228 / 498
222.責任の押し付け合い
しおりを挟む
圭子が伸びをして、冷蔵庫に向かう晃に話しかける。
「ねぇ、どうするぅ?」
早速缶ビールを取り出してプルトップを開けた晃が冷蔵庫の扉から顔を覗かせ、ぼりぼりと髭の剃り後を掻きながら思案した。
「とりあえずパチンコ屋でも行くか」
ぇ。ありえない……
美羽が呆然とする中、圭子が目を輝かせた。
「さんせー、今年最初の運試しね! そういえば今朝の新聞に、パチンコ屋のグランドオープニングのチラシが入ってたわ!」
晃の提案に飛びついた圭子に、義昭は顔を顰めた。
「母さんがこれから荷物纏めて出ていくって言ってんだぞ! 親が離婚するかもしれないって時に、お前は何考えてんだ!」
「だーって、お父さんが頑固過ぎて話し合いにならないんだもん、仕方ないでしょ。
それにお母さん、荷物纏めるってお父さんに言ってたけど、ただそうやって脅しかけてるだけでしょ。私たちだって、いきなりお母さんに来られても泊められないしぃ!
年末年始のパチンコ屋なんて回収作業で負けるのが基本だけど、グランドオープニングなら勝てる確率高いんだから行っとかなきゃ! しかもお姉さんいるから、ほのか見ててもらえるし!!」
圭子は今すぐにでもパチンコ屋に向かいそうな勢いだった。
「駄目だ。
僕もお前と話なんてしたくないが、こんな事態になってるんだ。子供同士で今後について話し合いするべきだろう。僕たちの客間に来い」
「えーっ」
不満そうに口を尖らせた圭子に、美羽は気が重くなりながらも口を開いた。
「もしお義母さんが本当に圭子さんたちのお宅で同居されるのであれば、今後のお義母さんの生活のサポートのこともありますし……」
お金の話が絡むと分かった途端、圭子は態度をガラリと変えて二マッと笑った。
「そうよねぇ、ちゃんと相談して決めないとよねぇ! ほぉら、パパもビール飲んでないでついてきて!!」
「あ。あぁ……」
晃は今度は頭をボリボリと掻きながら頷き、一同は義昭と美羽の客間へと向かった。
テーブルがないため、皆座って顔を突き合わせる形になる。美羽は、皆より少し後ろに下がって座った。
「私たちがお母さんの面倒見るのに家賃や生活費なんかが一気にかかるんだから、そうね、毎月10万は兄さんたちに払ってもらわないとね!」
いきなり金額をふっかけてきた圭子に、義昭が声を荒げる。
「生活にかかる具体的な金額をあげていないくせに、いきなり10万くれって言われてあげられるわけないだろう!
それに、母さんが年金を受給するなら、その金だって入ってくるんだから、僕たちが全額を負担する必要だってない」
「でもお母さんはまだ年金もらえる年齢に達してないなら、今から受給するのはもったいないんじゃなぁい?」
圭子の言うことも一理あった。どれぐらい離婚までに期間がかかるか分からないが、まだ満額受け取れる年齢に達していないのに受給を申請するのは勿体無いかもしれない。
だがそうなると、琴子が別居の婚姻費用を受け取るまでの間、一文無しとなり、全ての生活費をサポートしなければならないことになってしまう。
義昭は美羽の表情をチラッと媚びを売るように盗み見てから、眼鏡のつるをクイと持ち上げた。そんな仕草に、美羽の全身が総毛立った。
「今は母さんが金銭的に僕たちの助けが必要だってことは分かるから、出来るだけのことはするつもりだ。でも、父さんからの婚姻費用や離婚の慰謝料を受け取ったら、もう僕たちに頼ることはしないでくれ」
圭子が眉間に皺を寄せた。
「さっきのお父さんの態度見たでしょ? 全然お金払う気ないじゃん!」
「その為に弁護士を雇うんだろ。
僕は親の離婚を望んでないけど、こうなったら母さんをサポートするためにも婚姻費用と離婚に伴う慰謝料を弁護士を通じて父さんに請求するしかない。お前もこれから弁護士と会うこともあるだろうから、それなりの知識は頭に入れておけよ」
圭子は「あー、もうっ!!」と言いながら髪の毛をクシャクシャッとした。
「私、難しい話苦手なのよねぇ! なんか弁護士とか超めんどくさそうなんだけどっ。
美羽さん、お金持ってるんでしょ? ケチケチしないでお母さんの生活費ぐらい払ってよ!!」
圭子のあまりにも図々しい態度に、美羽は言葉を失くした。
圭子は知っているのだろうか。美羽が義昭から毎月僅か5万しか受け取っておらず、その中には生活費はおろか化粧品や美容院代まで含まれていることを。それでは足らないので仕事をするようになり、その中でなんとかやりくりしていることを。
遺産に一切手をつけていないのは、父とずっと一緒に過ごすことが出来ず、最期を看取ることも出来なかったにも関わらずお金を受け取ってしまったという罪悪感もあるし、未だ父の死を完全に受け止めきれていないという心情もあるからだ。遺産に手をつけてしまうことで、父の死を認めてしまう気がして、美羽には出来なかった。
それに、類の散財を心配していたこともあった。もし類が仕事に就かず、将来的に問題が起こった時には、そのお金を役立ててほしいという気持ちがあった。
今は美羽と同じ職場で働いて一応職には就いているものの、単なるアルバイトだし、類が一生そこで働くとは考えられない。本当に類がシェフになりたいなら反対する理由はないが、美羽と一緒にいたいがためにカフェで働いているのは明らかだ。類は、自分の能力を活かせる仕事に就くべきだ。たとえ一時的に無職となっても、やりがいのある職場を見つけて働いて欲しい。
父の遺産は、決して夫の妹夫妻の散財などに手を貸すためのものではない。
もし、実は父の遺言書には『遺産は全て美羽に譲る』と書かれていたことを圭子が知ったら、その権利を主張した上で類が受け取った遺産を奪い、更に美羽から金をたかろうとするに違いない……
そう思うと、余計に遺産には手をつけさせたくなかった。
義昭が圭子に向かって激昂する。
「おい、圭子! なんだその言い方は!!」
「だって、美羽さん、お父さんからたくさん遺産もらったんでしょ。こっちに少しでも分けてくれたっていいじゃない。
うちはパパの店の経営も大変だしぃ、お母さんの面倒だって見るんだからさぁ。それに、これからほのかも大きくなって色々とお金がかかるじゃない?
兄さんとこは共働きで子供もいないんだから、そんなにお金かかんないでしょ?」
圭子はタブレットに夢中のほのかを抱き寄せ、「ねぇー、ほのか♪」と同意を求めた。晃は下手に自分から関わることはせず、妻に全てを任せて気楽にビールを飲んでいる。
共働きで子供がいないからって、どうしてそれがお金を払わなくちゃいけない理由になるの?
こんな時にだけ母親面する圭子や、無関心を装いながらもしっかり金を狙っている晃に苛立ちを感じ、美羽は拳をギュッと握り締めた。
義昭は圭子をゴミでも見るかのような目つきで言い放った。
「僕たちが子供がいない共働き夫婦だからって、お前たちに金を貸す義務なんてないし、絶対に金なんてやらないからな!」
「えぇっ、じゃあマンションの頭金は?」
すっかりマンションを購入する気でいる圭子が、非難めいた口調で声を上げた。
「晃さんの店を担保にして、銀行からお金借りればいいだろ?」
「それだと利子がかかるじゃない! さっきお母さんも言ってたでしょ、助け合いが必要だって!!
親子や兄弟間のお金の貸し借りなんて、どこでもやってるし、困ってる妹を見て自分からお金の工面しようかって言うのが普通でしょ」
助け合いが必要だと主張する圭子だが、美羽は義昭と一緒になってから一度も圭子に助けられた覚えなどないし、これからもないだろうと思った。
義両親の離婚話も平行線のまま長い話し合いになったというのに、また圭子とのお金の話で長くなりそうだ。きっと、圭子は少しでも多く金を毟り取ろうと、あの手この手を使って主張してくることだろう。
もう嫌……ここからすぐにでも出ていきたい。
類は今頃、どうしてるんだろう。あのメールの後、また何か連絡してきたかな……
美羽が唇を噛み締めた時、スマホの着信音が鞄の中からくぐもって聞こえてきた。
「ねぇ、どうするぅ?」
早速缶ビールを取り出してプルトップを開けた晃が冷蔵庫の扉から顔を覗かせ、ぼりぼりと髭の剃り後を掻きながら思案した。
「とりあえずパチンコ屋でも行くか」
ぇ。ありえない……
美羽が呆然とする中、圭子が目を輝かせた。
「さんせー、今年最初の運試しね! そういえば今朝の新聞に、パチンコ屋のグランドオープニングのチラシが入ってたわ!」
晃の提案に飛びついた圭子に、義昭は顔を顰めた。
「母さんがこれから荷物纏めて出ていくって言ってんだぞ! 親が離婚するかもしれないって時に、お前は何考えてんだ!」
「だーって、お父さんが頑固過ぎて話し合いにならないんだもん、仕方ないでしょ。
それにお母さん、荷物纏めるってお父さんに言ってたけど、ただそうやって脅しかけてるだけでしょ。私たちだって、いきなりお母さんに来られても泊められないしぃ!
年末年始のパチンコ屋なんて回収作業で負けるのが基本だけど、グランドオープニングなら勝てる確率高いんだから行っとかなきゃ! しかもお姉さんいるから、ほのか見ててもらえるし!!」
圭子は今すぐにでもパチンコ屋に向かいそうな勢いだった。
「駄目だ。
僕もお前と話なんてしたくないが、こんな事態になってるんだ。子供同士で今後について話し合いするべきだろう。僕たちの客間に来い」
「えーっ」
不満そうに口を尖らせた圭子に、美羽は気が重くなりながらも口を開いた。
「もしお義母さんが本当に圭子さんたちのお宅で同居されるのであれば、今後のお義母さんの生活のサポートのこともありますし……」
お金の話が絡むと分かった途端、圭子は態度をガラリと変えて二マッと笑った。
「そうよねぇ、ちゃんと相談して決めないとよねぇ! ほぉら、パパもビール飲んでないでついてきて!!」
「あ。あぁ……」
晃は今度は頭をボリボリと掻きながら頷き、一同は義昭と美羽の客間へと向かった。
テーブルがないため、皆座って顔を突き合わせる形になる。美羽は、皆より少し後ろに下がって座った。
「私たちがお母さんの面倒見るのに家賃や生活費なんかが一気にかかるんだから、そうね、毎月10万は兄さんたちに払ってもらわないとね!」
いきなり金額をふっかけてきた圭子に、義昭が声を荒げる。
「生活にかかる具体的な金額をあげていないくせに、いきなり10万くれって言われてあげられるわけないだろう!
それに、母さんが年金を受給するなら、その金だって入ってくるんだから、僕たちが全額を負担する必要だってない」
「でもお母さんはまだ年金もらえる年齢に達してないなら、今から受給するのはもったいないんじゃなぁい?」
圭子の言うことも一理あった。どれぐらい離婚までに期間がかかるか分からないが、まだ満額受け取れる年齢に達していないのに受給を申請するのは勿体無いかもしれない。
だがそうなると、琴子が別居の婚姻費用を受け取るまでの間、一文無しとなり、全ての生活費をサポートしなければならないことになってしまう。
義昭は美羽の表情をチラッと媚びを売るように盗み見てから、眼鏡のつるをクイと持ち上げた。そんな仕草に、美羽の全身が総毛立った。
「今は母さんが金銭的に僕たちの助けが必要だってことは分かるから、出来るだけのことはするつもりだ。でも、父さんからの婚姻費用や離婚の慰謝料を受け取ったら、もう僕たちに頼ることはしないでくれ」
圭子が眉間に皺を寄せた。
「さっきのお父さんの態度見たでしょ? 全然お金払う気ないじゃん!」
「その為に弁護士を雇うんだろ。
僕は親の離婚を望んでないけど、こうなったら母さんをサポートするためにも婚姻費用と離婚に伴う慰謝料を弁護士を通じて父さんに請求するしかない。お前もこれから弁護士と会うこともあるだろうから、それなりの知識は頭に入れておけよ」
圭子は「あー、もうっ!!」と言いながら髪の毛をクシャクシャッとした。
「私、難しい話苦手なのよねぇ! なんか弁護士とか超めんどくさそうなんだけどっ。
美羽さん、お金持ってるんでしょ? ケチケチしないでお母さんの生活費ぐらい払ってよ!!」
圭子のあまりにも図々しい態度に、美羽は言葉を失くした。
圭子は知っているのだろうか。美羽が義昭から毎月僅か5万しか受け取っておらず、その中には生活費はおろか化粧品や美容院代まで含まれていることを。それでは足らないので仕事をするようになり、その中でなんとかやりくりしていることを。
遺産に一切手をつけていないのは、父とずっと一緒に過ごすことが出来ず、最期を看取ることも出来なかったにも関わらずお金を受け取ってしまったという罪悪感もあるし、未だ父の死を完全に受け止めきれていないという心情もあるからだ。遺産に手をつけてしまうことで、父の死を認めてしまう気がして、美羽には出来なかった。
それに、類の散財を心配していたこともあった。もし類が仕事に就かず、将来的に問題が起こった時には、そのお金を役立ててほしいという気持ちがあった。
今は美羽と同じ職場で働いて一応職には就いているものの、単なるアルバイトだし、類が一生そこで働くとは考えられない。本当に類がシェフになりたいなら反対する理由はないが、美羽と一緒にいたいがためにカフェで働いているのは明らかだ。類は、自分の能力を活かせる仕事に就くべきだ。たとえ一時的に無職となっても、やりがいのある職場を見つけて働いて欲しい。
父の遺産は、決して夫の妹夫妻の散財などに手を貸すためのものではない。
もし、実は父の遺言書には『遺産は全て美羽に譲る』と書かれていたことを圭子が知ったら、その権利を主張した上で類が受け取った遺産を奪い、更に美羽から金をたかろうとするに違いない……
そう思うと、余計に遺産には手をつけさせたくなかった。
義昭が圭子に向かって激昂する。
「おい、圭子! なんだその言い方は!!」
「だって、美羽さん、お父さんからたくさん遺産もらったんでしょ。こっちに少しでも分けてくれたっていいじゃない。
うちはパパの店の経営も大変だしぃ、お母さんの面倒だって見るんだからさぁ。それに、これからほのかも大きくなって色々とお金がかかるじゃない?
兄さんとこは共働きで子供もいないんだから、そんなにお金かかんないでしょ?」
圭子はタブレットに夢中のほのかを抱き寄せ、「ねぇー、ほのか♪」と同意を求めた。晃は下手に自分から関わることはせず、妻に全てを任せて気楽にビールを飲んでいる。
共働きで子供がいないからって、どうしてそれがお金を払わなくちゃいけない理由になるの?
こんな時にだけ母親面する圭子や、無関心を装いながらもしっかり金を狙っている晃に苛立ちを感じ、美羽は拳をギュッと握り締めた。
義昭は圭子をゴミでも見るかのような目つきで言い放った。
「僕たちが子供がいない共働き夫婦だからって、お前たちに金を貸す義務なんてないし、絶対に金なんてやらないからな!」
「えぇっ、じゃあマンションの頭金は?」
すっかりマンションを購入する気でいる圭子が、非難めいた口調で声を上げた。
「晃さんの店を担保にして、銀行からお金借りればいいだろ?」
「それだと利子がかかるじゃない! さっきお母さんも言ってたでしょ、助け合いが必要だって!!
親子や兄弟間のお金の貸し借りなんて、どこでもやってるし、困ってる妹を見て自分からお金の工面しようかって言うのが普通でしょ」
助け合いが必要だと主張する圭子だが、美羽は義昭と一緒になってから一度も圭子に助けられた覚えなどないし、これからもないだろうと思った。
義両親の離婚話も平行線のまま長い話し合いになったというのに、また圭子とのお金の話で長くなりそうだ。きっと、圭子は少しでも多く金を毟り取ろうと、あの手この手を使って主張してくることだろう。
もう嫌……ここからすぐにでも出ていきたい。
類は今頃、どうしてるんだろう。あのメールの後、また何か連絡してきたかな……
美羽が唇を噛み締めた時、スマホの着信音が鞄の中からくぐもって聞こえてきた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる