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第3章 レベルってゲームですか?
第38話 指導者さんから教えて貰おう
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「ふぅ……良い朝だ」
昨日は何だか疲れてしまい早く寝てしまったが、親孝行がてら庭の草取りをするのも悪くない。
俺は汗を拭いながら、空を見上げる。
青い空、白い雲。もう夏に差し掛かっているのか、ミーンミーンっとある虫の音がーー
『神の地へ行く事を推奨』
……虫の音が聞こえて来る。そうだ。夏と言ったら涼しい物を食べたい。流しそーめんとか店の前でやりたいな。
『神の地へ行く事を推奨』
…………かき氷とかもやったらメマが『神の地へと行く事を推奨』うだ。あと夏と言ったら海だよな『神の地へ行く事を推奨』ったら、焼きそば『神の地へ行く事を推奨』とうもろこ『神の地へ行く事を推奨』
「シャラップ!!?」
俺は何度も話しかけて来る声に大きく叫んだ。
「一体さっきから何だってんだ!? いつまでも俺の頭に話し込んできやがって!! お前アレだろ!? 神の地のスキル何だろ!? 何で俺の家まで来て話してんだよ!?」
『否定。神の地である土地からの指摘。神の地へ行く事を推奨』
「うっせぇっ!! どんだけ推奨すんだよ!! バ~カ! 推奨ヴアァ~カ!!」
俺が空中に向かって巻き舌でバカにしていると、頭に何かが凄い勢いで当たる。
「近所迷惑だろ!! こんな朝早くから1人で叫んでんじゃないよ!!」
飛んできた方向、家の方を見ると窓から覗いた母さんが、こめかみに血管を浮かび上がらせながら此方を睨んでいた。
……地面を見れば、俺のKIROに行く時のトートバッグが落ちている。
『……神の地へ行く事を推奨』
……はぁ。今日は休む予定だったんだが。
俺は頭をさすりながら、KIROへと向かった。
「………何事?」
すると、そこで待っていたのは黒を基調としたメイド服を着た銀髪美女だった。切れ長で美しい慧眼、そして細身ながらも女性らしさを十分に表しているその身体。
ハッキリ言って、人形の様だと、そう思った。
彼女は俺に気付くと、45度の浅い礼をする。
『お待ちしておりました』
「は? この声……」
『はい、先程から声を掛けさせて貰っていました。指導者です』
………………うん。まぁ、いいや。
「指導者さん、声は同じだけど口調は違うね」
『距離が離れると流暢には話せなくなる様ですね』
俺は指導者さんと共にKIROの店内へと入って行く。
「あ! おとーちゃんきたの!!」
「おはようございます。結局来たんですね。そちらの方は?」
2人は開店作業をしていた様で、俺達が来ると手を止めて指導者さんを見た。
『どうも初めまして。哲平さんにより作られました、指導者です。よろしくお願いします』
「………どう言う事ですかね?」
そんな。目を細められて見られると、自然と心臓がキュッてなっちゃうよ。だからその目をやめて下さい、俺だってしたくてした訳じゃないんです。
俺は昨日あった事を、比奈に説明した。
「……なるほど。という事は、この方は『神の地』のskill『指導者』から産まれた存在だと言う事ですね」
『はい』
「指導者さん、貴女はどういう事が出来るんですか?」
比奈は捲し立てるかの様に、指導者さんへと質問する。それに指導者さんは間髪なく答える。
『私の基本的な役割は知識のサポートになります』
「知識のサポート?」
『はい。例えばですが……此処が〈神の地〉である事はもう理解しているとは思いますが……』
え、そうなの。
『何故此処が〈神の地〉などと名前が付いているのかご存知でしょうか?』
その言葉に俺達2人は腕を組んで考え込む。
『神の地』って呼ばれてる理由ねぇ……じいちゃんから譲られた土地にまさかそんな大層な名前付いてるとは思わんかったな、マジで。
「神が此処に住んでいる、とかですかね?」
比奈が答えると、それに指導者さんは目を見開く。
『お見事、正解です』
え、マジっすか。
『厳密に言えば、昔は此処に何人もの神が存在していました。その神が亡くなる際に落としていく貴重な命の源と言われる"神石"がある為に癒しの力がーー』
「……ん? 石?」
『どうかなされましたか?』
「あ、い、いや? 続けてくれ」
神が亡くなる際に落としていく命の源『神石』だと?
俺は自然と鳴る喉の音を抑えながら、指導者さんの話を促した。
ま、待って欲しい。神の石ってさ、なんか……思い当たる物が一つしかないのですけど。
「……その神石があるから『神の地』という事なんですか?」
『まぁ、それはついでみたいな物です』
指導者さんはそう言うと、外で水撒きをしているメマの方を見て言った。
『神石が沢山ある神力の高い場所では、新たな神が産まれやすいのです』
「え、それって……」
比奈が驚きに目を見開いているが、俺はちょっと理解出来ていない。
ん? つまり?
『系統的には……植物特化。あの方、魔神です』
指導者さんは少し口を引き攣らせながら、メマを指差している。
ウチの子、魔神でした。
取り敢えず今日はもうB級映画見ね?
昨日は何だか疲れてしまい早く寝てしまったが、親孝行がてら庭の草取りをするのも悪くない。
俺は汗を拭いながら、空を見上げる。
青い空、白い雲。もう夏に差し掛かっているのか、ミーンミーンっとある虫の音がーー
『神の地へ行く事を推奨』
……虫の音が聞こえて来る。そうだ。夏と言ったら涼しい物を食べたい。流しそーめんとか店の前でやりたいな。
『神の地へ行く事を推奨』
…………かき氷とかもやったらメマが『神の地へと行く事を推奨』うだ。あと夏と言ったら海だよな『神の地へ行く事を推奨』ったら、焼きそば『神の地へ行く事を推奨』とうもろこ『神の地へ行く事を推奨』
「シャラップ!!?」
俺は何度も話しかけて来る声に大きく叫んだ。
「一体さっきから何だってんだ!? いつまでも俺の頭に話し込んできやがって!! お前アレだろ!? 神の地のスキル何だろ!? 何で俺の家まで来て話してんだよ!?」
『否定。神の地である土地からの指摘。神の地へ行く事を推奨』
「うっせぇっ!! どんだけ推奨すんだよ!! バ~カ! 推奨ヴアァ~カ!!」
俺が空中に向かって巻き舌でバカにしていると、頭に何かが凄い勢いで当たる。
「近所迷惑だろ!! こんな朝早くから1人で叫んでんじゃないよ!!」
飛んできた方向、家の方を見ると窓から覗いた母さんが、こめかみに血管を浮かび上がらせながら此方を睨んでいた。
……地面を見れば、俺のKIROに行く時のトートバッグが落ちている。
『……神の地へ行く事を推奨』
……はぁ。今日は休む予定だったんだが。
俺は頭をさすりながら、KIROへと向かった。
「………何事?」
すると、そこで待っていたのは黒を基調としたメイド服を着た銀髪美女だった。切れ長で美しい慧眼、そして細身ながらも女性らしさを十分に表しているその身体。
ハッキリ言って、人形の様だと、そう思った。
彼女は俺に気付くと、45度の浅い礼をする。
『お待ちしておりました』
「は? この声……」
『はい、先程から声を掛けさせて貰っていました。指導者です』
………………うん。まぁ、いいや。
「指導者さん、声は同じだけど口調は違うね」
『距離が離れると流暢には話せなくなる様ですね』
俺は指導者さんと共にKIROの店内へと入って行く。
「あ! おとーちゃんきたの!!」
「おはようございます。結局来たんですね。そちらの方は?」
2人は開店作業をしていた様で、俺達が来ると手を止めて指導者さんを見た。
『どうも初めまして。哲平さんにより作られました、指導者です。よろしくお願いします』
「………どう言う事ですかね?」
そんな。目を細められて見られると、自然と心臓がキュッてなっちゃうよ。だからその目をやめて下さい、俺だってしたくてした訳じゃないんです。
俺は昨日あった事を、比奈に説明した。
「……なるほど。という事は、この方は『神の地』のskill『指導者』から産まれた存在だと言う事ですね」
『はい』
「指導者さん、貴女はどういう事が出来るんですか?」
比奈は捲し立てるかの様に、指導者さんへと質問する。それに指導者さんは間髪なく答える。
『私の基本的な役割は知識のサポートになります』
「知識のサポート?」
『はい。例えばですが……此処が〈神の地〉である事はもう理解しているとは思いますが……』
え、そうなの。
『何故此処が〈神の地〉などと名前が付いているのかご存知でしょうか?』
その言葉に俺達2人は腕を組んで考え込む。
『神の地』って呼ばれてる理由ねぇ……じいちゃんから譲られた土地にまさかそんな大層な名前付いてるとは思わんかったな、マジで。
「神が此処に住んでいる、とかですかね?」
比奈が答えると、それに指導者さんは目を見開く。
『お見事、正解です』
え、マジっすか。
『厳密に言えば、昔は此処に何人もの神が存在していました。その神が亡くなる際に落としていく貴重な命の源と言われる"神石"がある為に癒しの力がーー』
「……ん? 石?」
『どうかなされましたか?』
「あ、い、いや? 続けてくれ」
神が亡くなる際に落としていく命の源『神石』だと?
俺は自然と鳴る喉の音を抑えながら、指導者さんの話を促した。
ま、待って欲しい。神の石ってさ、なんか……思い当たる物が一つしかないのですけど。
「……その神石があるから『神の地』という事なんですか?」
『まぁ、それはついでみたいな物です』
指導者さんはそう言うと、外で水撒きをしているメマの方を見て言った。
『神石が沢山ある神力の高い場所では、新たな神が産まれやすいのです』
「え、それって……」
比奈が驚きに目を見開いているが、俺はちょっと理解出来ていない。
ん? つまり?
『系統的には……植物特化。あの方、魔神です』
指導者さんは少し口を引き攣らせながら、メマを指差している。
ウチの子、魔神でした。
取り敢えず今日はもうB級映画見ね?
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