聖女の紋章 閑話集 ファリカの冒険

160 閑話 頑張るファリカちゃん！ （1）

160　閑話　頑張るファリカちゃん！　（1）


「みなさま、こんにちは、あるいは、おはようございます。いいえ、もしかしたら、こんばんは！
私はファリカです。ベルティンブルグ公爵家の娘です！」

「閑話として、私が主役のお話を作者さんが書いてくれました。
5話くらいで考えていたみたいですけど、結局お話しが終わるまで20話以上かかることが確定したみたいです。
長くなったみたいだけど、私のお話しを皆様楽しんでくれるかな？」

「ちょっと心配だけどこれからお話しをはじめますね！」



私には、綺麗で、可愛くて、活発で、頭のとても良い尊敬するお姉ちゃまがいます。

お姉ちゃまは、消毒液や手洗いうがいなどを王都やベルティンブルグに広めて、疫病の数を減らしました。この頃から『聖女様』って呼ばれていたみたいです。

お姉ちゃまは、魔法の能力も高く、接近戦も出来ます。
そして、5歳の頃、すでにオークを単独で3頭倒したそうです。
今の私は6歳です。オーク3頭･･･　いいえ1頭も倒すことができません。
でも私はお姉ちゃまを目指して頑張るのです。

そのための第一歩
お姉ちゃまがテイムした、スライムちゃんと仲良くすること！

私は毎日スライムちゃん達を散歩に連れて行っています。
朝と夕方、ご飯を与えて、時にはおやつも与えます。
散歩に連れて行くと
スライムちゃん達は、ピョンピョンと跳びはねて、私についてきてとても可愛いのです。
私の後ろをピョンピョン
私の前をピョンピョン
何処へ行ってもピョンピョンと仲良く一緒に歩きます。
私もまわりに誰もいない事を確認してピョンピョン一緒に飛び跳ねます。

スライムちゃんは、散歩中落ちている物を何でも食べます。
私は「落ちている物は食べちゃ駄目よ」といつも叱っています。
叱ってもスライムちゃん達は、私と一緒にピョンピョンと散歩を続けます。

とても可愛いのです。

お姉ちゃま、テイムしてくれてありがとう！


そして次は、お姉ちゃまとメリアのように、私とホルダも同じ関係になることです。幼なじみで私に仕えてくれるようにしたいのです。
ホルダは元気っ子でいつも走り回っています。
私もそれに合わせてはしりまわっているのですが･･･
あまり運動は得意ではありません。
でも、勉強は私の方が得意で、ダンスも私の方が上手です。
お姉ちゃまは、『ファリカとホルダは、これから先もずっと一緒にいるのだから、ホルダを大切にするのよ』っていいます。
わたしもそう思います。


貴族の令嬢として、目指す人もいます。
従姉妹のリーサお姉様です。
リーサお姉様は、完璧令嬢です。
でもたまにとんでもないボケをかますことがあります。

リーサお姉様は、令嬢としての嗜みが完璧です。
でも、ダンスは苦手なのでしょうか？
たまにパートナーの足を思いっきり踏んでいるときがあります。
そのときのリーサお姉様は、満面の笑みをしています。
ダンスパートナーの男性が何かしたのでしょうか？

リーサお姉様は小さい頃から病弱だったみたいです。
あ！そういえば、お母様も、アルーシャ叔母様も若い頃からあまり体が強くなかったようです。
今では信じられないのですけど。

お母様は、エルーシアお姉ちゃまを産むまでは、何回か、お星様になった赤ちゃんを迎えたそうです。
叔母様は、リーサお姉様を産んでから体調を崩してしまいましたが、お二人ともこの領地に住んで健康になったそうです。
健康にしたのは、エルーシアお姉様の回復魔法と治癒魔法だったそうです。
やっぱり一番すごいのはエルーシアお姉ちゃまなのです。

お姉ちゃまは、女神フレイヤ様の予言者です。
シアナお姉さんが言うには、神様から直接話を聞くことが出来るのが予言者で、予言者の言葉を広げるのが使徒様なのだそうです。

シアナお姉さんはその使徒様の位置を狙っているようです。
そうシアナお姉さんと言えば、お空模様の放送の練習をみんなに見つからないように、うちのお屋敷と古竜様の家の間にある森林でいつも練習をしています。
みんなには内緒ですよ！


そういえば、古竜様達は、お姉ちゃまに人間の名前をつけてもらったと言っていました。お姉ちゃまの魔力が膨大なのでつけることができたのだとか？

古竜のステーラちゃんは、私とホルダを市場に連れて行ってくれます。
市場の近くにある出店でおやつをごちそうしてくれますし、よく遊んでくれます。

因みにマチルダちゃんは自分が食べるのに忙しいようで食べているときは私達の相手をしてくれません。
ですから、私とホルダは古竜様ではステーラちゃんが大好きです。

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聖女の紋章　転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する　わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！
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