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食いしん坊聖女は婚約破棄される。
婚約破棄!?
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「はぁ…婚約破棄ですか。」
婚約破棄という言葉を聞きため息を吐くアンネリーゼ。そもそも、婚約してもいないのに破棄も何も無いのだが…。
「そうだ。そして、私はレリア・ゴモリーと婚約する。レリアはお前と違って顔も可愛らしいし、胸も大きく女性らしい体つきをしていて柔らかいんだ。お前とは大違いだ!!」
レリアはアンネリーゼに勝ったとでも思っているのか勝ち誇った笑みを浮かべていた。
が、アンネリーゼは14歳。まだまだ成長途中の身体なのだ。そしてレリアは20歳。体格に差ができても仕方がないというものである。
14歳に勝って嬉しいものなのだろうか。
胸を強調するためか、少し肌けたドレスを着ていて貴族の令嬢というよりも娼婦にしか見えない。
…
……
………
「はぁ…その話まだ続きますか?」
心底どうでも良いというように返せば、自分たちの計画が思い通りに進んだとでも思っているのか2人はしたり顔でこちらを見る。
そもそも、2人が恋人同士であろうがどうでも良い。
ただひとついわせてもらうとすれば「いや、お前らも浮気してたんかーい!!」である。
まぁ、アンネリーゼは浮気などしてもいなければ恋人がいたことすらないのだが…。
周りの人達も同じことを思っているようで、コソコソと「人のこと言えないじゃない」と言っている。
「私の事が今更好きと言っても遅いからな?お前が浮気をしたのが悪いのだ。」
…
……
………
エルネストの言葉が理解できず、キョトンとした顔で首を傾げる。
「好き?誰が誰のことをでしょうか?」
もう婚約破棄で終わりでいいのではないかと思っていたのだが…まだ話を続けるつもりのようだ。しかも今までに出てこなかった言葉まで出てきた。
「いや、話の流れでわかるだろう?お前が私のことを好きということだが…?」
アンネリーゼを指さしたあと自分を指さす。
…
……
………
アンネリーゼは少し考える素振りをしてから自分の手のひらをポンっと叩いた。
思考回路が止まった脳がやっと動きだしたらしい。
「あ~…それは全くないんで安心してください。それに良かったではありませんか。私のような(浮気していない)女ではなく、そこの娼婦のような女が良いと言うことですよね?どうぞお幸せに。」
「娼婦のような女だと…?」
考えるのが面倒になったアンネリーゼは適当に頷く。正直2人がやってきてから30分以上は経っているのだ。
照り焼きは冷めてからも美味しいが、出来たてが一番美味しい。こんな事で揉めるくらいなら早くご飯を食べたいと思うのも仕方がないだろう。
「えぇ…そもそもこの国でそんな肌を露出するドレスを着るのは娼婦くらいなもの。まして聖女であれば尚更です。だから娼婦の人と結婚するのですよね?」
アンネリーゼ自身、ドレスなんてその人に似合っていればなんでもいいのではと思っているが、貴族、聖女としての矜恃は大切にしなければならないと思っている。
ただ、今目の前にいるレリアはどこからどう見てもその矜恃を見失っていた。胸元はガバッと開き、何かあればすぐポロリと見えてしまうのではないかというようなネグリジェに近いドレス。髪は情事後なのではないかと言うように乱れており、香水の瓶をそのまま被ったのではないかと思うほど匂いがきつい。
思っていた言葉をそのまま口にすれば、二人の顔は茹でタコのように真っ赤になっていく。
(青くなったり白くなったり赤くなったり…忙しい人ね。)
「まるでカメレオンみたい…」
ボソッと言った一言がエルネストにも聞こえていたのか真っ赤な顔のまま怒鳴り始めた。
「お、お前…本当にいい加減にしろよ?こんな可憐で美しいレリアになんて言うことを言うんだ!!」
「可憐…美しい…ですか?」
その言葉に首を傾げていれば、ずっと笑うのを我慢していたケルネリウスが笑い出すと、それを皮切りに他の皆も声を上げて笑い始める。
「ハッハッハ…いやぁ…エルネスト王太子殿下はレリア嬢のような女性が待っているのだがタイプということですよね?アンネリーゼとは全然違いますし、仕方ないですよねぇ。」
レリアを見たあとエルネストの方に近づいていけばエルネストにしか聞こえないような小さな声でボソリと一言伝える。
「うん…俺はこんな女より断然アンネリーゼの方がタイプだな。」
エルネストの肩をポンポン叩くと、アンネリーゼに向き直って今度は皆に聞こえるように
「良かったじゃないか、アンナ。これで(婚約はしていないが)結婚しなくて済むぞ!!(だからさっさとこの話を終わらせろ!!)」
と、伝えれば、アンネリーゼもケルネリウスの言いたいことを理解したのか、それに続くように話始めた。
「そうね…私はお眼鏡に叶わなかったようですし、婚約破棄いたしましょう(婚約してないけど。)この話はこれで終わりで良いですかね?そろそろ食事を終わらせなければなりませんので…」
そう伝えれば周りにいた人たちも時間を確認してそそくさと席に戻り食事を再開した。
時刻は18:30。
19時からは夜の祈りの時間と入浴などが待っている。
(それと先ほど撒き散らした紙もなにかあった時のために拾って修復しておいた方がいいわね…。)
これからやらなければならないことを考えて自分のご飯を作り直しに行くため厨房に足を向ければ、それを無視されたと勘違いしたエルネストが地団駄を踏む。
「無視するな!!私はこの国の王太子だぞ!!頭にきたぞ!!アンネリーゼ、お前をアウローラ大神殿並びに王都から追放し、プロセルピナ神殿への異動を命ずる。今笑ったお前たち全員だ。わかったな!?」
頭にくるようなことは一切していないのだが…
アウローラ大神殿にいるのは大聖女アンネリーゼが集めた聖女、神官のみ。味方の居ないところに突っ込んできたのはエルネストなのだからこうなることは何となく想像がついていたはずだ。
(きっとレリアに唆されてそのままホイホイ着いてきたのね。怒りやすいところといい、わがままなエロガキなところといい…初めて会った時から何も変わっていないわね。)
アンネリーゼとエルネストが会ったのはアンネリーゼがまだまだ5歳だった時。エルネストとは5つ年が離れているため、10歳だった。
そして初めて言った一言が「こんなちんちくりんと結婚したくない。俺は大人な女性が好きなんだ!!」だったのである…。
その時のアンネリーゼの気持ちは「(お前に言われたくねーよ)」だった。
「そして、アウローラ大神殿にはレリア・ゴモリーを大聖女として置くことにする。これは次期国王であるエルネスト・ルシフェールの命令だ!!明日すぐここを出ていくように…わかったな?」
それだけ言うとズカズカと食堂から2人は出ていった。
嵐のように過ぎ去っていく2人をみて、アンネリーゼとケルネリウスは笑顔で手を振る。
「はぁーい!!明日にはここを出ていけばいいのね。わかったわ。お2人もどうかお元気で!!」
それにつられて他の人たちも笑顔で手を振った。
婚約破棄という言葉を聞きため息を吐くアンネリーゼ。そもそも、婚約してもいないのに破棄も何も無いのだが…。
「そうだ。そして、私はレリア・ゴモリーと婚約する。レリアはお前と違って顔も可愛らしいし、胸も大きく女性らしい体つきをしていて柔らかいんだ。お前とは大違いだ!!」
レリアはアンネリーゼに勝ったとでも思っているのか勝ち誇った笑みを浮かべていた。
が、アンネリーゼは14歳。まだまだ成長途中の身体なのだ。そしてレリアは20歳。体格に差ができても仕方がないというものである。
14歳に勝って嬉しいものなのだろうか。
胸を強調するためか、少し肌けたドレスを着ていて貴族の令嬢というよりも娼婦にしか見えない。
…
……
………
「はぁ…その話まだ続きますか?」
心底どうでも良いというように返せば、自分たちの計画が思い通りに進んだとでも思っているのか2人はしたり顔でこちらを見る。
そもそも、2人が恋人同士であろうがどうでも良い。
ただひとついわせてもらうとすれば「いや、お前らも浮気してたんかーい!!」である。
まぁ、アンネリーゼは浮気などしてもいなければ恋人がいたことすらないのだが…。
周りの人達も同じことを思っているようで、コソコソと「人のこと言えないじゃない」と言っている。
「私の事が今更好きと言っても遅いからな?お前が浮気をしたのが悪いのだ。」
…
……
………
エルネストの言葉が理解できず、キョトンとした顔で首を傾げる。
「好き?誰が誰のことをでしょうか?」
もう婚約破棄で終わりでいいのではないかと思っていたのだが…まだ話を続けるつもりのようだ。しかも今までに出てこなかった言葉まで出てきた。
「いや、話の流れでわかるだろう?お前が私のことを好きということだが…?」
アンネリーゼを指さしたあと自分を指さす。
…
……
………
アンネリーゼは少し考える素振りをしてから自分の手のひらをポンっと叩いた。
思考回路が止まった脳がやっと動きだしたらしい。
「あ~…それは全くないんで安心してください。それに良かったではありませんか。私のような(浮気していない)女ではなく、そこの娼婦のような女が良いと言うことですよね?どうぞお幸せに。」
「娼婦のような女だと…?」
考えるのが面倒になったアンネリーゼは適当に頷く。正直2人がやってきてから30分以上は経っているのだ。
照り焼きは冷めてからも美味しいが、出来たてが一番美味しい。こんな事で揉めるくらいなら早くご飯を食べたいと思うのも仕方がないだろう。
「えぇ…そもそもこの国でそんな肌を露出するドレスを着るのは娼婦くらいなもの。まして聖女であれば尚更です。だから娼婦の人と結婚するのですよね?」
アンネリーゼ自身、ドレスなんてその人に似合っていればなんでもいいのではと思っているが、貴族、聖女としての矜恃は大切にしなければならないと思っている。
ただ、今目の前にいるレリアはどこからどう見てもその矜恃を見失っていた。胸元はガバッと開き、何かあればすぐポロリと見えてしまうのではないかというようなネグリジェに近いドレス。髪は情事後なのではないかと言うように乱れており、香水の瓶をそのまま被ったのではないかと思うほど匂いがきつい。
思っていた言葉をそのまま口にすれば、二人の顔は茹でタコのように真っ赤になっていく。
(青くなったり白くなったり赤くなったり…忙しい人ね。)
「まるでカメレオンみたい…」
ボソッと言った一言がエルネストにも聞こえていたのか真っ赤な顔のまま怒鳴り始めた。
「お、お前…本当にいい加減にしろよ?こんな可憐で美しいレリアになんて言うことを言うんだ!!」
「可憐…美しい…ですか?」
その言葉に首を傾げていれば、ずっと笑うのを我慢していたケルネリウスが笑い出すと、それを皮切りに他の皆も声を上げて笑い始める。
「ハッハッハ…いやぁ…エルネスト王太子殿下はレリア嬢のような女性が待っているのだがタイプということですよね?アンネリーゼとは全然違いますし、仕方ないですよねぇ。」
レリアを見たあとエルネストの方に近づいていけばエルネストにしか聞こえないような小さな声でボソリと一言伝える。
「うん…俺はこんな女より断然アンネリーゼの方がタイプだな。」
エルネストの肩をポンポン叩くと、アンネリーゼに向き直って今度は皆に聞こえるように
「良かったじゃないか、アンナ。これで(婚約はしていないが)結婚しなくて済むぞ!!(だからさっさとこの話を終わらせろ!!)」
と、伝えれば、アンネリーゼもケルネリウスの言いたいことを理解したのか、それに続くように話始めた。
「そうね…私はお眼鏡に叶わなかったようですし、婚約破棄いたしましょう(婚約してないけど。)この話はこれで終わりで良いですかね?そろそろ食事を終わらせなければなりませんので…」
そう伝えれば周りにいた人たちも時間を確認してそそくさと席に戻り食事を再開した。
時刻は18:30。
19時からは夜の祈りの時間と入浴などが待っている。
(それと先ほど撒き散らした紙もなにかあった時のために拾って修復しておいた方がいいわね…。)
これからやらなければならないことを考えて自分のご飯を作り直しに行くため厨房に足を向ければ、それを無視されたと勘違いしたエルネストが地団駄を踏む。
「無視するな!!私はこの国の王太子だぞ!!頭にきたぞ!!アンネリーゼ、お前をアウローラ大神殿並びに王都から追放し、プロセルピナ神殿への異動を命ずる。今笑ったお前たち全員だ。わかったな!?」
頭にくるようなことは一切していないのだが…
アウローラ大神殿にいるのは大聖女アンネリーゼが集めた聖女、神官のみ。味方の居ないところに突っ込んできたのはエルネストなのだからこうなることは何となく想像がついていたはずだ。
(きっとレリアに唆されてそのままホイホイ着いてきたのね。怒りやすいところといい、わがままなエロガキなところといい…初めて会った時から何も変わっていないわね。)
アンネリーゼとエルネストが会ったのはアンネリーゼがまだまだ5歳だった時。エルネストとは5つ年が離れているため、10歳だった。
そして初めて言った一言が「こんなちんちくりんと結婚したくない。俺は大人な女性が好きなんだ!!」だったのである…。
その時のアンネリーゼの気持ちは「(お前に言われたくねーよ)」だった。
「そして、アウローラ大神殿にはレリア・ゴモリーを大聖女として置くことにする。これは次期国王であるエルネスト・ルシフェールの命令だ!!明日すぐここを出ていくように…わかったな?」
それだけ言うとズカズカと食堂から2人は出ていった。
嵐のように過ぎ去っていく2人をみて、アンネリーゼとケルネリウスは笑顔で手を振る。
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