75 / 105
食いしん坊聖女は、お酒探しの旅に出る。
果実の甘い息。
しおりを挟む
「あれ? みんなもう帰ってきてたの?」
アンネリーゼがシルクトレーテに戻ると、自分より先に出発したはずのケルネリウスとキャスバルが、すでに戻っていた。
「あぁ、俺もさっき戻ってきたところだ」
「……俺も」
一人はイキイキとした顔で返事をするが、もう一人は真逆の反応。
果樹の都を見てきただけだというのに、こうも表情が違うものなのか。
(まっ、考えても無駄ね……どうせ、リースは“研究ができるから”っていう感じだろうし)
アンネリーゼは肩をすくめながら尋ねる。
「なにか収穫はあった?」
「……なくは、ない……」
キャスバルの反応を見るに、そこまで良い状態ではなかったのだろう。
言葉を濁すその様子に、アンネリーゼは少しだけ眉をひそめる。
「そう…。それで? 何があったか三十文字以内で答えて」
冗談交じりにそう言えば――
「はぁ……お前ってやつは……もう少し人の話をゆっくり聞く気は――」
「はい、文字オーバーです!!」
「数えてたのかよ!!」
二人のやり取りを見ていた、エリザベッタが間に入って話を止めた。
「ハイハイ…そういう冗談はあとにして、話を進めましょ?アンナも、もうすぐ成人なんだからもう少し考えて行動しなさい?」
この場の空気を変えようとしていたのは彼女にも伝わっていたのか、「もう少しやり方を考えなさい…」と小さい声で耳打ちしてくる。
「はぁ~い。」
その言葉に素直にうなずけば、アンネリーゼはキャスバルの方を向いた。
「それで?どうだったの?」
「泉は…あった…」
言葉尻がどんどん小さくなっていく。
「…にはあった…だが…」
「…だが?」
アンネリーゼが首を傾げて聞き返すと、キャスバルは少し沈黙の後、重たい口を開いた。
「腐っていた…。」
この一言で、場の空気が一気に変わる。
アンネリーゼの笑顔が、ほんの一瞬だけ止まった。
「……腐ってた?」
沈黙が落ちる。
その言葉の重さが、部屋の空気を少しだけ濁らせた。
アンネリーゼは目を伏せ、ほんの数秒だけ考え込む。
そして、顔を上げると、少しだけ声の調子を変えて言った。
「……そう。じゃあ、その話は後で詳しく聞かせて。それで――ケルネリウスの方は、どうだったの?」
ケルネリウスの方に顔を向けると、彼は静かに首を横に振った。
「こっちも似たような状態だ。どこへ行っても、木はすべて腐っていた。それどころか……土もだ」
彼はポケットから小さな瓶を取り出しながら、淡々と続ける。
「一度、浄化の剣《フレア・レメディア》を土に刺してみた。だが……何の反応も得られなかった。お前が言ったように、この地では浄化の類は効かないようだ」
アンネリーゼが眉をひそめる。
「そう…思った通りだったわね…」
ケルネリウスは瓶をいくつか机に並べながら話を続けた。
「一応、土の状態を調べるために採取してきた。木の皮や根も少し。腐敗の進行具合と、ガスの発生源を特定できれば、何か見えてくるかもしれない」
瓶の中には、黒ずんだ土、変色した木片、そして微かに泡立つ液体が入っていた。
アンネリーゼはそれを見つめながら、ぽつりと呟く。
「……見た目は、土にしか見えないんだけどね……」
その言葉に、ケルネリウスだけでなく、エリザベッタやキャスバルも静かに頷いた。
「こっちの瓶に関しては、俺がこのまま調査しようと思う」
「お願い」
そう返すと、ケルネリウスはふいにアンネリーゼをじっと見つめた。
「な、なに……?」
人の話はよく聞くくせに、自分のことは話そうとしない――
そんな彼女の様子に、ケルネリウスはどこか引っかかるものを感じていた。
これぞ、長年連れ添った相棒の勘というやつだった。
「それで……お前の方は、どうだったんだ?」
その問いに、アンネリーゼの肩がびくりと揺れる。
エリザベッタはそんな彼女を見て、くすりと笑った。
「わ、私の方は……な、何もなかったわよ? ねぇ、エリザ?」
目を泳がせながら話すアンネリーゼを見て、ケルネリウスは深く溜息を吐いた。
「……リーゼ。こういう時は隠し事なしだ。わかったな?」
(こういう時ばかり……ずるいじゃない)
“リーゼ”と呼ばれるときは、大抵真剣な時。だからこそ、アンネリーゼはその呼び方に弱かった。
「……わ、わかってるわよ」
観念したように言うと、代わりにエリザベッタが話し始めた。
「ふふ。アンナもまだまだ子供ね。私たちは果樹の都バックースの中心部まで足を運んできたの。そこで――一本だけ、腐ることなく育っている大樹を見つけたわ」
そこから、彼女は見てきたことを淡々と語っていく。
その大樹には、さまざまな果物が実っていたこと。
だが、周囲の木々はすべて腐りきっていたこと。
そして、思った通り、浄化の作用はまったく効かなかったこと――
「エリザ……あなたいつの間に浄化なんて使ってたのよ?」
アンネリーゼは果物を取るのに夢中で、まったく気づいていなかったらしい。
報告を聞いて、目を丸くする。
「いや、むしろなんでお前が一緒にいながら気づいてないんだよ」
キャスバルが呆れたように言うと、エリザベッタはアンネリーゼの頭を軽く小突き、得意げに笑った。
「私も中級聖女よ?それに、あなたと旅をするようになってから、浄化の作用は日に日に強くなってきてるの。スキルは治癒がメインだけど……外で祈りの歌を歌えば、浄化もできるようになってきたのよ。でも――この地では、やっぱり駄目だったわ」
そう言って溜息を吐くエリザベッタは、なんだか少し悔しそうだった。
「……私の浄化が、届かないなんてね」
声は笑っていたが、指先はほんの少しだけ震えていた。
その様子を見ていたアンネリーゼはエリザベッタの肩をポンと叩くと同時に微笑み返した。
「この地はもともと浄化に頼っていなかったんだわ…それがわかっただけでも大きな進歩よ。これもエリザベッタが動いてくれたからなんだから自信をもって!」
エリザベッタはしばらく黙っていたが、やがてふっと息を吐いて、アンネリーゼの手に自分の手を重ねた。
「……ありがとう。でも、次はちゃんと届かせるわ。この地が拒んでいたとしても…他の方法を探しましょう!」
その瞳には、聖女としての誇りと、仲間への誓いが宿っていた。
***
「ふふ……ついにこの時が来たわね…」
話し合いが終わり、今日の疲れを癒そうとそれぞれが自室に戻ったころ――
厨房では不気味な笑い声が上げる人物がいた。
その人物は、果物を一つずつ丁寧に並べながら、
"業務用冷蔵庫"と呟き、冷蔵庫開ける。
冷蔵庫の扉を開けると、甘くてとろけるような香りがふわりと広がる。 果物の蜜と発酵の香りが混じり合い、まるで高級ワインのような芳醇さ。
そしてまるで“儀式”でも始めるかのように、一つ一つ並べられた瓶を取り出した。
瓶の中には 例の大樹から採れた果物。
見た目は美しく、香りも甘い。
「……あぁ、たまらない。これを飲める日が来るなんて……」
アンネリーゼはうっとりと瓶を撫でた。 その中では、冷蔵庫に入れたときよりも泡立ちが活発になり、まるで“生きている”かのようにコポコポと動いている。
……ただ、その泡が――心臓の鼓動のように、一定のリズムを刻んでいた。
「発酵って、こんなに……規則正しかったっけ…?」
気のせいだと思いながら、そっと瓶を棚に戻し、冷蔵庫の扉をそっと閉めた。
「ふふ。今から成人する日が楽しみね。」
そう呟いたアンネリーゼの 背後で、冷蔵庫の奥から「ボコ」「ボコ」と泡の音。 その香りは、さっきよりも――ずっと甘い。
……甘すぎるほどに。
その夜、厨房の奥で。
「ボコ」「ボコ」
と泡が鳴る音だけが、いつまでも止むことはなかった。
アンネリーゼがシルクトレーテに戻ると、自分より先に出発したはずのケルネリウスとキャスバルが、すでに戻っていた。
「あぁ、俺もさっき戻ってきたところだ」
「……俺も」
一人はイキイキとした顔で返事をするが、もう一人は真逆の反応。
果樹の都を見てきただけだというのに、こうも表情が違うものなのか。
(まっ、考えても無駄ね……どうせ、リースは“研究ができるから”っていう感じだろうし)
アンネリーゼは肩をすくめながら尋ねる。
「なにか収穫はあった?」
「……なくは、ない……」
キャスバルの反応を見るに、そこまで良い状態ではなかったのだろう。
言葉を濁すその様子に、アンネリーゼは少しだけ眉をひそめる。
「そう…。それで? 何があったか三十文字以内で答えて」
冗談交じりにそう言えば――
「はぁ……お前ってやつは……もう少し人の話をゆっくり聞く気は――」
「はい、文字オーバーです!!」
「数えてたのかよ!!」
二人のやり取りを見ていた、エリザベッタが間に入って話を止めた。
「ハイハイ…そういう冗談はあとにして、話を進めましょ?アンナも、もうすぐ成人なんだからもう少し考えて行動しなさい?」
この場の空気を変えようとしていたのは彼女にも伝わっていたのか、「もう少しやり方を考えなさい…」と小さい声で耳打ちしてくる。
「はぁ~い。」
その言葉に素直にうなずけば、アンネリーゼはキャスバルの方を向いた。
「それで?どうだったの?」
「泉は…あった…」
言葉尻がどんどん小さくなっていく。
「…にはあった…だが…」
「…だが?」
アンネリーゼが首を傾げて聞き返すと、キャスバルは少し沈黙の後、重たい口を開いた。
「腐っていた…。」
この一言で、場の空気が一気に変わる。
アンネリーゼの笑顔が、ほんの一瞬だけ止まった。
「……腐ってた?」
沈黙が落ちる。
その言葉の重さが、部屋の空気を少しだけ濁らせた。
アンネリーゼは目を伏せ、ほんの数秒だけ考え込む。
そして、顔を上げると、少しだけ声の調子を変えて言った。
「……そう。じゃあ、その話は後で詳しく聞かせて。それで――ケルネリウスの方は、どうだったの?」
ケルネリウスの方に顔を向けると、彼は静かに首を横に振った。
「こっちも似たような状態だ。どこへ行っても、木はすべて腐っていた。それどころか……土もだ」
彼はポケットから小さな瓶を取り出しながら、淡々と続ける。
「一度、浄化の剣《フレア・レメディア》を土に刺してみた。だが……何の反応も得られなかった。お前が言ったように、この地では浄化の類は効かないようだ」
アンネリーゼが眉をひそめる。
「そう…思った通りだったわね…」
ケルネリウスは瓶をいくつか机に並べながら話を続けた。
「一応、土の状態を調べるために採取してきた。木の皮や根も少し。腐敗の進行具合と、ガスの発生源を特定できれば、何か見えてくるかもしれない」
瓶の中には、黒ずんだ土、変色した木片、そして微かに泡立つ液体が入っていた。
アンネリーゼはそれを見つめながら、ぽつりと呟く。
「……見た目は、土にしか見えないんだけどね……」
その言葉に、ケルネリウスだけでなく、エリザベッタやキャスバルも静かに頷いた。
「こっちの瓶に関しては、俺がこのまま調査しようと思う」
「お願い」
そう返すと、ケルネリウスはふいにアンネリーゼをじっと見つめた。
「な、なに……?」
人の話はよく聞くくせに、自分のことは話そうとしない――
そんな彼女の様子に、ケルネリウスはどこか引っかかるものを感じていた。
これぞ、長年連れ添った相棒の勘というやつだった。
「それで……お前の方は、どうだったんだ?」
その問いに、アンネリーゼの肩がびくりと揺れる。
エリザベッタはそんな彼女を見て、くすりと笑った。
「わ、私の方は……な、何もなかったわよ? ねぇ、エリザ?」
目を泳がせながら話すアンネリーゼを見て、ケルネリウスは深く溜息を吐いた。
「……リーゼ。こういう時は隠し事なしだ。わかったな?」
(こういう時ばかり……ずるいじゃない)
“リーゼ”と呼ばれるときは、大抵真剣な時。だからこそ、アンネリーゼはその呼び方に弱かった。
「……わ、わかってるわよ」
観念したように言うと、代わりにエリザベッタが話し始めた。
「ふふ。アンナもまだまだ子供ね。私たちは果樹の都バックースの中心部まで足を運んできたの。そこで――一本だけ、腐ることなく育っている大樹を見つけたわ」
そこから、彼女は見てきたことを淡々と語っていく。
その大樹には、さまざまな果物が実っていたこと。
だが、周囲の木々はすべて腐りきっていたこと。
そして、思った通り、浄化の作用はまったく効かなかったこと――
「エリザ……あなたいつの間に浄化なんて使ってたのよ?」
アンネリーゼは果物を取るのに夢中で、まったく気づいていなかったらしい。
報告を聞いて、目を丸くする。
「いや、むしろなんでお前が一緒にいながら気づいてないんだよ」
キャスバルが呆れたように言うと、エリザベッタはアンネリーゼの頭を軽く小突き、得意げに笑った。
「私も中級聖女よ?それに、あなたと旅をするようになってから、浄化の作用は日に日に強くなってきてるの。スキルは治癒がメインだけど……外で祈りの歌を歌えば、浄化もできるようになってきたのよ。でも――この地では、やっぱり駄目だったわ」
そう言って溜息を吐くエリザベッタは、なんだか少し悔しそうだった。
「……私の浄化が、届かないなんてね」
声は笑っていたが、指先はほんの少しだけ震えていた。
その様子を見ていたアンネリーゼはエリザベッタの肩をポンと叩くと同時に微笑み返した。
「この地はもともと浄化に頼っていなかったんだわ…それがわかっただけでも大きな進歩よ。これもエリザベッタが動いてくれたからなんだから自信をもって!」
エリザベッタはしばらく黙っていたが、やがてふっと息を吐いて、アンネリーゼの手に自分の手を重ねた。
「……ありがとう。でも、次はちゃんと届かせるわ。この地が拒んでいたとしても…他の方法を探しましょう!」
その瞳には、聖女としての誇りと、仲間への誓いが宿っていた。
***
「ふふ……ついにこの時が来たわね…」
話し合いが終わり、今日の疲れを癒そうとそれぞれが自室に戻ったころ――
厨房では不気味な笑い声が上げる人物がいた。
その人物は、果物を一つずつ丁寧に並べながら、
"業務用冷蔵庫"と呟き、冷蔵庫開ける。
冷蔵庫の扉を開けると、甘くてとろけるような香りがふわりと広がる。 果物の蜜と発酵の香りが混じり合い、まるで高級ワインのような芳醇さ。
そしてまるで“儀式”でも始めるかのように、一つ一つ並べられた瓶を取り出した。
瓶の中には 例の大樹から採れた果物。
見た目は美しく、香りも甘い。
「……あぁ、たまらない。これを飲める日が来るなんて……」
アンネリーゼはうっとりと瓶を撫でた。 その中では、冷蔵庫に入れたときよりも泡立ちが活発になり、まるで“生きている”かのようにコポコポと動いている。
……ただ、その泡が――心臓の鼓動のように、一定のリズムを刻んでいた。
「発酵って、こんなに……規則正しかったっけ…?」
気のせいだと思いながら、そっと瓶を棚に戻し、冷蔵庫の扉をそっと閉めた。
「ふふ。今から成人する日が楽しみね。」
そう呟いたアンネリーゼの 背後で、冷蔵庫の奥から「ボコ」「ボコ」と泡の音。 その香りは、さっきよりも――ずっと甘い。
……甘すぎるほどに。
その夜、厨房の奥で。
「ボコ」「ボコ」
と泡が鳴る音だけが、いつまでも止むことはなかった。
12
あなたにおすすめの小説
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム
前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した
記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた
村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く
ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた
そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた
私は捨てられたので村をすてる
薄幸ヒロインが倍返しの指輪を手に入れました
佐崎咲
ファンタジー
義母と義妹に虐げられてきた伯爵家の長女スフィーナ。
ある日、亡くなった実母の遺品である指輪を見つけた。
それからというもの、義母にお茶をぶちまけられたら、今度は倍量のスープが義母に浴びせられる。
義妹に食事をとられると、義妹は強い空腹を感じ食べても満足できなくなる、というような倍返しが起きた。
指輪が入れられていた木箱には、実母が書いた紙きれが共に入っていた。
どうやら母は異世界から転移してきたものらしい。
異世界でも強く生きていけるようにと、女神の加護が宿った指輪を賜ったというのだ。
かくしてスフィーナは義母と義妹に意図せず倍返ししつつ、やがて母の死の真相と、父の長い間をかけた企みを知っていく。
(※黒幕については推理的な要素はありませんと小声で言っておきます)
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
無能だと追放された「雑用係」のハル、現代の知恵(ライフハック)を駆使したら、呪われた魔王城が聖域化して伝説の賢者と呼ばれ始めた
ユネ
ファンタジー
「君のような無能な掃除係は必要ない!」
勇者パーティーからゴミのように捨てられた雑用係のハル。だが彼女には、前世で培った【家事のプロとしてのライフハック】があった。
移り住んだのは、誰もが恐れる『呪われた魔王城』。しかしハルにとっては、ただの「掃除のしがいがある大型物件」に過ぎなかった!
重曹とクエン酸で呪いを浄化し、アルミホイルで魔物を除け、ジャガイモの皮で伝説の鏡を蘇らせる。
魔法より便利な知恵で、お城はいつの間にか世界一快適な聖域に。
一方、ハルを失った勇者たちは、汚部屋と化した拠点と自らの無知に絶望することになり――。
これは、一人の「掃除好き」が知恵と工夫だけで異世界に革命を起こし、最高のスローライフを手に入れるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる