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第2章 開店
第23話 譲りませんよ?
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安全不確認に少し反省した俺は、一先ずメマと共にKIROの中に探しに行った比奈の所へ向かった。
「! メマちゃん!!」
俺達が扉から入ると、比奈は直ぐに此方へと駆け寄って来る。メマと同じ視線になる様にしゃがみ込むと、メマの頭を優しく撫でる。
「何処に行ってたの? 私達凄く心配したのよ?」
「うにゅ? そうだったの?」
「まだメマちゃんは小さいんだからあまり遅くまで外で遊んじゃダメよ?」
「えー……うん」
あまり納得のいってない返事だな。これは絶対また夜遅くまで遊ぶだろう。
「って、それよりも大ごとだぞ」
「それよりもって……メマちゃんが大事じゃないの?」
比奈はすわった目で此方を睨みつけてくる。
「あ、いや、大事なんですけどね? それも後々は関わってくるというか、取り敢えずこっち来ていただけると」
「何ですかもう……」
仕方がないと言わんばかりに、比奈は大きく溜息を吐きながら俺に手を引かれた。
マジで、そんな顔してっけどマジでビビるから、マジで。
「ちょっと……なにこれ」
「多分、恐らくは、異世界の扉と言われるものだと思います」
比奈を裏まで連れて来ると、比奈はポカンと口を開いたまま、それを見つめる。
やっぱり、そういう反応になっちゃいますよね。
「こんな近くに……異世界の扉が……」
「んー、マズイよな」
「た、たべれるの……?」
メマよ、これは流石に食べれる物ではないぞ。
「マズイってもんじゃないですよ……! めちゃくちゃマズイです!!」
そんな中比奈は、メマの頭を撫でていた俺の耳元で叫んだ。
「耳がキーンっと………って、そんなにマズイのか?」
まぁ、確かに。アメリカでしか発見されてない異世界の扉がこんなど田舎にあれば、どえらい事ではあるが。
「異世界の扉から魔物が出て来る、それは覚えてますよね?」
「あぁ、ゴブリンとかが出て来るんだろ?」
俺はこの前のアメリカの扉を思い出しながら応える。
でも最悪出て来ても俺達が倒せばノープロブレムだよな?
「ゴブリンなんて、ファンタジー世界じゃ雑魚中の雑魚、いざとなれば俺が倒すって」
「そのゴブリン1匹にアメリカ軍の小隊が全員やられたと言ってもですか?」
……ん?
「やられたって……」
「殺されたみたいです。一般人ではない、鍛えられた軍人10人でギリギリ勝てなかった様です。まぁ、その後にゴブリンも死んだみたいですから相討ちではありますけど」
ゴブリン1匹にそんな被害が出てんのか……
「大分拙くね?」
「早く警察に連絡しましょう」
そう言って比奈はスマホを手に、番号を打っていく。
このままでは、田舎である俺達の地元は魔物に蹂躙されてしまう。今もしも出ても、老人ばかりで話にならないだろう。
これが一番ーー
「……待ってくれ」
そんな中、俺はスマホを耳に当てている比奈に待ったを掛ける。
「何ですか、いつ魔物が出て来るのかも分からないんですよ」
比奈は少し怒っているのか、眉を顰めながら言う。それもそうだ。これは一刻を争う事態だ。
それなのに俺はーー
「これでさ、此処に異世界の扉が開いたって分かればカフェってこのままやって行けるのか?」
カフェが気になった。
「………」
「結構俺達頑張ってやってきたじゃん? それが水の泡になるのか?」
俺がこのKIROにどれだけ金を……もとい愛情を注いでいると思っているのだ。これが無くなったら全財産がパー。貯金もなく、途方に暮れてフリーターで細々生きていくのが関の山。そんな独身28歳の男が一世一代、田舎にカフェを開いたのだ。
そう簡単には潰させない。
「それは、仕方がないと思います。」
「バカ言え。仕方ない訳あるか。せめて此処のKIRO2号店が出来るぐらいの資金が貯まるまでは警察には言わないぞ。店主権限、見つかってない事にしよう」
ま、だからと言って良い言い訳が思い付く訳でもなく、俺は大人気もなく地位を利用した。
ハッキリ言おう。実質、此処の店主は比奈である。資格を颯爽と取ったのも、届出を出したのも比奈である。
だが、此処の土地に建てられている以上、俺も店主と名乗っても良いのではないだろうか。
「……本当に、良いんですね?」
「あぁ、それにいざとなったらエースさんが対応するし、しかもあの大きさじゃ、出て来てもスライムぐらいの大きさの魔物しか出てこないから大丈夫だろ?」
「…………分かりました。ですけど少しでも危ないと思ったら直ぐに連絡しますからね?」
比奈は思っていたよりも簡単に引き下がり、KIROの土地から出て行った。真面目な比奈の事だから警察には話した方が良いと連絡すると思っていた。
何かあるのか?
……いや、考え過ぎか。取り敢えず明日の準備しよ。
「明日は源さんが友達と来てくれるって言うし、切り替えてお出迎えしましょう」
「源さん!」
ぷるっ
源さんの事を聞くと、皆んな張り切るかの様に手や触手を上げるのだった。
「! メマちゃん!!」
俺達が扉から入ると、比奈は直ぐに此方へと駆け寄って来る。メマと同じ視線になる様にしゃがみ込むと、メマの頭を優しく撫でる。
「何処に行ってたの? 私達凄く心配したのよ?」
「うにゅ? そうだったの?」
「まだメマちゃんは小さいんだからあまり遅くまで外で遊んじゃダメよ?」
「えー……うん」
あまり納得のいってない返事だな。これは絶対また夜遅くまで遊ぶだろう。
「って、それよりも大ごとだぞ」
「それよりもって……メマちゃんが大事じゃないの?」
比奈はすわった目で此方を睨みつけてくる。
「あ、いや、大事なんですけどね? それも後々は関わってくるというか、取り敢えずこっち来ていただけると」
「何ですかもう……」
仕方がないと言わんばかりに、比奈は大きく溜息を吐きながら俺に手を引かれた。
マジで、そんな顔してっけどマジでビビるから、マジで。
「ちょっと……なにこれ」
「多分、恐らくは、異世界の扉と言われるものだと思います」
比奈を裏まで連れて来ると、比奈はポカンと口を開いたまま、それを見つめる。
やっぱり、そういう反応になっちゃいますよね。
「こんな近くに……異世界の扉が……」
「んー、マズイよな」
「た、たべれるの……?」
メマよ、これは流石に食べれる物ではないぞ。
「マズイってもんじゃないですよ……! めちゃくちゃマズイです!!」
そんな中比奈は、メマの頭を撫でていた俺の耳元で叫んだ。
「耳がキーンっと………って、そんなにマズイのか?」
まぁ、確かに。アメリカでしか発見されてない異世界の扉がこんなど田舎にあれば、どえらい事ではあるが。
「異世界の扉から魔物が出て来る、それは覚えてますよね?」
「あぁ、ゴブリンとかが出て来るんだろ?」
俺はこの前のアメリカの扉を思い出しながら応える。
でも最悪出て来ても俺達が倒せばノープロブレムだよな?
「ゴブリンなんて、ファンタジー世界じゃ雑魚中の雑魚、いざとなれば俺が倒すって」
「そのゴブリン1匹にアメリカ軍の小隊が全員やられたと言ってもですか?」
……ん?
「やられたって……」
「殺されたみたいです。一般人ではない、鍛えられた軍人10人でギリギリ勝てなかった様です。まぁ、その後にゴブリンも死んだみたいですから相討ちではありますけど」
ゴブリン1匹にそんな被害が出てんのか……
「大分拙くね?」
「早く警察に連絡しましょう」
そう言って比奈はスマホを手に、番号を打っていく。
このままでは、田舎である俺達の地元は魔物に蹂躙されてしまう。今もしも出ても、老人ばかりで話にならないだろう。
これが一番ーー
「……待ってくれ」
そんな中、俺はスマホを耳に当てている比奈に待ったを掛ける。
「何ですか、いつ魔物が出て来るのかも分からないんですよ」
比奈は少し怒っているのか、眉を顰めながら言う。それもそうだ。これは一刻を争う事態だ。
それなのに俺はーー
「これでさ、此処に異世界の扉が開いたって分かればカフェってこのままやって行けるのか?」
カフェが気になった。
「………」
「結構俺達頑張ってやってきたじゃん? それが水の泡になるのか?」
俺がこのKIROにどれだけ金を……もとい愛情を注いでいると思っているのだ。これが無くなったら全財産がパー。貯金もなく、途方に暮れてフリーターで細々生きていくのが関の山。そんな独身28歳の男が一世一代、田舎にカフェを開いたのだ。
そう簡単には潰させない。
「それは、仕方がないと思います。」
「バカ言え。仕方ない訳あるか。せめて此処のKIRO2号店が出来るぐらいの資金が貯まるまでは警察には言わないぞ。店主権限、見つかってない事にしよう」
ま、だからと言って良い言い訳が思い付く訳でもなく、俺は大人気もなく地位を利用した。
ハッキリ言おう。実質、此処の店主は比奈である。資格を颯爽と取ったのも、届出を出したのも比奈である。
だが、此処の土地に建てられている以上、俺も店主と名乗っても良いのではないだろうか。
「……本当に、良いんですね?」
「あぁ、それにいざとなったらエースさんが対応するし、しかもあの大きさじゃ、出て来てもスライムぐらいの大きさの魔物しか出てこないから大丈夫だろ?」
「…………分かりました。ですけど少しでも危ないと思ったら直ぐに連絡しますからね?」
比奈は思っていたよりも簡単に引き下がり、KIROの土地から出て行った。真面目な比奈の事だから警察には話した方が良いと連絡すると思っていた。
何かあるのか?
……いや、考え過ぎか。取り敢えず明日の準備しよ。
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