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食いしん坊聖女はプロセルピナ神殿へ行く。
集められた4人。
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「さっ、取りあえず魔物は居なくなったし、掃除しましょうか。」
ホコリをはたくように手をパンパンと叩くと周りには沢山の魔石が落ちている。
魔物には魔石というコアになる箇所が存在する。これは瘴気が固まって石になったものだ。
魔物には2パターンある。
初めから魔物としてこの世に生まれているものと、動物や人間が瘴気を取り込みすぎたせいで変化を遂げた場合だ。
今回はそのうちの前者のパターンだった。
「あっ、魔石は燃やさないで集めておいて欲しいの。」
「えっと…燃やさないで集めておけばいいんですか?」
魔石を燃やすために集めた木を2本ずつ並行に並べ、それを交互に積み上げて井桁型を作っていた神官達がアンネリーゼの方を不思議そうに見る。
それもそのはずだ。ルシフェール国では魔石は危険物として扱われ、燃やして処分するしかないからだ。
「うん、お願いね。何に使うかはこれから話すから。」
それだけ言うと他のところへと去っていくアンネリーゼ。その後ろ姿を見ながら神官たちはこれから何をさせられるのだろうかとドキドキしていた。
***
「集まったわね!!」
皆に片付けをお願いしている中、アンネリーゼと数名の聖女、神官が執務室に集まっていた。
「ふふふ…つ、ついに…この時が来たのね!!」
「ふふ…腕の見せどころじゃない!!」
「ははは…そうだな。この地が綺麗になるかは俺たち次第だ。」
急に笑い始める聖女や神官たちを見てケルネリウスは「危ないものでも食べたんじゃないか…」と怪訝そうな表情をしている。
「んふふ…ふふ…ふふふ…そうよ!!遂に私達の力を発揮する時が来たわ!!」
アンネリーゼも含め、目の前で自分だけ知らないことで盛り上がっている姿はなんだか面白くない。
が、それを目の前で楽しそうに話している人達にぶつけるのは違うだろう。
ケルネリウスは小さく溜め息を吐き、心を落ち着かせてから説明を求めた。
「はぁ…すまないが、話が全然見えてこない…わかるように説明してくれ。」
そう伝えると、キラキラした瞳がこちらを向いた。まるで子供がいたずらする前のような笑顔だ。
「んふ…ふふふ…ふふふ…この荒地を、私たちの力で回復させるのよ!!リースには言ってなかったけどここに集まった4人には共通点があるの。何かわかるかしら。」
左から順に中級聖女のエリザベッタ、アレットそして神官騎士のキャスバル、オレールと並んでいる。
1人目はエリザベッタ・カルマイル。
カルマイル伯爵家の次女で、アンネリーゼの2つ年上の16歳。アンネリーゼが神殿に入る時に実は一緒に付いてきていた。金髪に碧眼で頬にそばかすがあるのが特徴だ。
2人目はアレット・アーリエル。
アーリエル伯爵家の三女で、イアンと同じ19歳だ。白銀の髪に星空を嵌め込んだような瞳をしている。少しおっとりしている所もあるが、やる時はやる、アンネリーゼにとって姉的存在である。
3人目はキャスバル・ガブエーラ。
ガブエーラ辺境伯家の三男で、イアンと同じ歳の19歳だ。金髪にルビーのような瞳の色をしている。実はエリザベッタとキャスバルは恋仲だったりするが知っている人は少ない。
4人目はオレール・アズラール。
アズラール伯爵家の四男で、アンネリーゼと同じく14歳だ。白銀の髪に、月を嵌め込んだような黄色の瞳をしている。アンネリーゼの後を追いかけるようにして神殿に入った。
ケルネリウスは4人の名前を思い出す。神殿に入るのは平民がほとんどで、個人を表す名前はあっても家族を表す名前を持たない人が多い。そのため名前を呼ぶ時は個人を表す名前でやり取りをするのだ。
「そうか…。4人とも、ラファリエール公爵直轄の貴族ということか…?」
共通点を言えばニンマリとした笑顔を向ける。
「そういう事!!それとね、私たちにはもう1つ共通点があるのよ。これは本当の歴史を知る者しか知らないのだけど…。」
…
……
………
わざとなのか、すぐには言わず間を空けるアンネリーゼ。
その姿を見たケルネリウスは馬車の中の時のアンネリーゼを思い出す。
別に聞きたくない訳ではないが、これ以上聞くのは危険だと身体が感じ取っているのか突然冷汗が出始めた。
「そ、そんな重要な事なら…」
今言わなくてもいい…と続けようとした瞬間、爆弾が落とされる。
「私と同じセラフィエル帝国の領主の子孫なのよ!!」
セラフィエル帝国はルシフェール、ウリエーラ、ラファリエールがほとんどの領地を占めていたが、それ以外にも小さめの領地が4つ存在していた。
それが、ガブエーラ、カルマイル、アズラール、アーリエルの4つだった。
小領地だっただけにルシフェールに勝ち目のなかった4つの領主は、ウリエーラ同様ラファリエール公爵領に亡命したのだ。
「やっぱりか…。」
頭を抱えるケルネリウスを見て、してやったりという顔をするアンネリーゼ達。
そして、未だに頭が混乱しているであろうケルネリウスにもう1つの爆弾を落とす。
「そういう事。それとね、ここには今いないけど、大神官の本当の名前はレオナール・ミカエリス・セラフィエル。セラフィエル帝国の皇族の血縁者なの。と言っても隠してるから平民として生きているけどね。」
…
……
………
「…は…はぁぁぁぁぁああ?」
まさかの爆弾発言に、ケルネリウスの声が神殿中に響き渡った瞬間だった。
「さっ、ケルネリウスも秘密の共有者になった事だし、これからについて話しましょうか。」
しかし、ケルネリウスのことは気にせず話を進めようとするアンネリーゼ。
そんな2人を見ていた4人がケルネリウスに同情する目を向けたのは言うまでもない。
ホコリをはたくように手をパンパンと叩くと周りには沢山の魔石が落ちている。
魔物には魔石というコアになる箇所が存在する。これは瘴気が固まって石になったものだ。
魔物には2パターンある。
初めから魔物としてこの世に生まれているものと、動物や人間が瘴気を取り込みすぎたせいで変化を遂げた場合だ。
今回はそのうちの前者のパターンだった。
「あっ、魔石は燃やさないで集めておいて欲しいの。」
「えっと…燃やさないで集めておけばいいんですか?」
魔石を燃やすために集めた木を2本ずつ並行に並べ、それを交互に積み上げて井桁型を作っていた神官達がアンネリーゼの方を不思議そうに見る。
それもそのはずだ。ルシフェール国では魔石は危険物として扱われ、燃やして処分するしかないからだ。
「うん、お願いね。何に使うかはこれから話すから。」
それだけ言うと他のところへと去っていくアンネリーゼ。その後ろ姿を見ながら神官たちはこれから何をさせられるのだろうかとドキドキしていた。
***
「集まったわね!!」
皆に片付けをお願いしている中、アンネリーゼと数名の聖女、神官が執務室に集まっていた。
「ふふふ…つ、ついに…この時が来たのね!!」
「ふふ…腕の見せどころじゃない!!」
「ははは…そうだな。この地が綺麗になるかは俺たち次第だ。」
急に笑い始める聖女や神官たちを見てケルネリウスは「危ないものでも食べたんじゃないか…」と怪訝そうな表情をしている。
「んふふ…ふふ…ふふふ…そうよ!!遂に私達の力を発揮する時が来たわ!!」
アンネリーゼも含め、目の前で自分だけ知らないことで盛り上がっている姿はなんだか面白くない。
が、それを目の前で楽しそうに話している人達にぶつけるのは違うだろう。
ケルネリウスは小さく溜め息を吐き、心を落ち着かせてから説明を求めた。
「はぁ…すまないが、話が全然見えてこない…わかるように説明してくれ。」
そう伝えると、キラキラした瞳がこちらを向いた。まるで子供がいたずらする前のような笑顔だ。
「んふ…ふふふ…ふふふ…この荒地を、私たちの力で回復させるのよ!!リースには言ってなかったけどここに集まった4人には共通点があるの。何かわかるかしら。」
左から順に中級聖女のエリザベッタ、アレットそして神官騎士のキャスバル、オレールと並んでいる。
1人目はエリザベッタ・カルマイル。
カルマイル伯爵家の次女で、アンネリーゼの2つ年上の16歳。アンネリーゼが神殿に入る時に実は一緒に付いてきていた。金髪に碧眼で頬にそばかすがあるのが特徴だ。
2人目はアレット・アーリエル。
アーリエル伯爵家の三女で、イアンと同じ19歳だ。白銀の髪に星空を嵌め込んだような瞳をしている。少しおっとりしている所もあるが、やる時はやる、アンネリーゼにとって姉的存在である。
3人目はキャスバル・ガブエーラ。
ガブエーラ辺境伯家の三男で、イアンと同じ歳の19歳だ。金髪にルビーのような瞳の色をしている。実はエリザベッタとキャスバルは恋仲だったりするが知っている人は少ない。
4人目はオレール・アズラール。
アズラール伯爵家の四男で、アンネリーゼと同じく14歳だ。白銀の髪に、月を嵌め込んだような黄色の瞳をしている。アンネリーゼの後を追いかけるようにして神殿に入った。
ケルネリウスは4人の名前を思い出す。神殿に入るのは平民がほとんどで、個人を表す名前はあっても家族を表す名前を持たない人が多い。そのため名前を呼ぶ時は個人を表す名前でやり取りをするのだ。
「そうか…。4人とも、ラファリエール公爵直轄の貴族ということか…?」
共通点を言えばニンマリとした笑顔を向ける。
「そういう事!!それとね、私たちにはもう1つ共通点があるのよ。これは本当の歴史を知る者しか知らないのだけど…。」
…
……
………
わざとなのか、すぐには言わず間を空けるアンネリーゼ。
その姿を見たケルネリウスは馬車の中の時のアンネリーゼを思い出す。
別に聞きたくない訳ではないが、これ以上聞くのは危険だと身体が感じ取っているのか突然冷汗が出始めた。
「そ、そんな重要な事なら…」
今言わなくてもいい…と続けようとした瞬間、爆弾が落とされる。
「私と同じセラフィエル帝国の領主の子孫なのよ!!」
セラフィエル帝国はルシフェール、ウリエーラ、ラファリエールがほとんどの領地を占めていたが、それ以外にも小さめの領地が4つ存在していた。
それが、ガブエーラ、カルマイル、アズラール、アーリエルの4つだった。
小領地だっただけにルシフェールに勝ち目のなかった4つの領主は、ウリエーラ同様ラファリエール公爵領に亡命したのだ。
「やっぱりか…。」
頭を抱えるケルネリウスを見て、してやったりという顔をするアンネリーゼ達。
そして、未だに頭が混乱しているであろうケルネリウスにもう1つの爆弾を落とす。
「そういう事。それとね、ここには今いないけど、大神官の本当の名前はレオナール・ミカエリス・セラフィエル。セラフィエル帝国の皇族の血縁者なの。と言っても隠してるから平民として生きているけどね。」
…
……
………
「…は…はぁぁぁぁぁああ?」
まさかの爆弾発言に、ケルネリウスの声が神殿中に響き渡った瞬間だった。
「さっ、ケルネリウスも秘密の共有者になった事だし、これからについて話しましょうか。」
しかし、ケルネリウスのことは気にせず話を進めようとするアンネリーゼ。
そんな2人を見ていた4人がケルネリウスに同情する目を向けたのは言うまでもない。
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