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食いしん坊聖女の祝福と新しい日々。
大事なことを忘れていました!
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「さて……戻ろうかしら…」
シルクトレーテがいる方向に目を向ける。
「っていうか…なんでこんなことになってるの!?」
パッと辺りを見渡すと、煌びやかな王城はなくなり、星一つない真っ暗な空が広がっている。
「それはお前がやったからだろ!!」
「そうだよ。アンナ…これはやりすぎだ!!」
声がする方を振り返れば、ケルネリウスとイアンが二人で肩を組みながら立っていた。
「二人とも…無事だったのね。」
「あぁ…なんとかな…」
「私はリースが来てくれなかったら危なかったけどね。」
ケルネリウスもイアンも服が破れて血が滲んでいた。
アンネリーゼは思わずクスリと笑うと、その笑みをみたケルネリウスは眉をピクリと上げた。
「……何がおかしい?」
「クスッ。な、なんでもないの。ただ、二人ともいつもより男前になったんじゃない!?」
普段からほとんど表情を崩すことのない二人が、ボロボロの状態で立っている。
それがアンネリーゼにとっては少し面白く感じたところだったようだ。
「「いや、それはこっちのセリフだからな。」」
「え?私が男前ってこと?」
「そこじゃねぇーよ!」
「うん…そこじゃないね。」
三人はお互いの顔を見合わせると――大声で笑い出した。
その笑いはお互いが無事でよかったという安堵の笑いだった。
「じゃっ、帰りましょうか…私たちの家に。」
「そうだな。」
三人はシルクトレーテがいる方向へとゆっくり歩き出す。
張りつめていた空気がようやくほどけ、三人の表情には自然と安らぎが戻っていた。
が、しかし――
その安らぎは一瞬で崩れ去ることになる。
「あぁぁぁぁ!!」
アンネリーゼが急に大きな声を上げたからだ。
二人が何事かとアンネリーゼの方を見れば、彼女はかつてないほど絶望したような表情をしていた。
「わ、私……やり残したことがあるわ!」
「な、なんだよ……今いい感じで終わりってなってたじゃないか!」
思わずケルネリウスもツッコミを入れる。
「そ、そうなんだけど……大事なことを忘れていたの!!」
「……大事なこと?」
イアンが首を傾げながら何を忘れていたのか聞くと、アンネリーゼは一瞬の沈黙の後、話し始めた。
「そう、そうよ……ここに来た本来の目的!!」
本来の目的……。
魔人を倒すことが本来の目的だと思っていたケルネリウス達だが、アンネリーゼは違ったのだろうか。
「……本来の目的って……達成しただろ?」
「してないわ!! だって……」
「「だって??」」
「魔物ちゃんたちをまだ倒していないんだもの!!」
三人の間に沈黙が訪れる。
そして次の瞬間――
イアンとケルネリウスの、かつてないほど低い声が響き渡った。
「「……は?」」
しかしアンネリーゼは気にしない。
「だから、魔物ちゃんたちを倒してないのよ!! イアンお兄様、リース。二人は先に帰ってて! 私は寄るところができたからちょっと行ってくるわ!」
それだけ言うと、アンネリーゼは風のようにこの場を去った。
「……ハ、ハハ……さ、さすが……私のかわいい妹だ……」
「いや、全然かわいくないんだが……」
二人はアンネリーゼが去っていく方向を見ると、すぐさまシルクトレーテの元へ向かって歩き出した。
((……アンナにとってエルネストたちは“おまけ”だったってことか。))
二人の言葉が心の中で重なった。
***
「きゃ~~~~~~!!」
「危ない!!」
エルネストたちとの戦いが終わり、アンネリーゼたちがケルネリウスと話をしている頃――
王都内にいる魔物たちは動きを止めることなく、歩き回っていた。
メメント・ムーンとメメント・ソレイユのお陰で瘴気が薄くなったこともあり、神殿から外に出れたラケルたちだったが、たくさんの人を連れての移動は難航していた。
(これじゃ埒が明かないな…)
(ん~まずいな。)
なんとか中央広場までたどり着き、皆と合流することはできたものの、それ以上先に進むことができない。
「ラケル。ここは僕が囮になるから先に行ってくれ」
「いや、それなら我が残ろう。今のザイルよりは戦えるだろうさ。」
まさかラケルからザイルという言葉が出てくるとは思っていなかったオリザールスは、一瞬目を丸くする。
「君も…気づいていたのか!?」
「気づかない方がおかしいだろう? 清子と一緒にウルカヌス火山に来ていたのだ。」
そういって笑うラケルは、なんだか懐かしい顔をしている。
今のオリザールスは人間だった時と違い、戦えるものは持っていない。
だったら、小型でも火を吹くことができるラケルの方が強いだろう……。
ラケルとオリザールスが、どうやってこの場を切り抜けるか考えていると――
巨大な猿、巨大な鷲、そして巨大な羊の形をした魔物が、三方向から一斉に攻撃してきた。
ウッキィィィイ~~~~
ウメェェェェェエエエ~~~
ギャォオオオオオオオ~~~
「まずい!!」
「逃げろ~~~!!」
二人が声を上げた瞬間――
どこからともなく音が聞こえてきた。
キュルキュルキュル…
ザシュッッ!!
何が起こったのかわからない間に、三体の腕がすっぱりと切れ、地に落ちる。
と、同時聞いたことのある声が王都中に響き渡った。
「ふふふ~!! 魔物ちゃんはっけ~~~ん!!」
建物の上を見れば、そこにはアンネリーゼがキラキラとした笑顔でメッザルーナを手に持って立っている。
「「「「「アンナ!!!!!」」」」」
ラケル、オリザールス、そして聖女たちの声が重なった。
「あら! 皆!! 無事だったのね~!!」
アンネリーゼの声を聞いて、皆はほっと胸をなでおろした。
「アンナ……お前、戦ってきたはずじゃ……。」
ラケルはパタパタと小さい羽根を動かしながら、アンネリーゼに近寄る。
「えぇ~! 戦ってきたわよ? でも私のメインはこっちだから!」
メッザルーナをカチンと鳴らすと、アンネリーゼは笑顔で突撃していった。
(やれやれ…どこまで行っても食べることが一番なんだな…)
ラケルはアンネリーゼの背をみてため息を吐くと、皆の元に戻り今のうちにシルクトレーテの所に避難するよう指示を出した。
***
「うひゃ~~猿に、鷲に……羊……? かしら。おいしそ~~!!」
腕が飛んでいった三体を見ながら、アンネリーゼの口端からはいつもの如く涎がたれ流れている。
「今日の夜ご飯も……ふふ、豪華になりそうね!」
ウッキィィィィイイイイ~~~!!
ウメェェェェェエエエ~~~!!
ギャォオオオオオオオ~~~!!
三体の鳴き声が響き渡る。
だがアンネリーゼは、まるで子犬の鳴き声を聞いたかのように目を細めた。
「きゃは……きゃはははっ!! 逃げるのぉ!? ダメよぉ~! お肉が固くなるじゃない~~!!」
ウッキィィィィイイイイ!!
「うんうん、その鳴き声! いいわねぇ~! 脂が乗ってる証拠よぉ!」
鷲の魔物が爪を振り下ろしてきても――
アンネリーゼは、にこぉ……と笑ったまま微動だにしない。
そして次の瞬間、
ザシュッ!!
「わぁ、今のとこ柔らかい! 焼いたら絶対おいしいやつよねぇぇぇ!!」
魔物たちの絶叫が響く中、ひとりだけ笑っている人間。
その姿は完全に理性を置き忘れていた。
先ほどまでの騎士モードとは一変し、今の彼女は“料理の時間”そのものに酔っている。
メッザルーナがひゅん、と風を裂き、黒い血が霧のように舞った。
そして靄の間からは、瘴気となった人の思いが金の粒子となって空へと上がっていく。
『助かった…』
『ありがとう…。大聖女様。』
『やっとこれで家族のもとに行けるよ。』
アンネリーゼにもその声が聞こえているのか、目を細めて笑った。
勿論その間も魔物を切り刻めることはやめない。
「ふふ……あなた達もおいしく料理してあげるからね……」
その言葉は、料理人としての台詞であり、
聖女としての慈愛であり――
そしてどこか、狂気を孕んだ甘い囁きでもあった。
「あいつ…今までになく暴れていないか…?」
「ラケルもそう思う…?僕も同じことを思っていたよ…」
アンネリーゼの戦いを見て、ラケルとオリザールスはつくづく味方でよかったと大きく息を吐くのだった。
***
ついにここまで来ました。
残り数話。
最後までお付き合いくださると嬉しいです。
引き続きアンネリーゼをよろしくお願いいたします(*.ˬ.)"
シルクトレーテがいる方向に目を向ける。
「っていうか…なんでこんなことになってるの!?」
パッと辺りを見渡すと、煌びやかな王城はなくなり、星一つない真っ暗な空が広がっている。
「それはお前がやったからだろ!!」
「そうだよ。アンナ…これはやりすぎだ!!」
声がする方を振り返れば、ケルネリウスとイアンが二人で肩を組みながら立っていた。
「二人とも…無事だったのね。」
「あぁ…なんとかな…」
「私はリースが来てくれなかったら危なかったけどね。」
ケルネリウスもイアンも服が破れて血が滲んでいた。
アンネリーゼは思わずクスリと笑うと、その笑みをみたケルネリウスは眉をピクリと上げた。
「……何がおかしい?」
「クスッ。な、なんでもないの。ただ、二人ともいつもより男前になったんじゃない!?」
普段からほとんど表情を崩すことのない二人が、ボロボロの状態で立っている。
それがアンネリーゼにとっては少し面白く感じたところだったようだ。
「「いや、それはこっちのセリフだからな。」」
「え?私が男前ってこと?」
「そこじゃねぇーよ!」
「うん…そこじゃないね。」
三人はお互いの顔を見合わせると――大声で笑い出した。
その笑いはお互いが無事でよかったという安堵の笑いだった。
「じゃっ、帰りましょうか…私たちの家に。」
「そうだな。」
三人はシルクトレーテがいる方向へとゆっくり歩き出す。
張りつめていた空気がようやくほどけ、三人の表情には自然と安らぎが戻っていた。
が、しかし――
その安らぎは一瞬で崩れ去ることになる。
「あぁぁぁぁ!!」
アンネリーゼが急に大きな声を上げたからだ。
二人が何事かとアンネリーゼの方を見れば、彼女はかつてないほど絶望したような表情をしていた。
「わ、私……やり残したことがあるわ!」
「な、なんだよ……今いい感じで終わりってなってたじゃないか!」
思わずケルネリウスもツッコミを入れる。
「そ、そうなんだけど……大事なことを忘れていたの!!」
「……大事なこと?」
イアンが首を傾げながら何を忘れていたのか聞くと、アンネリーゼは一瞬の沈黙の後、話し始めた。
「そう、そうよ……ここに来た本来の目的!!」
本来の目的……。
魔人を倒すことが本来の目的だと思っていたケルネリウス達だが、アンネリーゼは違ったのだろうか。
「……本来の目的って……達成しただろ?」
「してないわ!! だって……」
「「だって??」」
「魔物ちゃんたちをまだ倒していないんだもの!!」
三人の間に沈黙が訪れる。
そして次の瞬間――
イアンとケルネリウスの、かつてないほど低い声が響き渡った。
「「……は?」」
しかしアンネリーゼは気にしない。
「だから、魔物ちゃんたちを倒してないのよ!! イアンお兄様、リース。二人は先に帰ってて! 私は寄るところができたからちょっと行ってくるわ!」
それだけ言うと、アンネリーゼは風のようにこの場を去った。
「……ハ、ハハ……さ、さすが……私のかわいい妹だ……」
「いや、全然かわいくないんだが……」
二人はアンネリーゼが去っていく方向を見ると、すぐさまシルクトレーテの元へ向かって歩き出した。
((……アンナにとってエルネストたちは“おまけ”だったってことか。))
二人の言葉が心の中で重なった。
***
「きゃ~~~~~~!!」
「危ない!!」
エルネストたちとの戦いが終わり、アンネリーゼたちがケルネリウスと話をしている頃――
王都内にいる魔物たちは動きを止めることなく、歩き回っていた。
メメント・ムーンとメメント・ソレイユのお陰で瘴気が薄くなったこともあり、神殿から外に出れたラケルたちだったが、たくさんの人を連れての移動は難航していた。
(これじゃ埒が明かないな…)
(ん~まずいな。)
なんとか中央広場までたどり着き、皆と合流することはできたものの、それ以上先に進むことができない。
「ラケル。ここは僕が囮になるから先に行ってくれ」
「いや、それなら我が残ろう。今のザイルよりは戦えるだろうさ。」
まさかラケルからザイルという言葉が出てくるとは思っていなかったオリザールスは、一瞬目を丸くする。
「君も…気づいていたのか!?」
「気づかない方がおかしいだろう? 清子と一緒にウルカヌス火山に来ていたのだ。」
そういって笑うラケルは、なんだか懐かしい顔をしている。
今のオリザールスは人間だった時と違い、戦えるものは持っていない。
だったら、小型でも火を吹くことができるラケルの方が強いだろう……。
ラケルとオリザールスが、どうやってこの場を切り抜けるか考えていると――
巨大な猿、巨大な鷲、そして巨大な羊の形をした魔物が、三方向から一斉に攻撃してきた。
ウッキィィィイ~~~~
ウメェェェェェエエエ~~~
ギャォオオオオオオオ~~~
「まずい!!」
「逃げろ~~~!!」
二人が声を上げた瞬間――
どこからともなく音が聞こえてきた。
キュルキュルキュル…
ザシュッッ!!
何が起こったのかわからない間に、三体の腕がすっぱりと切れ、地に落ちる。
と、同時聞いたことのある声が王都中に響き渡った。
「ふふふ~!! 魔物ちゃんはっけ~~~ん!!」
建物の上を見れば、そこにはアンネリーゼがキラキラとした笑顔でメッザルーナを手に持って立っている。
「「「「「アンナ!!!!!」」」」」
ラケル、オリザールス、そして聖女たちの声が重なった。
「あら! 皆!! 無事だったのね~!!」
アンネリーゼの声を聞いて、皆はほっと胸をなでおろした。
「アンナ……お前、戦ってきたはずじゃ……。」
ラケルはパタパタと小さい羽根を動かしながら、アンネリーゼに近寄る。
「えぇ~! 戦ってきたわよ? でも私のメインはこっちだから!」
メッザルーナをカチンと鳴らすと、アンネリーゼは笑顔で突撃していった。
(やれやれ…どこまで行っても食べることが一番なんだな…)
ラケルはアンネリーゼの背をみてため息を吐くと、皆の元に戻り今のうちにシルクトレーテの所に避難するよう指示を出した。
***
「うひゃ~~猿に、鷲に……羊……? かしら。おいしそ~~!!」
腕が飛んでいった三体を見ながら、アンネリーゼの口端からはいつもの如く涎がたれ流れている。
「今日の夜ご飯も……ふふ、豪華になりそうね!」
ウッキィィィィイイイイ~~~!!
ウメェェェェェエエエ~~~!!
ギャォオオオオオオオ~~~!!
三体の鳴き声が響き渡る。
だがアンネリーゼは、まるで子犬の鳴き声を聞いたかのように目を細めた。
「きゃは……きゃはははっ!! 逃げるのぉ!? ダメよぉ~! お肉が固くなるじゃない~~!!」
ウッキィィィィイイイイ!!
「うんうん、その鳴き声! いいわねぇ~! 脂が乗ってる証拠よぉ!」
鷲の魔物が爪を振り下ろしてきても――
アンネリーゼは、にこぉ……と笑ったまま微動だにしない。
そして次の瞬間、
ザシュッ!!
「わぁ、今のとこ柔らかい! 焼いたら絶対おいしいやつよねぇぇぇ!!」
魔物たちの絶叫が響く中、ひとりだけ笑っている人間。
その姿は完全に理性を置き忘れていた。
先ほどまでの騎士モードとは一変し、今の彼女は“料理の時間”そのものに酔っている。
メッザルーナがひゅん、と風を裂き、黒い血が霧のように舞った。
そして靄の間からは、瘴気となった人の思いが金の粒子となって空へと上がっていく。
『助かった…』
『ありがとう…。大聖女様。』
『やっとこれで家族のもとに行けるよ。』
アンネリーゼにもその声が聞こえているのか、目を細めて笑った。
勿論その間も魔物を切り刻めることはやめない。
「ふふ……あなた達もおいしく料理してあげるからね……」
その言葉は、料理人としての台詞であり、
聖女としての慈愛であり――
そしてどこか、狂気を孕んだ甘い囁きでもあった。
「あいつ…今までになく暴れていないか…?」
「ラケルもそう思う…?僕も同じことを思っていたよ…」
アンネリーゼの戦いを見て、ラケルとオリザールスはつくづく味方でよかったと大きく息を吐くのだった。
***
ついにここまで来ました。
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最後までお付き合いくださると嬉しいです。
引き続きアンネリーゼをよろしくお願いいたします(*.ˬ.)"
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