様より? 本当に?」
「本当。ライア兄様本人に言われていたんだぜ? 忘れたのか? それでお前いい気になって、将来はピアニストになるって言ってさ、セレステ兄様に、ネイプルス家の人間が音楽家になるとか恥知らずだ! って怒られて、泣いちゃったじゃん」
「そうだっけ?」
「そうそう。ライア兄様が、じゃあ音楽しか取り柄のない俺はネイプルスの恥さらしだな! って食ってかかって、それで取っ組み合いの大喧嘩」
 アフタは思い出して、楽しそうに笑った。なのでジャロリーノも楽しくなった。
 アフタがそう言うのだから、きっとそうなのだろう。ジャロリーノには記憶が無かったが、覚えている気がしてきた。
 思い出したような気がした。
「アフタ、じゃあ、俺、このままいてもいい?」
 ジャロリーノはアフタに寄りかかる。寄りかかって、アフタの首元に顔を摺り寄せる。
 アフタの手が、ジャロリーノの髪を優しくすいてくれている。
 ジャロリーノはふんわりした気分になってきた。
「このまま生きていても大丈夫? このまま、この世にいてもいい?」
「いいぜ? もしもいたくなくなったら、どっかに行ってしまう前に俺のところに来いよ。どこかに行く前に、俺がお前を貰うから」
「貰う?」
「アウロラの貴族は男同士で結婚できるんだぞ?」
「知ってる。ネイプルス家には四人も男の子がいるから、どれかはどこかの男の所に婿に出させるだろうって、言ってた」
「……誰が?」
「忘れた。……でも言ってた。女のところに婿に出したら、子供ができて相続権が面倒になるから、男のところに出すんだって。……セレステ兄様か、俺だって言ってた。ビガラス兄様は体が弱いから、……ネイプルスで責任もって面倒見るんだって。だからセレステ兄様か、俺なんだってさ」
「……じゃあ、俺がグロウ王になったら、お前を婿に貰う」
「本当に? グロウ王が、俺でいいの? 俺、壊れてるってよ?」
「誰が言った?」
「忘れた。でも、俺はもうぐちゃぐちゃに壊れてるんだってさ。誰かが言ってた」
「そんなこと言った奴、俺がぐちゃぐちゃのミンチにして、海に捨ててやるよ」
 アフタはジャロリーノの体を抱きしめた。
「アフタ? なんか泣きそう?」
「……。うん、泣きそう。……だから慰めて」
 ジャロリーノはアフタの背中を優しく撫でた。頬と頬が擦り合わさり、くすぐったい。けれど肌が触れ合うのが気持ち良く、ジャロリーノは右、左、と交互に擦り、そのなめらかな頬に唇を当てた。
「ジャロリーノ、」
「ん、」
 ジャロリーノの唇に、アフタの唇が当たる。サクランボだ。
 サクランボの味はしない。
「ん、」
 けれど、柔らかくって、とろっとしていて、舌に絡んできて気持ちが良い。
「ふ、」
「ん、ぁ、」
 ちゅ、くちゅ、という音が耳に届く。
 気持ちが良い。
 アフタの指がジャロリーノの耳の後ろをくすぐった。
 ぞわぞわしたものが広がった。
「ふ、ぁ」
「ジャロ」
「うん」
 離れてしまった唇を再びくっつけて、とろりとした舌を探した。
 舌と舌が絡み合うと、ジャロリーノの体に柔らかな痺れが襲う。アフタが腕を腰の辺りまでおろしてきて、きつく抱きよせた。
「んあ、ふ、ん」
 アフタの体が熱い。
 そして、力強い。こんなにしっかりした体だったろうか。
 もう十五歳。
 大人になりかけている。
 大人。
 ジャロリーノはたまらなくなって、アフタの背に回していた腕に力を入れた。
「ん、ジャロリーノ」
 舌の絡みが激しくなった。夢中になってお互いの口の中を吸い、必死になってお互いをからみつけ、体を密着させた。
「ジャロは俺が貰うから」
「壊れてるのに、貰ってくれるの、……嬉しい」
「俺のだからな。俺の。大事にするから。絶対に、大事にするからさ」
 服が邪魔だと思った。
 もっと密着したいと思った。
 もっと絡みつきたいと思ったし、皮膚だとか肉だとか、お互いを隔てるすべてのものが邪魔に思えた。
 気持ちが良い。
 口の中が溶け合っている。
 目の前がかすんだ。
 このまま、気持ちの良いまま、霧のように消えてしまえればいいのに。

 __________
 ___
 __


「……、……、アフタ、」
「なに?」
「……、……、……、父上はどこだろう?」
 ジャロリーノがアフタから体を離した。
 ぼんやりしていた目が、はっきりと開かれている。
 アフタは自分のはだけた胸をそっと隠した。
 ジャロリーノに気が付かれないようにボタンを留めて、ボウタイを整える。
「……、さっき、俺の父様が来ていたから、二人で難しい話をしてるんじゃないかな」
「そっか」
 ジャロリーノの目はどこか近くを見ている。夢の世界でないだけましだろう。
 けれどまだ現実をちゃんととらえていないようだった。
 その隙に、アフタはジャロリーノの上着を直してやった。シャツの下から手を差し込んだので、白いシャツがズボンから出てしまっている。
「……、……、夕方にはお話は終わるだろうか? 寒いけれど天気は良いし。父上は奴隷を買いに行く約束を忘れていたりしないよな?」
「ジョーヌおじ様は忘れたりしないさ。けど、俺の父様はわがままだからな。お喋りしたくて、話を長引かせるかも。……様子見に行ってみようか」
「邪魔をして、ユーサリーおじ様、機嫌を損ねたりしないかな」
「夕食を一緒に食べれればころりと機嫌がよくなるさ。それより、シャツで出るぞ。それでおじ様の前に出るのかよ」
「うわ。いつから出てたんだろ。さっき、ユーサリーおじ様に廊下で会ったんだよな。その時は出てたのかな」
「出てたんじゃないか?」
「最悪だ!」
 慌ててシャツを直し始めるジャロリーノは、すっかり現実に戻ってきている。
「ジャロ、最近、起きてること多いよな」
「は? まあ、不眠症だからな」
「いや、昼間の話し」
「……あー、転寝は減ったかな」
「調子が良くなってきて、安心したよ」
「いや、お前の目は節穴か? こんなに寝不足で苦しんでるっつーのに」
「……それでも、少し前よりはずいぶんと、……良くなったんだよ」
「……そっかなぁ」

 そうだよ。

 アフタは微笑んで、ジャロリーノの見えないところでそっと唇を撫でた。

 

 続く。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

嫌われた王と愛された側室が逃げ出してから

BL / 完結 24h.ポイント:99pt お気に入り:219

特別じゃない贈り物

BL / 連載中 24h.ポイント:35pt お気に入り:120

【完結】後宮に舞うオメガは華より甘い蜜で誘う

BL / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:735

王冠にかける恋

BL / 連載中 24h.ポイント:888pt お気に入り:42

愛されることを知らない僕が隣国の第2王子に愛される

BL / 完結 24h.ポイント:1,114pt お気に入り:2,844

忘却の彼は元婚約者を愛す

BL / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:54

すべてはあなたを守るため

BL / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:195

君と番になる日まで

BL / 完結 24h.ポイント:248pt お気に入り:1,489

明け方に愛される月

BL / 完結 24h.ポイント:71pt お気に入り:306

平民男子と騎士団長の行く末

BL / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:133

処理中です...