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食いしん坊聖女とアグニ・フォルジュ
シモンの心。
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金色の光が喉を焼き、体内を駆け抜けていく。
それは熱でも痛みでもなく――
まるで懐かしい誰かの“笑い声”が、血の中を流れていくような感覚だった。
「久しいな……シモン」
『ん……イグナ・ヴァルス様……。私は確か、マグマの奥底で眠りについていたはず……』
魂核を飲み込んだ瞬間、ケルネリウスの口が自分の意思とは関係なく動き、同時に彼の赤い瞳が金色へと変わり、どこか懐かしい光を宿す。
(……なるほど、これが“憑依”というやつか。五感はそのままなのに、身体が勝手に動く。まるで――誰かの人形になったようだ)
「うむ。眠っていたところをすまぬな。お前にしか頼めぬことがあってな……」
イグナ・ヴァルスが炎の中を舞い上がり、翼の先で“ついてこい”と合図する。
それを合図に、ケルネリウスの身体は意志とは無関係に動き出した。
自分の中にある“他者の魂”が操るように――
それは、糸に導かれる操り人形のような奇妙な感覚だった。
(……不思議なものだな。見ているのは自分なのに、動いているのは別の誰かの手足だ――)
ケルネリウス――いや、シモンがイグナ・ヴァルスの後ろをついて行くと、
キラキラと光り輝くルミナイト・オリハルコンが至る所に自生しているのが見えた。
そして、ふとその輝きの中に映る自分へと目をやる。
『こ、これは……?』
そこに映っていたのは、マグマのように燃える赤い髪ではなく、
金髪、金色の瞳を持つ青年だった――
「話せば長くなる。それよりも今は、お前にやってもらわねばならぬことがあるのだ」
シモンは戸惑いながらも、目の前にいる小さなドラゴンについて行く。
(ここは……間違いない。あの鍋の蓋……アンナのだ)
イグナ・ヴァルスと戦闘があった場所を通り過ぎ、元来た道を戻っていく。
その途中、アンナや聖女たちの亡骸がないことに気づき、ケルネリウスはほっと息を吐いた。
しばらく歩き続けると、遠くから聞き覚えのある音が聞こえてくる。
"カーン、カーン、カーン……"
『こ、ここは……』
イグナ・ヴァルスはその言葉を聞いて、ピタリと動きを止めた。
「うむ。シモン。お前の鍛冶場だ」
シモンの気持ちだろうか。
どこか懐かしく、あたたかいような感覚が、ケルネリウスに伝わってくる。
"カーン、カーン、カーン……"
「オ、オれハ……ダ、誰ダ……」
「ヤ、約ソク……マ、守らネバ……」
シモンは、声の聞こえた方へと足を進めていく。
その先には――
黒に赤を混ぜたような髪色に、同じ色の角を生やした男が一人。
黙々と、鉱石を叩いていた。
『うっ……ク……苦シい……』
男の姿を見た瞬間、シモンは胸を押さえて苦しみ出す。
恐らく、シモンの魂と、目の前にいる魔人の魂が呼応しているのだろう。
そのことに気づいたのか、シモンは男を指さしながら、恐る恐るイグナ・ヴァルスに尋ねた。
『も、もしかして……あれは……俺、ですか?』
「気づいたか。……そうだ。あれが、お前の本体だ」
イグナ・ヴァルスが目の前の男をシモンと認めると、それが記憶の鍵にでもなっていたかのように、勢いよくシモンの記憶が頭の中を駆け巡った。
ーーー
《私はあなたと一緒に居られて、幸せよ? シモン》
《パパ! だ~い好き!!》
《お前の剣がセラフィエル皇帝に認められたぞ!!》
《お前の娘と妻は預かった。返してほしければ、一週間で百本の剣を用意しろ。もしできなければ……一本につき一人、領民が命を落とすと思え。そして九十九本目と百本目には、お前の娘と妻の命をいただこう》
《言ったじゃないか! 九十九本目と百本目が妻と娘だと……一週間で十本は仕上げたんだぞ! ……なのに、なぜ……!》
《ふん……そんなこと言ったか? そもそも約束は百本だったんだ。準備ができていない時点で貴様の負けだ。
精々、炎の前で娘と妻に詫びるんだな》
《あなた……私は大丈夫よ。この子も……ただ、炎に還るだけ。だから、あなたはどうか元気で……炎の中から見守っているわ》
《うん! 皆が炎の中は寂しくないって言ってたから、大丈夫だよ!だからパパが来るのを待ってるね!》
ーーー
(こ、これは……シモンという男の記憶か……)
幸せな記憶から始まり、絶望の記憶まで――
一つ一つが、一本の動画のように流れていく。
それは憑依されたケルネリウスも同じようで、膨大な量の記憶に、思わず頭を抱えた。
『思い出したぞ……あの時、俺は……妻と娘を亡くした後も、ずっと鉱石を叩き続けていたんだ……』
当時、ルシフェールの領主だったヴァルドリクが攻めてきたあと、イグナ・ヴァルスとともにウルカヌス火山の奥深くへとたどり着いた。
しかし、それも長くは続かず…
ヴァルドリクは大軍を引き連れてここまでやってきたのだ。
ウルカヌス火山とブレーティオ鉱山は地下でつながっていたため、逃げ場を失ったシモンは仕方なくヴァルドリクの話に乗ることにした。
しかし――
その約束は、かなうことがなかった。
目の前にいる、魔人となってしまった自分自身を見つめるシモン。
そして、何かを決意したように、イグナ・ヴァルスへと向き直る。
『イグナ・ヴァルス様。俺にできることを、教えてください』
その言葉は、シモンの髪のように――静かに、しかし確かに炎を燃やしていた。
「ふむ……この地は今、瘴気であふれかえっている。もちろん、マグマもだ。我自身、今は分身体でここにいるが……いつまで瘴気に耐えられるかはわからん。本体は、もう危ない状態なのだ……。そのために――お前には、浄化の剣《フレア・レメディア》を作ってほしい」
『「フレア・レメディア!?!?」』
シモンの声と、ケルネリウスの声が重なった。
イグナ・ヴァルスはこくりと頷き、静かに語り出す。
「これには、ルミナイト・オリハルコンと――もう一つ、核となるものが必要だ。それは……“浄化の力”だ」
浄化の力――
ケルネリウスには、そんな力はない。
あるのは、剣を振るう力だけだ。
「浄化の力には……いろいろある。だが、この地にはそういった力が存在しない。それさえあれば、たやすいのだが……」
イグナ・ヴァルスがどうすべきか思案していると――
ブレーティオ鉱山の入り口から、一人の女性が顔を出した。
「その話……! 私にも一枚、かませてちょうだい?」
その姿は――
天使のような光をまとった、ケルネリウスのよく知る人物だった。
それは熱でも痛みでもなく――
まるで懐かしい誰かの“笑い声”が、血の中を流れていくような感覚だった。
「久しいな……シモン」
『ん……イグナ・ヴァルス様……。私は確か、マグマの奥底で眠りについていたはず……』
魂核を飲み込んだ瞬間、ケルネリウスの口が自分の意思とは関係なく動き、同時に彼の赤い瞳が金色へと変わり、どこか懐かしい光を宿す。
(……なるほど、これが“憑依”というやつか。五感はそのままなのに、身体が勝手に動く。まるで――誰かの人形になったようだ)
「うむ。眠っていたところをすまぬな。お前にしか頼めぬことがあってな……」
イグナ・ヴァルスが炎の中を舞い上がり、翼の先で“ついてこい”と合図する。
それを合図に、ケルネリウスの身体は意志とは無関係に動き出した。
自分の中にある“他者の魂”が操るように――
それは、糸に導かれる操り人形のような奇妙な感覚だった。
(……不思議なものだな。見ているのは自分なのに、動いているのは別の誰かの手足だ――)
ケルネリウス――いや、シモンがイグナ・ヴァルスの後ろをついて行くと、
キラキラと光り輝くルミナイト・オリハルコンが至る所に自生しているのが見えた。
そして、ふとその輝きの中に映る自分へと目をやる。
『こ、これは……?』
そこに映っていたのは、マグマのように燃える赤い髪ではなく、
金髪、金色の瞳を持つ青年だった――
「話せば長くなる。それよりも今は、お前にやってもらわねばならぬことがあるのだ」
シモンは戸惑いながらも、目の前にいる小さなドラゴンについて行く。
(ここは……間違いない。あの鍋の蓋……アンナのだ)
イグナ・ヴァルスと戦闘があった場所を通り過ぎ、元来た道を戻っていく。
その途中、アンナや聖女たちの亡骸がないことに気づき、ケルネリウスはほっと息を吐いた。
しばらく歩き続けると、遠くから聞き覚えのある音が聞こえてくる。
"カーン、カーン、カーン……"
『こ、ここは……』
イグナ・ヴァルスはその言葉を聞いて、ピタリと動きを止めた。
「うむ。シモン。お前の鍛冶場だ」
シモンの気持ちだろうか。
どこか懐かしく、あたたかいような感覚が、ケルネリウスに伝わってくる。
"カーン、カーン、カーン……"
「オ、オれハ……ダ、誰ダ……」
「ヤ、約ソク……マ、守らネバ……」
シモンは、声の聞こえた方へと足を進めていく。
その先には――
黒に赤を混ぜたような髪色に、同じ色の角を生やした男が一人。
黙々と、鉱石を叩いていた。
『うっ……ク……苦シい……』
男の姿を見た瞬間、シモンは胸を押さえて苦しみ出す。
恐らく、シモンの魂と、目の前にいる魔人の魂が呼応しているのだろう。
そのことに気づいたのか、シモンは男を指さしながら、恐る恐るイグナ・ヴァルスに尋ねた。
『も、もしかして……あれは……俺、ですか?』
「気づいたか。……そうだ。あれが、お前の本体だ」
イグナ・ヴァルスが目の前の男をシモンと認めると、それが記憶の鍵にでもなっていたかのように、勢いよくシモンの記憶が頭の中を駆け巡った。
ーーー
《私はあなたと一緒に居られて、幸せよ? シモン》
《パパ! だ~い好き!!》
《お前の剣がセラフィエル皇帝に認められたぞ!!》
《お前の娘と妻は預かった。返してほしければ、一週間で百本の剣を用意しろ。もしできなければ……一本につき一人、領民が命を落とすと思え。そして九十九本目と百本目には、お前の娘と妻の命をいただこう》
《言ったじゃないか! 九十九本目と百本目が妻と娘だと……一週間で十本は仕上げたんだぞ! ……なのに、なぜ……!》
《ふん……そんなこと言ったか? そもそも約束は百本だったんだ。準備ができていない時点で貴様の負けだ。
精々、炎の前で娘と妻に詫びるんだな》
《あなた……私は大丈夫よ。この子も……ただ、炎に還るだけ。だから、あなたはどうか元気で……炎の中から見守っているわ》
《うん! 皆が炎の中は寂しくないって言ってたから、大丈夫だよ!だからパパが来るのを待ってるね!》
ーーー
(こ、これは……シモンという男の記憶か……)
幸せな記憶から始まり、絶望の記憶まで――
一つ一つが、一本の動画のように流れていく。
それは憑依されたケルネリウスも同じようで、膨大な量の記憶に、思わず頭を抱えた。
『思い出したぞ……あの時、俺は……妻と娘を亡くした後も、ずっと鉱石を叩き続けていたんだ……』
当時、ルシフェールの領主だったヴァルドリクが攻めてきたあと、イグナ・ヴァルスとともにウルカヌス火山の奥深くへとたどり着いた。
しかし、それも長くは続かず…
ヴァルドリクは大軍を引き連れてここまでやってきたのだ。
ウルカヌス火山とブレーティオ鉱山は地下でつながっていたため、逃げ場を失ったシモンは仕方なくヴァルドリクの話に乗ることにした。
しかし――
その約束は、かなうことがなかった。
目の前にいる、魔人となってしまった自分自身を見つめるシモン。
そして、何かを決意したように、イグナ・ヴァルスへと向き直る。
『イグナ・ヴァルス様。俺にできることを、教えてください』
その言葉は、シモンの髪のように――静かに、しかし確かに炎を燃やしていた。
「ふむ……この地は今、瘴気であふれかえっている。もちろん、マグマもだ。我自身、今は分身体でここにいるが……いつまで瘴気に耐えられるかはわからん。本体は、もう危ない状態なのだ……。そのために――お前には、浄化の剣《フレア・レメディア》を作ってほしい」
『「フレア・レメディア!?!?」』
シモンの声と、ケルネリウスの声が重なった。
イグナ・ヴァルスはこくりと頷き、静かに語り出す。
「これには、ルミナイト・オリハルコンと――もう一つ、核となるものが必要だ。それは……“浄化の力”だ」
浄化の力――
ケルネリウスには、そんな力はない。
あるのは、剣を振るう力だけだ。
「浄化の力には……いろいろある。だが、この地にはそういった力が存在しない。それさえあれば、たやすいのだが……」
イグナ・ヴァルスがどうすべきか思案していると――
ブレーティオ鉱山の入り口から、一人の女性が顔を出した。
「その話……! 私にも一枚、かませてちょうだい?」
その姿は――
天使のような光をまとった、ケルネリウスのよく知る人物だった。
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