青は藍より出でて藍より愛す〜 帝都で始まる恋

 藍は嫁いでたった半年で、士族の旦那に離縁を言い出される。途方に暮れていた頃、街で遭遇した異形の怪物を、異能の剣術で倒した。
 のちの警視庁大警視に、帝都の邏卒(らそつ)にならないかと声を掛けられた藍。元々藍は武士になるのが夢であったが、女である為諦めて親の決めた相手と結婚をしていた。
 邏卒は帝都の治安を守る職。武士にどことなく似ている。だが、それであれば尚更女の自分にはなれないと思う。
 大警視は言う。「女も身分も関係ない。それが新時代だ」
 藍は警視庁の特殊戦術部隊に配属され、異形相手に戦う日々が三年過ぎた頃、新人の教育係になった。新人の名は青。
 青は、藍が思っている以上に彼女を愛している。


※明治初期を参考にしたファンタジーの世界であり、史実や当時の人々の生活や言葉遣いとは異なる点が多数ありますことどうかご理解ください。

※「小説家になろう」様にも投稿

24h.ポイント 228pt
0
小説 5,371 位 / 183,927件 恋愛 2,439 位 / 55,994件