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第2章 開店
第22話 デート? 違うよ、安全確認。
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「お待たせしました」
「おー……って、何その格好?」
リビングに戻って来た比奈は、さっきと比べると幾らかオシャレな格好をしていた。黒の半袖ベストに、いつもは履かない様なひらひらの白のワンピース。
いつも店に来る時はTシャツにジーパンとかなのに。
「別に、深い意味はないけど……変?」
「え、いや、別に」
首を横に振ると、比奈は少し口角を上げて胸を撫で下ろした。
んー……比奈にしては珍しいチョイスだ。ステータスボードが見える様になってテンション上がったか?
「行かないんですか?」
「あ、行く行く」
考え込んでいる内にも比奈はリビングから出ようとしており、俺は急いで立ち上がり、外へと向かった。
比奈宅から出ると、俺は大きく伸びをしながら比奈へと問い掛ける。
「取り敢えず、しらみつぶしに探していくか」
「そうですね、本来ならエースさんから聞けば早いのですが……」
「お、そうじゃん。聞いてみるか」
「え」
エースさんは、喋らなくても俺と意思の疎通は出来る。これがテイム者の特権というやつなのだろうか。
「聞けるの?」
「おう? 多分だけどな」
「で、でも、もしかしたらエースさんが出て来た所以外にも異世界の扉とか開いてるかもしれないし……」
「あ? なら尚更エースさんから聞いた方が良いだろ?」
「あ、うぅ……」
比奈にしては何度も食い下がるな? 普段なら俺の考えている事ぐらい気付きそうな気がするけどな。
そう思いながらも、俺はエースさんに聞いた。
しかしーー
ぷるるっ
「ん? 自分でも分からない? 草の上に居たのは確か?」
エースさんは横に震えた。
それもそうか。エースさんは俺達よりも視線が低い訳だし、何より他の地に来たら何処も同じ様に見えてしまう。
修学旅行に東京行った時なんて、道に迷い過ぎて目的地であるホテルとは逆方向に歩いてて先生や友達から連絡が殺到した男も……居たりする。
「なら、一先ずこの辺で草原の所を片っ端から探すしかないですね!」
「何でそんな元気なんだ……」
何故か元気な比奈とエースさんと共に、俺は地元中を探し回るのだった。
「あ、見て。あそこ小さい時によく遊んだよね?」
「あぁ。比奈が段ボール態々持って来て一緒に滑って、泥だらけになって比奈母に怒られたのをよく覚えてる」
「此処でも遊んだよね?」
「あぁ。魚釣りな。比奈は虫に触れなくて俺が餌を付けてやったんだっけな」
「うん。それでも釣った量は私の圧勝だったよね」
「お、アンタ達、哲平に比奈かい?」
「駄菓子屋の婆ちゃん! 久しぶりだなぁ!」
「お久しぶりです」
「大人になってもこんな所をデートかい?」
「「ち、違いますって!!」」
「はぁあ、結局見つからなかったな」
時刻は探し始めてから3時間。いろいろな所を探したがもう日は落ちかけており、スライムのエースさんを元の場所へと送り届ける為にKIROへと向かっていた。
「そうですね、でも……結構楽しかったかも」
「うん? まぁ、懐かしいものとか見れたしな」
「……何で聞こえてるのよ」
そりゃ隣に居たら聞こえるだろうよ。
「ん?」
俺達は無事にKIROに着き、直ぐに俺はある事に気づいた。
「どうしたの?」
「メマが居ない」
「メマちゃん? 此処に居たの?」
「いや、俺が居る時には居なかった。だけどアソコに俺のお古のジョウロが掛けっぱなしだ」
KIROの脇に置いてある水桶の横に、ジョウロが掛けられている。
俺が早朝起きた時には、まだメマは実家でぐっすり寝ていた。その時、ジョウロは掛かっていなかった。恐らくはエースさんを連れた後にメマが来たという事なのだろうがーー
「メマはあのジョウロを大事にしてる。此処に置いていくなんてしない筈だ」
「! 私! 中を探して来ます!」
「頼む!」
俺達は急いで別れ、メマを探し始める。
「メマーーーッ!!!」
「はーい!!」
しかし、メマは思いの外直ぐに見つかった。
メマの声が聞こえて来た方向は店から丁度奥の方。20メートル程離れた木の根元にメマは居た。
「何処に居たんだよ、心配したんだぞ?」
俺が手を腰に当てながら言うと、メマはお構いなしに俺の服の袖を引っ張る。
「おとーちゃん!! 来て来て!! 凄いの見つけたの!!」
「凄いのって……お前なぁ」
俺は呆れながらもボロボロの泥だらけになっているメマに連れて行かれた。
「見て!!」
そして、メマが指差す先にあったのは小さな50センチほどの高さの扉。その周りには何もない、ただの扉だ。
しかし見たことがある。そう、しかも最近。
「安全不確認でした、よし(?)」
そこにはアメリカにあるという扉と酷似した"異世界の扉"。その縮小版が凛と佇んでいた。
「おー……って、何その格好?」
リビングに戻って来た比奈は、さっきと比べると幾らかオシャレな格好をしていた。黒の半袖ベストに、いつもは履かない様なひらひらの白のワンピース。
いつも店に来る時はTシャツにジーパンとかなのに。
「別に、深い意味はないけど……変?」
「え、いや、別に」
首を横に振ると、比奈は少し口角を上げて胸を撫で下ろした。
んー……比奈にしては珍しいチョイスだ。ステータスボードが見える様になってテンション上がったか?
「行かないんですか?」
「あ、行く行く」
考え込んでいる内にも比奈はリビングから出ようとしており、俺は急いで立ち上がり、外へと向かった。
比奈宅から出ると、俺は大きく伸びをしながら比奈へと問い掛ける。
「取り敢えず、しらみつぶしに探していくか」
「そうですね、本来ならエースさんから聞けば早いのですが……」
「お、そうじゃん。聞いてみるか」
「え」
エースさんは、喋らなくても俺と意思の疎通は出来る。これがテイム者の特権というやつなのだろうか。
「聞けるの?」
「おう? 多分だけどな」
「で、でも、もしかしたらエースさんが出て来た所以外にも異世界の扉とか開いてるかもしれないし……」
「あ? なら尚更エースさんから聞いた方が良いだろ?」
「あ、うぅ……」
比奈にしては何度も食い下がるな? 普段なら俺の考えている事ぐらい気付きそうな気がするけどな。
そう思いながらも、俺はエースさんに聞いた。
しかしーー
ぷるるっ
「ん? 自分でも分からない? 草の上に居たのは確か?」
エースさんは横に震えた。
それもそうか。エースさんは俺達よりも視線が低い訳だし、何より他の地に来たら何処も同じ様に見えてしまう。
修学旅行に東京行った時なんて、道に迷い過ぎて目的地であるホテルとは逆方向に歩いてて先生や友達から連絡が殺到した男も……居たりする。
「なら、一先ずこの辺で草原の所を片っ端から探すしかないですね!」
「何でそんな元気なんだ……」
何故か元気な比奈とエースさんと共に、俺は地元中を探し回るのだった。
「あ、見て。あそこ小さい時によく遊んだよね?」
「あぁ。比奈が段ボール態々持って来て一緒に滑って、泥だらけになって比奈母に怒られたのをよく覚えてる」
「此処でも遊んだよね?」
「あぁ。魚釣りな。比奈は虫に触れなくて俺が餌を付けてやったんだっけな」
「うん。それでも釣った量は私の圧勝だったよね」
「お、アンタ達、哲平に比奈かい?」
「駄菓子屋の婆ちゃん! 久しぶりだなぁ!」
「お久しぶりです」
「大人になってもこんな所をデートかい?」
「「ち、違いますって!!」」
「はぁあ、結局見つからなかったな」
時刻は探し始めてから3時間。いろいろな所を探したがもう日は落ちかけており、スライムのエースさんを元の場所へと送り届ける為にKIROへと向かっていた。
「そうですね、でも……結構楽しかったかも」
「うん? まぁ、懐かしいものとか見れたしな」
「……何で聞こえてるのよ」
そりゃ隣に居たら聞こえるだろうよ。
「ん?」
俺達は無事にKIROに着き、直ぐに俺はある事に気づいた。
「どうしたの?」
「メマが居ない」
「メマちゃん? 此処に居たの?」
「いや、俺が居る時には居なかった。だけどアソコに俺のお古のジョウロが掛けっぱなしだ」
KIROの脇に置いてある水桶の横に、ジョウロが掛けられている。
俺が早朝起きた時には、まだメマは実家でぐっすり寝ていた。その時、ジョウロは掛かっていなかった。恐らくはエースさんを連れた後にメマが来たという事なのだろうがーー
「メマはあのジョウロを大事にしてる。此処に置いていくなんてしない筈だ」
「! 私! 中を探して来ます!」
「頼む!」
俺達は急いで別れ、メマを探し始める。
「メマーーーッ!!!」
「はーい!!」
しかし、メマは思いの外直ぐに見つかった。
メマの声が聞こえて来た方向は店から丁度奥の方。20メートル程離れた木の根元にメマは居た。
「何処に居たんだよ、心配したんだぞ?」
俺が手を腰に当てながら言うと、メマはお構いなしに俺の服の袖を引っ張る。
「おとーちゃん!! 来て来て!! 凄いの見つけたの!!」
「凄いのって……お前なぁ」
俺は呆れながらもボロボロの泥だらけになっているメマに連れて行かれた。
「見て!!」
そして、メマが指差す先にあったのは小さな50センチほどの高さの扉。その周りには何もない、ただの扉だ。
しかし見たことがある。そう、しかも最近。
「安全不確認でした、よし(?)」
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