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第四章 炎上

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「本日のゲストは、出雲真凛ちゃんと月奈ちゃんです」
二人の紹介でスタートする。

「こんばんは、出雲真凛です」

「こんばんは、月奈です」

「皆さん、見ましたか?HPを」
月奈と俺が抱き合ってる画や後ろから抱きしめてる画が、モニターに写っている。

「まあ、どエロいわ」鷹山さんが、お約束の言葉を言う。

「月奈ちゃん、こいつに騙されてない?」

「solemnityステージのkissから、真凛ちゃんの虜です」

「あれ月奈ちゃんやったん。じゃあ、ゆっくり聞かなあかんな」
ジングルが鳴って、CMに入った。
ガラスの向こうでディレクターが丸を作っている。

「solemnityのステージで、kissされるのは聞いてたん?」

「いや、全く知りませんでした」

「不意打ちやったんや」

「そうです」

「腰が抜けた?」

「脚が動かなくて」

「気持ち良かった?」

「脳が溶けました」

「エロ過ぎる」鷹山さんが叫んだ。
CM中にメールサーバーを見るが、流れが早くて読めない。

「さてと問題児、真凛ちゃんですが」

「私、問題児なんですか?」

「fortunaの白河寧々ちゃんにkissした疑惑について、聞こか」

「ああ、あれはカメラマンが好きに動いていいって言うから」

「好きに動いてって言ったら、kissするんかい」

「目をつぶってと言ったら、本当に寧々ちゃんが瞳を閉じたんですよ。
これは普通、OKサインでしょう?」

「エロ過ぎる」お約束です。

「え~、HPに続きメールサーバーが落ちました。今しばらくお待ちください」
CM明けに、海野さんが告知した。

「真凛ちゃん、毎回この番組に抗議殺到やで」

「じゃあ、もう出れないの?」

「それがリクエストも一番多いんやな、これが」

「やったぁ」

「月1でレギュラー出演して欲しい」

「本当に?」

「真凛みたいなじゃじゃ馬は、ここに縛りつけておかないと」

「嬉しい、鷹山さんに縛られたい」

「どエロいやろ」上手く収まった。

番組が終了して、シーホークの二人と4人で写真を撮る。
すぐに、SNSにUPされた。
相変わらず俺は功罪半々だが、月奈もトレンド入りしていた。

「真凛ちゃん、ありがとう」
番組の後、月奈が俺の胸で泣いていた。

バッチリ撮られて、シーホークのSNSに追加された。

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