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09.膝枕と母親。
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緊張しながらベッドにそっと座ると、西園寺璃央は少し離れた隣に座り、いきなり私の膝に頭を乗せて来た。
「!?」
私が動揺していると、西園寺璃央は反転し私の腹部に顔を埋め、長い両手をぎゅっと腰に回して顔を更に埋める。
そして、スーハ―と大きく呼吸と言うか、匂いを吸っている……怖い、怖すぎる。
「会いたいよ……ママン……」
しかし、彼はポツリとそうつぶやいた。
え? ママン? 何? この人マザコン?
あ、このワンピースお母さんの物?
え、何。余計怖い。怖い怖い。
と、私が硬直していると、西園寺璃央は私の顔を見た。
そして、
「君の母親ってどんな人?」
と、聞いて来た……。
心臓が止まったような気がした。
おそらく真顔になっていたと思う。
きっと西園寺璃央は言いたくない私の気持ちを分かっていただろう。
けれど再度彼はこう言った。
「言いたくない? でも聞かせて、君は僕のものなんだから」
と。
「!?」
私が動揺していると、西園寺璃央は反転し私の腹部に顔を埋め、長い両手をぎゅっと腰に回して顔を更に埋める。
そして、スーハ―と大きく呼吸と言うか、匂いを吸っている……怖い、怖すぎる。
「会いたいよ……ママン……」
しかし、彼はポツリとそうつぶやいた。
え? ママン? 何? この人マザコン?
あ、このワンピースお母さんの物?
え、何。余計怖い。怖い怖い。
と、私が硬直していると、西園寺璃央は私の顔を見た。
そして、
「君の母親ってどんな人?」
と、聞いて来た……。
心臓が止まったような気がした。
おそらく真顔になっていたと思う。
きっと西園寺璃央は言いたくない私の気持ちを分かっていただろう。
けれど再度彼はこう言った。
「言いたくない? でも聞かせて、君は僕のものなんだから」
と。
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