【R18】退廃的な接吻を ー美麗な双子姉弟が織りなす、切なく激しい禁断愛ー

奏音 美都

文字の大きさ
423 / 498

417.Two can play at that game.

しおりを挟む
 バクンと心臓が跳ね上がり、バクバクと鼓動が急速に加速していく。頭が真っ白になり、口が半開きになるが、空気すら出てこない。

 美羽の出方を待つ類の視線が、絡みついてきた。

 美羽は顔を歪め、首を横に振った。

 む、り……かおりんに助けを求めるなんて、出来ないよ。

『そう……そうやって、また向き合わないつもり』

 低く、重い類の怒りを含んだ声が、美羽の心を激しく震わせる。

 類の瞳が、冷酷な色へと変わっていく。

 素早く手を後ろに回したと思ったら、美羽の拘束されていた手首に冷たい金属の感触が走り、ガチャリと頭の上で音が鳴った。



 ぇ、なに……!?



 両手首が、ベッドのヘッドボードと共に手錠で拘束されている。パニックになって叫び出したくなる声を喉の手前でなんとか抑え込み、手首を引っ張ろうとすると、類が耳元で囁いた。

「大きい音立てると、香織に不審がられるよ。まぁ僕は、それでも構わないけど」

 拘束された恐怖を感じながら、それでも美羽は香織に助けを求められない。

『ほんと、強情だよね』

 類が背を曲げ、サイドテーブルの引き出しを開けた。

 奥へと腕を伸ばして、掴んだものは……小型の電気マッサージ器だった。

 それを認めた美羽は、全身が総毛だった。なぜならそれは、類のいない寂しさを紛らわすために、使っていたものだったからだ。

「ッッ!!」

 どうして、類はこの存在を、これがここにあることを知っていたの!?

 そう思ってから、美羽はハッとした。



 ち、違う。これ、私のじゃない。
 だって、私が使ってたのは……類に知られるとまずいからと思って、捨てたはず。

 それがどうして、今ここにあるの!?
 


 パニックで頭がグチャグチャになっている中、彼の手が美羽の下半身へと伸びる。ルームウェアのパンツの両側に指が差し込まれ、パンティーと共に一気に下ろされる。

 や、やめて、類っっ!!

 首を振って必死に視線で訴えるが、類は美羽の目を見ようとしない。電気マッサージ器のスイッチが入り、低い振動音が響く。

 お、ねが……こんな、こと……しない、で。

『濡れてる。何もしなくても、入るね』

 蜜穴にそれが当てられ、グポグポと深く埋め込まれていく。

「ンゥゥゥ!!」

 背中を弓なりにさせる美羽を、類がしっかりと抱き留めた。パンティーを上げて抜けないように固定し、パンツを履かせると丁寧にベッドに下ろした。

『Two can play at that game.
 (ミューが頑なになるなら、僕にも考えがあるから)』

 意味深な言葉を置き去りにして、類がベッドから下りる。

 ぁ。ゃ……類ぃぃ!!

 類は扉を少しだけ開け、躰を滑らせるようにして抜けると、素早く扉を閉めた。

『And...YOU are the game.
(ミュー、君が獲物だよ)』

 扉の向こうから、不信を抱く声が響く。



「類くん。
 美羽の部屋で、何してたの?」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

処理中です...