転生して何故か聖女なった私は、婚約破棄されたうえに、聖女を解任される。「え?」 婚約者様。勝手に聖女を解任して大丈夫? 後は知りませんよ

幸之丞

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翌朝、日の昇る頃 
エリーゼは、精霊達を呼び出しました。
そして、精霊達の目の前で、感謝のお祈りをして
精霊達の頭を撫で撫でしました。
精霊達は、皆、エリーゼに頭を撫でられるのが気に入ったのでしょうか、黙ってされるがままになっています。
「精霊様。昨日も無事に過ごすことが出来ました。ありがとうございます。
これからもお願いいたします」
祈りの言葉は簡略されたが、エリーゼは、これだけでも大陸中に結界を張ることが出来るほど精霊力が大きくなりました。
「こんなに、朝のお清めがないだけでお祈りが楽になるなんて、とても嬉しいことですわ」
「エリーゼ様。そうですね。私たち従者にとってもお着替えの準備がなく、ついていくだけですので楽になります。
エリーゼ様、国の為にお祈りはしなくても良いのではないでしょうか?」
アンナはエリーゼに聞きました。
「いいえ、国の為に祈っているわけではなくて、今日は自分や私の身近にいる方々の為に精霊様達に感謝をしただけよ」

「なるほど、そうだったんですね」

「精霊達がこうやって私の呼びかけで、姿を出してくれるのです。
感謝も大きくなります」

ここに集まった7柱達はウンウンと頷いています。

「では、お嬢様、ガリオン邸に戻りましょう」

アンナの声に頷きエリーゼ達はガリオン邸にむかいました。




屋敷に着くとエリーゼが幼少の頃、従兄弟達と一緒に遊んだ、同い年のアルヴィリアとアルヴィリアの兄のアーレンがいました。
「エリーゼ、お久しぶり。何か大変な事になっているのね?
体調とか大丈夫?」

「ふふふ ありがとうアルヴィ。婚約破棄と聖女の解任で逆に元気になったの。
レオポルド様とは、結婚したくなかったし、聖女でなくなったことで時間に縛られることがなくなったので、好きなことがもっと出来るようになったの」

「そうか!それは良かった。端から見たら不幸な事が重なったから、エリーゼが心配だったんだよ」
とアーレンがエリーゼに言いました。

「そうそう。お兄ちゃんが、エリーゼを心配しすぎて、エリーゼの顔を見に行こうってうるさくて・・・ 
だから 忙しいとは聞いていたけど今日来たんだよ。
ねぇ! お・に・い・さ・ま」
とアルヴィリアが悪い顔をして兄をツンツンと肘で突っついた。

アーレンは顔を真っ赤にして
「ななな な 何を言っているんだ、アルヴィ?
そ そりゃあ、幼なじみで妹の親友のピンチなんだ、心配して当たり前だろ?」
とあわてて答えました。

「そうよね。お兄ちゃん。決して、婚約破棄になった、Freeのエリーゼにアピールしに来たわけじゃないよね」

と妹は兄をここぞとばかりに揶揄った。

アーレンは、「むむむ!」
と顔をもっと紅くして黙り込んでしまった。

その態度をみて、エリーゼは 「?????」 とアーレンの好意には気づかなかったが、
アンナも含むライヒトゥーム家の人々や従者は、アーレンがエリーゼを好んでいるのを知りニヤニヤしながら、目がきょとんとしているエリーゼと、顔を真っ赤にして慌てているアーレンを交互に見ていました。

そこで、イーゴンはアンナの肩に手を置き
「初々しいね。二人は」
とアンナに言いました。

「ひゃい。そ・そうですね」
とアンナは背をピーンと伸ばし固まってしまいました。

アルヴィリアは、固まるアンナをみて
(ふふふ、アンナさんも初々しいわね。イーゴンも好意を持っているみたいだし、こちらの恋の行方も楽しみね)
とニヤリと笑った。

そして、皆で朝食を食べ、エリーゼとアンナは、ガリオンからアイテムバックを二つもらい荷物をそこに入れました。

エリーゼは昨日ポケットをつけたもらった旅行服を着て、皆に見えないように、アイテムバッグを着けてもらったポケットに入れました。

そして、二人は、家族や、友達に見送られて旅立ったのです。
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