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21. 甘みは私を離さない
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ヨーグルトとアプリコットの香りがついた紅茶を、優雅に啜る。
「甘酸っぱくて、おいしい……マニョリア様はお茶に詳しいですね……」
自分の独立のための勉強と、アルジェンの淑女教育、そしてペンネ公爵家のマニョリア様から、ご招待を受けるお茶会は、私の日中の定番として固定しつつある。
今日は、お茶会。
一度、お茶会で話向きが、とても夜向けのお話になったけれど、以降はみんな節度を思い出してくれた。
穏やかに、殿方の誕生日に選ぶ品、とか、今日みたいにお茶や茶菓子の話がほとんど。
主催のマニョリア様のお茶の知識には、みんな舌を巻いている。
「お茶はフレーバーのバリエーションだけではないのですよ。効能を持つものもありますの。痩せるお茶、子どもを授かりやすくなるお茶、肌艶のよくなるお茶……」
「まあ! 肌艶を?」
「良いですわね!」
「肌艶といえば……最近、ダリア様いっそうお肌がお美しくおなりでない?」
「まあ! きっと夜が充実してらっしゃるのね!」
「──げほっ!!」
せっかくのお茶を、咽せそうになったわ。
肌だとか、夜の充実とか、閨のことが頭に浮かんでしまう……。
数週間前の、あの夜。
シリルは意地悪く煽るから。
彼に抗えず、私は自分から彼を求めてしまった。
あれ以来、シリルはさらなる秘密を明かすように、夜毎スパイスを加えるように、さまざまな形で私を抱くようになった。
夜が重なるたび、シリルとの繋がりが深まって、私は……。
(充実? 積極的に楽しんでしまっている……?)
ぶんぶんと、激しく首を振って否定する。
でも、みんなは「わかっています」とでもいうような目で私を見ていた。
「まあ。パスコヴィラダ公爵はダリア様が可愛くて離せないのですね!」
「お茶もいいですけど、肌艶の充実には閨ですわね!」
(まさか。そんなことない。肌艶……みんなの気のせいだから!!)
振り払おうとしても、夜のシリルの囁きが脳内に甦る。
『ダリア、君はもう……僕なしじゃ眠れもしないんじゃない?』
あの、くすぐるような声。甘やかしてくれる手つき。
「ああっ! もう!!」
出されたお茶菓子のタルトは、透明のゼリーに金箔を切り絵にした月が浮かんでいた。
(あの月、シリルの、髪みたい)
夜、湯上がりの彼の髪からは、マスカットグレープとサワーの混ざった匂いが強く香る。
あれを胸いっぱいに吸い込むと、私は酔ったように彼にもたれかかって、もっと欲しくなって──
「ダリア様?」
「……え」
フォークをタルトに入れもせず、私は固まっていた。
今、なにを考えていたの。
最近、だめ。
連想するものを見るとすぐシリルを思い出して、胸を騒がせて。
特に、夜の彼ばかり思い出して、その日の夜を待ち侘びてしまう。
はやく、夜が来てくれたら。
優しいシリルに触れてほしい。
「……っ! マニョリア様……私、ちょっと……気分が優れなくて、途中ですが退席をお許しください」
「それは大変! 馬車に出発の準備を伝えますわ」
マニョリア様が気遣ってくれる。
「次に出すつもりだったお茶のお裾分けよ、お家で楽しんでくださいね」
お土産の茶葉からは焼きたてのお菓子を集合させたような、おいしそうな香りがする。
˚˙༓࿇༓˙˚
マニョリア様からいただいた葉で、フィンがお茶を淹れてくれた。
ほのぼのした香りのお茶だから、私はそれでやっと夜の想像を追い出すことができた。
「そうだ、奥様。今日はシリル様のおかえりが早いんですよ」
「そう」
早く帰っても。日中のシリルだから。
何度かそういうことがあったけれど、いつもスン、と澄ましていて素っ気なかったわ。
休む時間になってからの彼だけが、情熱的なの。
馬車の音がして、窓を見ればシリルの送迎の馬車だった。
早いというのは本当ね。
「ただいま」と「おかえりなさいませ」だけのやり取りだけど、シリルを迎えて交わすため、私は玄関に向かう。
帰ってきたばかりのシリルは、仕事用の上着をきっちり着込んでいる。
それを緩めて脱がせて受け取って。
近づいた拍子に、シリルが私の首筋に顔を近づけた。
「ひゃっ」
いつもされないから、びっくりするわ。
「変わった匂いがする。蜂蜜みたいな……紅茶?」
「あ、ええ。マニョリア様のお茶会から、お土産でいただいたのをさっきまで飲んでいたから……」
キャラメルとアロマティックハニーって言ってらしたわ。
シリルに匂いを嗅がれるのに、照れる。
「君の匂いのほうが好きだけど、たまにはいいね」
「え!?」
まだ、日中よ。こういうふうに素直にやりとりするなんて。
「はい、僕からも。お土産」
私は瞬きして、可愛らしい一握りの包みを受け取った。
レースと、特徴的な青のリボン。
これって、街で人気の洋菓子店のものだったと思う。
お茶会でお話が出ていた。
シリルがお土産をくれるの、はじめてだわ。
動揺して、お礼の声は小さくなってしまう。とても、嬉しいのに。
「ダリアは、甘いの……好き?」
「へ!?」
シリルが、甘くしてくれるの……。好きよ。
夜の、甘さが……好き、でも、そんなこと聞くなんて。
「あ……、ああ……やだっ、どうかしら」
顔が、熱い。ぱたぱたと、手で仰げば、シリルはふっと、微笑う。
「お菓子のことなんだけど?」
「ええ!?」
「そのお土産のお菓子、甘いんだ」
お、お菓子の話。そういえば、話していたのそれだものね。
でも、シリルが……甘いと言ったら夜のシリルだから……つい。
ぽんぽん、と頭を弾ませるように撫でられた。
「夜、一緒に食べよう」
˚˙༓࿇༓˙˚
昼と同じ茶葉でお茶を淹れて、ティーテーブルに置いた。
隣に座ったシリルがカップを持ち上げる。
「うん、いい香りだね」
「あなたにも味わってもらえてよかった」
マニョリア様のお茶はすごいから。お茶会でシリルにも飲ませてあげたいと思っていたのよ。
かなったから、いい気分だわ。
「昼言ったとおり、君の匂いのほうが、好きだけどね」
「ちょっと……、あの……?」
シリルが、私の肩にかかっていた髪をかきあげる。
「この辺り、とくに、いい香りがする……」
耳の後ろに鼻先を寄せるから、色っぽい息遣いが、耳によく響く。
「あ……」
「いいところに触れたわけでもないのに、そんな声をだしちゃって。君は、男を煽る天才だよ」
「そんなことないわ」
どういう勘違いなの。
シリルの方が、よっぽど異性を煽るのが上手いと思う。
いまだって、ライラックの瞳で意味深に流し目して。
私をゾクゾクさせる。
「昼の態度」
「え?」
「訊いたとき、焦って、すごく好きそうだったから……甘くしてあげるね」
部屋に満ちる紅茶の香りも、お土産のお菓子も、そしてシリルも。
蜜も霞むほどの、甘美な夜。
「甘酸っぱくて、おいしい……マニョリア様はお茶に詳しいですね……」
自分の独立のための勉強と、アルジェンの淑女教育、そしてペンネ公爵家のマニョリア様から、ご招待を受けるお茶会は、私の日中の定番として固定しつつある。
今日は、お茶会。
一度、お茶会で話向きが、とても夜向けのお話になったけれど、以降はみんな節度を思い出してくれた。
穏やかに、殿方の誕生日に選ぶ品、とか、今日みたいにお茶や茶菓子の話がほとんど。
主催のマニョリア様のお茶の知識には、みんな舌を巻いている。
「お茶はフレーバーのバリエーションだけではないのですよ。効能を持つものもありますの。痩せるお茶、子どもを授かりやすくなるお茶、肌艶のよくなるお茶……」
「まあ! 肌艶を?」
「良いですわね!」
「肌艶といえば……最近、ダリア様いっそうお肌がお美しくおなりでない?」
「まあ! きっと夜が充実してらっしゃるのね!」
「──げほっ!!」
せっかくのお茶を、咽せそうになったわ。
肌だとか、夜の充実とか、閨のことが頭に浮かんでしまう……。
数週間前の、あの夜。
シリルは意地悪く煽るから。
彼に抗えず、私は自分から彼を求めてしまった。
あれ以来、シリルはさらなる秘密を明かすように、夜毎スパイスを加えるように、さまざまな形で私を抱くようになった。
夜が重なるたび、シリルとの繋がりが深まって、私は……。
(充実? 積極的に楽しんでしまっている……?)
ぶんぶんと、激しく首を振って否定する。
でも、みんなは「わかっています」とでもいうような目で私を見ていた。
「まあ。パスコヴィラダ公爵はダリア様が可愛くて離せないのですね!」
「お茶もいいですけど、肌艶の充実には閨ですわね!」
(まさか。そんなことない。肌艶……みんなの気のせいだから!!)
振り払おうとしても、夜のシリルの囁きが脳内に甦る。
『ダリア、君はもう……僕なしじゃ眠れもしないんじゃない?』
あの、くすぐるような声。甘やかしてくれる手つき。
「ああっ! もう!!」
出されたお茶菓子のタルトは、透明のゼリーに金箔を切り絵にした月が浮かんでいた。
(あの月、シリルの、髪みたい)
夜、湯上がりの彼の髪からは、マスカットグレープとサワーの混ざった匂いが強く香る。
あれを胸いっぱいに吸い込むと、私は酔ったように彼にもたれかかって、もっと欲しくなって──
「ダリア様?」
「……え」
フォークをタルトに入れもせず、私は固まっていた。
今、なにを考えていたの。
最近、だめ。
連想するものを見るとすぐシリルを思い出して、胸を騒がせて。
特に、夜の彼ばかり思い出して、その日の夜を待ち侘びてしまう。
はやく、夜が来てくれたら。
優しいシリルに触れてほしい。
「……っ! マニョリア様……私、ちょっと……気分が優れなくて、途中ですが退席をお許しください」
「それは大変! 馬車に出発の準備を伝えますわ」
マニョリア様が気遣ってくれる。
「次に出すつもりだったお茶のお裾分けよ、お家で楽しんでくださいね」
お土産の茶葉からは焼きたてのお菓子を集合させたような、おいしそうな香りがする。
˚˙༓࿇༓˙˚
マニョリア様からいただいた葉で、フィンがお茶を淹れてくれた。
ほのぼのした香りのお茶だから、私はそれでやっと夜の想像を追い出すことができた。
「そうだ、奥様。今日はシリル様のおかえりが早いんですよ」
「そう」
早く帰っても。日中のシリルだから。
何度かそういうことがあったけれど、いつもスン、と澄ましていて素っ気なかったわ。
休む時間になってからの彼だけが、情熱的なの。
馬車の音がして、窓を見ればシリルの送迎の馬車だった。
早いというのは本当ね。
「ただいま」と「おかえりなさいませ」だけのやり取りだけど、シリルを迎えて交わすため、私は玄関に向かう。
帰ってきたばかりのシリルは、仕事用の上着をきっちり着込んでいる。
それを緩めて脱がせて受け取って。
近づいた拍子に、シリルが私の首筋に顔を近づけた。
「ひゃっ」
いつもされないから、びっくりするわ。
「変わった匂いがする。蜂蜜みたいな……紅茶?」
「あ、ええ。マニョリア様のお茶会から、お土産でいただいたのをさっきまで飲んでいたから……」
キャラメルとアロマティックハニーって言ってらしたわ。
シリルに匂いを嗅がれるのに、照れる。
「君の匂いのほうが好きだけど、たまにはいいね」
「え!?」
まだ、日中よ。こういうふうに素直にやりとりするなんて。
「はい、僕からも。お土産」
私は瞬きして、可愛らしい一握りの包みを受け取った。
レースと、特徴的な青のリボン。
これって、街で人気の洋菓子店のものだったと思う。
お茶会でお話が出ていた。
シリルがお土産をくれるの、はじめてだわ。
動揺して、お礼の声は小さくなってしまう。とても、嬉しいのに。
「ダリアは、甘いの……好き?」
「へ!?」
シリルが、甘くしてくれるの……。好きよ。
夜の、甘さが……好き、でも、そんなこと聞くなんて。
「あ……、ああ……やだっ、どうかしら」
顔が、熱い。ぱたぱたと、手で仰げば、シリルはふっと、微笑う。
「お菓子のことなんだけど?」
「ええ!?」
「そのお土産のお菓子、甘いんだ」
お、お菓子の話。そういえば、話していたのそれだものね。
でも、シリルが……甘いと言ったら夜のシリルだから……つい。
ぽんぽん、と頭を弾ませるように撫でられた。
「夜、一緒に食べよう」
˚˙༓࿇༓˙˚
昼と同じ茶葉でお茶を淹れて、ティーテーブルに置いた。
隣に座ったシリルがカップを持ち上げる。
「うん、いい香りだね」
「あなたにも味わってもらえてよかった」
マニョリア様のお茶はすごいから。お茶会でシリルにも飲ませてあげたいと思っていたのよ。
かなったから、いい気分だわ。
「昼言ったとおり、君の匂いのほうが、好きだけどね」
「ちょっと……、あの……?」
シリルが、私の肩にかかっていた髪をかきあげる。
「この辺り、とくに、いい香りがする……」
耳の後ろに鼻先を寄せるから、色っぽい息遣いが、耳によく響く。
「あ……」
「いいところに触れたわけでもないのに、そんな声をだしちゃって。君は、男を煽る天才だよ」
「そんなことないわ」
どういう勘違いなの。
シリルの方が、よっぽど異性を煽るのが上手いと思う。
いまだって、ライラックの瞳で意味深に流し目して。
私をゾクゾクさせる。
「昼の態度」
「え?」
「訊いたとき、焦って、すごく好きそうだったから……甘くしてあげるね」
部屋に満ちる紅茶の香りも、お土産のお菓子も、そしてシリルも。
蜜も霞むほどの、甘美な夜。
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