85 / 105
食いしん坊聖女の帰還と迫る影
幸福の宴と、迫りくる黒い靄。
しおりを挟む
「よし!ある程度できたからもっていって~!」
窯の中から焼けたばかりのピザを取り出していくと、「待っていました」と言わんばかりに、神官たちが行列を作った。
チーズがぷくりと弾け、スモークバッドの香りが広がり、表面には香ばしい焦げ目。
それを見た瞬間、全員がごくりと喉を鳴らした。
「俺が持っていく!」
「いや、俺が…」
「あぁ~絶対つまみ食いするつもりだろ!わかってるんだからな。」
そんなやり取りを背に、アンネリーゼは次々と料理を取り出していく。
「次はパエリアよぉ~!!熱いから気を付けてもっていって~!」
黄金色に輝く米、クラーブンのぷりっとした身、貝から溢れる旨味――
すべてが混ざり合い、立ち昇る湯気だけで"ぐぅ~~~~"とお腹の音が鳴った。
「ひぃ……こんなの反則だろ……」
「やばい…匂いの暴力がすごすぎる…」
奥のキッチンではパスタも茹で上がり、三種のソースが次々と器に盛られていく。
漆黒の艶をまとい、海の濃い旨味が口いっぱいに広がるクラーケン墨パスタ。
大ぶりの海老や貝がごろっと入った海鮮トマトは、スープの旨味が麺にしっかり染み込んでいる。
カリッと焼けたベーコンに濃厚チーズがとろりと溶けるトマトパスタは、湯気だけで腹が鳴るほど。
三皿それぞれから漂う香りが混ざり合い、もはや空気そのものが“美味しい匂い”になっていた。
アンネリーゼが作った料理は次々とテーブルへ運ばれ、席についた皆ははやる気持ちを抑えきれず、そわそわと指先を揺らしている。
その光景に、アンネリーゼは思わず微笑んだ。
(こんなに待っていてくれてたなんて……本当に、私は幸せ者ね)
そう思いながら、両手を胸の前で組み、静かに祈りを捧げる。
「昼の女神エメラール様。今日という日が無事に終えられたことを感謝いたします。夜を守護する女神ノクスーレ様。皆が新しい朝を迎えることができますようお守りください。豊穣の女神ケレスティナ様に感謝を。」
その穏やかな声に誘われるように、大広間にいる者たちも自然と目を閉じ、祈りを捧げはじめた。
料理の湯気が静かに舞い上がり、しばし場には、厳かで優しい空気が満ちる。
アンネリーゼはゆっくりと目を開け、皆を見回してふわりと笑った。
「……それじゃあ――いただきましょう!」
一拍置いて、神殿中に声が弾ける。
「「「「いただきまぁぁぁぁぁ~~す!!!」」」」
その瞬間――
押し殺していた食欲が、一斉に解き放たれた。
それぞれ食べたいものお皿に乗せると一口食べる。
「……」
静かに食べる音だけが聞こえ、ごくりと飲み込んだ。
――一瞬の静寂。
その後…どっと声が沸き上がった。
「うまぁぁぁぁ~~~い!」
「うまぁぁぁ~~!」
「しあわせぇぇぇぇぇ~~~!」
大皿に入っていた料理を次々に装っていく仲間たち。
「うおおおっ!? ピザが熱い熱い! でもうまぁぁぁ……っ!!」
「このチーズ……伸びる! やばっ……幸せ……!」
「パエリアっ……ちょ、待って……クラーブン甘っ!? え、なにこれ……え……!」
「パスタ三種、どれからいけばいいの!? どれも匂いで殺しにきてる!!」
漆黒のクラーケン墨パスタをひと口食べた神官は、椅子ごと後ろにのけぞった。
「……濃い……うま……海の味が……口で爆発してる……!」
海鮮トマトを食べた聖女は目を潤ませ、
「貝がぷりっとして……この旨味、麺全部にしみてる……! なにこれ……反則……!」
ベーコンとチーズの濃厚パスタを頬張った誰かが、涙ぐみながら叫んだ。
「アンナのごはんがどれだけ恋しかったか…。」
隣の席では、ピザを三枚重ねで食べている者まで現れた。
「やめろデブになる!!」
「今日だけはいいだろ!!」
大広間はまるで戦場――いや、
“美味しいものがあると人はこうなる”というお祭りのようだった。
そんな中、アンネリーゼは自分の皿をそっと持ち上げて、
嬉しそうにひと口、ピザをかじった。
「ん~~~~っ! やっぱり……自分の作るものって最高ね!」
その笑顔に、ケルネリウスが呆れたように笑う。
「お前が一番幸せそうだな……」
「もちろんよ! 美味しいものを皆で食べるのが、一番の宴なんだから!」
大騒ぎの中、神殿は――
久しぶりに本当の意味で、温かく満ちていった。
***
大広間では、まだ誰かが「肉おかわりー!」と叫び、遠くで笑い声が弾けていた。
その賑やかさの片隅で、二つの影だけが少し離れた場所に腰を下ろしている。
「ふぉっふぉっふぉ…こんな賑やかな一日は久しぶりじゃのぉ…そう思わないか?オリザールス…いや、ザイルよ。」
シルクトレーテの頭の上に乗ったザイルが、わずかに目を細めた。
宴の灯りが反射し、銀色の体毛がほのかに揺れる。
「気づいていたんですか…?」
「儂をなんだと思っておる。お前とは清子と一緒に旅をした仲じゃろうて。」
ザイルは小さく笑い、ちらりと賑わう大広間に視線を向けた。アンネリーゼの笑顔が遠くで弾け、その光景がどこか懐かしさを呼び起こす。
「そうでしたね。あの時間は楽しかったなぁ~……」
その瞳に、一瞬だけ旅の日々の情景が映り込む。
「清子の料理は本当に刺激的でしたからね。勿論おいしい料理の方が多かったですが…。」
「ぞうじゃのぉ~…あ奴はゲテモノを作っては『新しい味よ』とか言っていたくらいだったしのぉ…」
ザイルは喉を鳴らして笑った。目の前でアンネリーゼが振る舞う料理とは違う意味で、あの旅の料理は強烈だった。
「えぇ~…でも毎日楽しかったですよ。料理にも負けないくらい刺激でした。」
騒がしいはずの大広間も、二人の周りでは心地よい静けさに包まれていた。
皆が笑う光景を見ながらザイルが目を細める。
「今夜のこの光景は……あの旅の続きみたいですね」
「そうじゃの。過去はもう戻らんが――こうして新しい“賑やかさ”が生まれるのを見るのは、悪くない」
柔らかな灯りが二人を照らし、ザイルの頭にある稲穂がきれいな黄金色に光った。
彼は静かにうなずく。
「……守らなくちゃいけませんね。この人たちの、笑顔と、未来を」
「お前の役目はそんなところかの?」
「えぇ、僕なりにできることを。それに、こうなってしまったのは僕たちの責任でもありますから。」
シルクトレーテは大きく息を吸い、ゆっくり鼻から吐いた。
「お前の責任ではないさ。これはあのころ生きていた全員の責任じゃ。」
「そう言ってもらえると少しばかり肩の荷が下りるってものです。でもそろそろ限界でしょう…」
ザイルがそっと視線を遠くへ向ける。
宴の灯りとは真逆の、暗く冷たい方角――。
プロセルピナ神殿よりはるか遠く――
ルシフェール国を見つめた。
アンネリーゼたちの楽しい笑い声とは別に、その地には、黒い靄がじわじわと立ち込めていた。
窯の中から焼けたばかりのピザを取り出していくと、「待っていました」と言わんばかりに、神官たちが行列を作った。
チーズがぷくりと弾け、スモークバッドの香りが広がり、表面には香ばしい焦げ目。
それを見た瞬間、全員がごくりと喉を鳴らした。
「俺が持っていく!」
「いや、俺が…」
「あぁ~絶対つまみ食いするつもりだろ!わかってるんだからな。」
そんなやり取りを背に、アンネリーゼは次々と料理を取り出していく。
「次はパエリアよぉ~!!熱いから気を付けてもっていって~!」
黄金色に輝く米、クラーブンのぷりっとした身、貝から溢れる旨味――
すべてが混ざり合い、立ち昇る湯気だけで"ぐぅ~~~~"とお腹の音が鳴った。
「ひぃ……こんなの反則だろ……」
「やばい…匂いの暴力がすごすぎる…」
奥のキッチンではパスタも茹で上がり、三種のソースが次々と器に盛られていく。
漆黒の艶をまとい、海の濃い旨味が口いっぱいに広がるクラーケン墨パスタ。
大ぶりの海老や貝がごろっと入った海鮮トマトは、スープの旨味が麺にしっかり染み込んでいる。
カリッと焼けたベーコンに濃厚チーズがとろりと溶けるトマトパスタは、湯気だけで腹が鳴るほど。
三皿それぞれから漂う香りが混ざり合い、もはや空気そのものが“美味しい匂い”になっていた。
アンネリーゼが作った料理は次々とテーブルへ運ばれ、席についた皆ははやる気持ちを抑えきれず、そわそわと指先を揺らしている。
その光景に、アンネリーゼは思わず微笑んだ。
(こんなに待っていてくれてたなんて……本当に、私は幸せ者ね)
そう思いながら、両手を胸の前で組み、静かに祈りを捧げる。
「昼の女神エメラール様。今日という日が無事に終えられたことを感謝いたします。夜を守護する女神ノクスーレ様。皆が新しい朝を迎えることができますようお守りください。豊穣の女神ケレスティナ様に感謝を。」
その穏やかな声に誘われるように、大広間にいる者たちも自然と目を閉じ、祈りを捧げはじめた。
料理の湯気が静かに舞い上がり、しばし場には、厳かで優しい空気が満ちる。
アンネリーゼはゆっくりと目を開け、皆を見回してふわりと笑った。
「……それじゃあ――いただきましょう!」
一拍置いて、神殿中に声が弾ける。
「「「「いただきまぁぁぁぁぁ~~す!!!」」」」
その瞬間――
押し殺していた食欲が、一斉に解き放たれた。
それぞれ食べたいものお皿に乗せると一口食べる。
「……」
静かに食べる音だけが聞こえ、ごくりと飲み込んだ。
――一瞬の静寂。
その後…どっと声が沸き上がった。
「うまぁぁぁぁ~~~い!」
「うまぁぁぁ~~!」
「しあわせぇぇぇぇぇ~~~!」
大皿に入っていた料理を次々に装っていく仲間たち。
「うおおおっ!? ピザが熱い熱い! でもうまぁぁぁ……っ!!」
「このチーズ……伸びる! やばっ……幸せ……!」
「パエリアっ……ちょ、待って……クラーブン甘っ!? え、なにこれ……え……!」
「パスタ三種、どれからいけばいいの!? どれも匂いで殺しにきてる!!」
漆黒のクラーケン墨パスタをひと口食べた神官は、椅子ごと後ろにのけぞった。
「……濃い……うま……海の味が……口で爆発してる……!」
海鮮トマトを食べた聖女は目を潤ませ、
「貝がぷりっとして……この旨味、麺全部にしみてる……! なにこれ……反則……!」
ベーコンとチーズの濃厚パスタを頬張った誰かが、涙ぐみながら叫んだ。
「アンナのごはんがどれだけ恋しかったか…。」
隣の席では、ピザを三枚重ねで食べている者まで現れた。
「やめろデブになる!!」
「今日だけはいいだろ!!」
大広間はまるで戦場――いや、
“美味しいものがあると人はこうなる”というお祭りのようだった。
そんな中、アンネリーゼは自分の皿をそっと持ち上げて、
嬉しそうにひと口、ピザをかじった。
「ん~~~~っ! やっぱり……自分の作るものって最高ね!」
その笑顔に、ケルネリウスが呆れたように笑う。
「お前が一番幸せそうだな……」
「もちろんよ! 美味しいものを皆で食べるのが、一番の宴なんだから!」
大騒ぎの中、神殿は――
久しぶりに本当の意味で、温かく満ちていった。
***
大広間では、まだ誰かが「肉おかわりー!」と叫び、遠くで笑い声が弾けていた。
その賑やかさの片隅で、二つの影だけが少し離れた場所に腰を下ろしている。
「ふぉっふぉっふぉ…こんな賑やかな一日は久しぶりじゃのぉ…そう思わないか?オリザールス…いや、ザイルよ。」
シルクトレーテの頭の上に乗ったザイルが、わずかに目を細めた。
宴の灯りが反射し、銀色の体毛がほのかに揺れる。
「気づいていたんですか…?」
「儂をなんだと思っておる。お前とは清子と一緒に旅をした仲じゃろうて。」
ザイルは小さく笑い、ちらりと賑わう大広間に視線を向けた。アンネリーゼの笑顔が遠くで弾け、その光景がどこか懐かしさを呼び起こす。
「そうでしたね。あの時間は楽しかったなぁ~……」
その瞳に、一瞬だけ旅の日々の情景が映り込む。
「清子の料理は本当に刺激的でしたからね。勿論おいしい料理の方が多かったですが…。」
「ぞうじゃのぉ~…あ奴はゲテモノを作っては『新しい味よ』とか言っていたくらいだったしのぉ…」
ザイルは喉を鳴らして笑った。目の前でアンネリーゼが振る舞う料理とは違う意味で、あの旅の料理は強烈だった。
「えぇ~…でも毎日楽しかったですよ。料理にも負けないくらい刺激でした。」
騒がしいはずの大広間も、二人の周りでは心地よい静けさに包まれていた。
皆が笑う光景を見ながらザイルが目を細める。
「今夜のこの光景は……あの旅の続きみたいですね」
「そうじゃの。過去はもう戻らんが――こうして新しい“賑やかさ”が生まれるのを見るのは、悪くない」
柔らかな灯りが二人を照らし、ザイルの頭にある稲穂がきれいな黄金色に光った。
彼は静かにうなずく。
「……守らなくちゃいけませんね。この人たちの、笑顔と、未来を」
「お前の役目はそんなところかの?」
「えぇ、僕なりにできることを。それに、こうなってしまったのは僕たちの責任でもありますから。」
シルクトレーテは大きく息を吸い、ゆっくり鼻から吐いた。
「お前の責任ではないさ。これはあのころ生きていた全員の責任じゃ。」
「そう言ってもらえると少しばかり肩の荷が下りるってものです。でもそろそろ限界でしょう…」
ザイルがそっと視線を遠くへ向ける。
宴の灯りとは真逆の、暗く冷たい方角――。
プロセルピナ神殿よりはるか遠く――
ルシフェール国を見つめた。
アンネリーゼたちの楽しい笑い声とは別に、その地には、黒い靄がじわじわと立ち込めていた。
12
あなたにおすすめの小説
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム
前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した
記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた
村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く
ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた
そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた
私は捨てられたので村をすてる
薄幸ヒロインが倍返しの指輪を手に入れました
佐崎咲
ファンタジー
義母と義妹に虐げられてきた伯爵家の長女スフィーナ。
ある日、亡くなった実母の遺品である指輪を見つけた。
それからというもの、義母にお茶をぶちまけられたら、今度は倍量のスープが義母に浴びせられる。
義妹に食事をとられると、義妹は強い空腹を感じ食べても満足できなくなる、というような倍返しが起きた。
指輪が入れられていた木箱には、実母が書いた紙きれが共に入っていた。
どうやら母は異世界から転移してきたものらしい。
異世界でも強く生きていけるようにと、女神の加護が宿った指輪を賜ったというのだ。
かくしてスフィーナは義母と義妹に意図せず倍返ししつつ、やがて母の死の真相と、父の長い間をかけた企みを知っていく。
(※黒幕については推理的な要素はありませんと小声で言っておきます)
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
無能だと追放された「雑用係」のハル、現代の知恵(ライフハック)を駆使したら、呪われた魔王城が聖域化して伝説の賢者と呼ばれ始めた
ユネ
ファンタジー
「君のような無能な掃除係は必要ない!」
勇者パーティーからゴミのように捨てられた雑用係のハル。だが彼女には、前世で培った【家事のプロとしてのライフハック】があった。
移り住んだのは、誰もが恐れる『呪われた魔王城』。しかしハルにとっては、ただの「掃除のしがいがある大型物件」に過ぎなかった!
重曹とクエン酸で呪いを浄化し、アルミホイルで魔物を除け、ジャガイモの皮で伝説の鏡を蘇らせる。
魔法より便利な知恵で、お城はいつの間にか世界一快適な聖域に。
一方、ハルを失った勇者たちは、汚部屋と化した拠点と自らの無知に絶望することになり――。
これは、一人の「掃除好き」が知恵と工夫だけで異世界に革命を起こし、最高のスローライフを手に入れるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる