48 / 67
第4章 お祭り
第48話 進化に必要な事
しおりを挟む
「……因みに何の神?」
『空間神ですね。空間を変形する事に長けた神です』
「……つまり?」
『空間の拡張、逆に空間を縮めて敵を押し潰したり出来ます』
あー……なるほどね。つまりは今ぎゅーさんは空間を拡張して別の広げた空間に居るって事だ。
どおぉんなファンタジーだよぉっ!?
もう異世界の扉とか出てるから今更とはいえだよ!? 田舎のカフェに神様2体出現してるんですけど!? ほぼ24時間実在してる上に、在住なんですけど!?
『まぁまぁ、落ち着いて下さいよ』
俺が地面に膝を着いて嘆いていると、指導者さんがニヤニヤと俺を宥めようと背中を叩いてくる。なんだよその嬉しそうな顔はよぉ。
『まぁ、予想していたとは言えまさかここまで早く成長してくれるとは思いもしなくて』
ぷるるっ
それに同意するようにエースさんも震える。
「ん? 予想していた?」
『空気が澄んだのは分かりますよね?』
「あぁ」
『澄むというのは、魔力の取り込み、流れが良くなる事も含まれるんです』
「……だから? 俺にも分かるように頼む」
『進化の際は、多くの魔力の取り込みが必要になります。その為、空気が澄み、魔力の流れが良くなったので必然的に魔力の取り込むスピードも上がったのです』
……此処が不思議土地になったって事か。OKOK。
「まぁ、良い方向に動いたならそれで良いか」
これ以上考えるのも面倒くさい。
それよりもメニューだよ、メニュー。こちとらこんなファンタジーを見に来た訳じゃないぞ。
俺は改めてこの状況を確認し、メニューを考える。
えーっと……トメさんと比奈が、凪さんとメマがぎゅーさんに抱きつく様子を眺めている、と。
「いや、思いつかんやん」
『まぁ、普通では思いつかないですよね』
ぷるっ
俺は指導者さんとエースに告げる。
これで思いついたら凄い感性? をしてると思う。もしもそんな凄い感性をしてたら、俺は工場に勤めてない。多分大手………いや、地方のデザイナーとかで働いて人間関係が面倒くさくなって、結局は工場に………。
「俺って、本当にダメな奴だ………」
『……十分凄い想像力を持っていると思います。そこを生かして頑張って行きましょう』
指導者さん、勝手に俺の心を読まないでくれ。
そんな事を考えて俺が肩を落としていると、比奈がやって来る。
「哲平さん、そう言えばメニューは決まりましたか? 今日中に何を出すか、運営の方に提出しなければならないんですけど……」
お、オーマイガー……まだ決まってないんだけど。
「この際です。ぎゅー様のお力を借りれば宜しいのでは?」
「ん? どう言う事だ?」
「?」
俺に小声で伝えて来る指導者さん。比奈に聞こえていれば俺が怒られるのを気にしての小声、流石だ。
『空間神は作った空間は時を止める事が出来ますので、新鮮なものを提供出来ます……そこから何かアイディアは思いつきはしませんでしょうか?』
「へー……じゃあメニューは決まったな」
俺は改めて比奈へ向かって佇まいを直して、1つ咳払いをする。
「あの……?」
「決まった、決まったぞ比奈よ」
「え、あ、はい」
「俺達が屋台で提供する物はーー……!!」
俺がその物を言うと、今この空間の時間が止まったかの様に静かになった。奥にいたぎゅーさん達も動きを止めていた。
「あー……うん。分かった。なんか思ったより普通……あ、いや、何でも無いよ?」
『……貴方がこの土地の主人です。好きな様にやれば良いんですよ』
ぷ、ぷるっ。
……だよね? だって悪くはないんだもん、上々だよね?
俺は皆んなからの生温かい視線を受けながら、寄り添ってくれたエースさんを抱きしめながら飼育小屋を後にするのだった。
『空間神ですね。空間を変形する事に長けた神です』
「……つまり?」
『空間の拡張、逆に空間を縮めて敵を押し潰したり出来ます』
あー……なるほどね。つまりは今ぎゅーさんは空間を拡張して別の広げた空間に居るって事だ。
どおぉんなファンタジーだよぉっ!?
もう異世界の扉とか出てるから今更とはいえだよ!? 田舎のカフェに神様2体出現してるんですけど!? ほぼ24時間実在してる上に、在住なんですけど!?
『まぁまぁ、落ち着いて下さいよ』
俺が地面に膝を着いて嘆いていると、指導者さんがニヤニヤと俺を宥めようと背中を叩いてくる。なんだよその嬉しそうな顔はよぉ。
『まぁ、予想していたとは言えまさかここまで早く成長してくれるとは思いもしなくて』
ぷるるっ
それに同意するようにエースさんも震える。
「ん? 予想していた?」
『空気が澄んだのは分かりますよね?』
「あぁ」
『澄むというのは、魔力の取り込み、流れが良くなる事も含まれるんです』
「……だから? 俺にも分かるように頼む」
『進化の際は、多くの魔力の取り込みが必要になります。その為、空気が澄み、魔力の流れが良くなったので必然的に魔力の取り込むスピードも上がったのです』
……此処が不思議土地になったって事か。OKOK。
「まぁ、良い方向に動いたならそれで良いか」
これ以上考えるのも面倒くさい。
それよりもメニューだよ、メニュー。こちとらこんなファンタジーを見に来た訳じゃないぞ。
俺は改めてこの状況を確認し、メニューを考える。
えーっと……トメさんと比奈が、凪さんとメマがぎゅーさんに抱きつく様子を眺めている、と。
「いや、思いつかんやん」
『まぁ、普通では思いつかないですよね』
ぷるっ
俺は指導者さんとエースに告げる。
これで思いついたら凄い感性? をしてると思う。もしもそんな凄い感性をしてたら、俺は工場に勤めてない。多分大手………いや、地方のデザイナーとかで働いて人間関係が面倒くさくなって、結局は工場に………。
「俺って、本当にダメな奴だ………」
『……十分凄い想像力を持っていると思います。そこを生かして頑張って行きましょう』
指導者さん、勝手に俺の心を読まないでくれ。
そんな事を考えて俺が肩を落としていると、比奈がやって来る。
「哲平さん、そう言えばメニューは決まりましたか? 今日中に何を出すか、運営の方に提出しなければならないんですけど……」
お、オーマイガー……まだ決まってないんだけど。
「この際です。ぎゅー様のお力を借りれば宜しいのでは?」
「ん? どう言う事だ?」
「?」
俺に小声で伝えて来る指導者さん。比奈に聞こえていれば俺が怒られるのを気にしての小声、流石だ。
『空間神は作った空間は時を止める事が出来ますので、新鮮なものを提供出来ます……そこから何かアイディアは思いつきはしませんでしょうか?』
「へー……じゃあメニューは決まったな」
俺は改めて比奈へ向かって佇まいを直して、1つ咳払いをする。
「あの……?」
「決まった、決まったぞ比奈よ」
「え、あ、はい」
「俺達が屋台で提供する物はーー……!!」
俺がその物を言うと、今この空間の時間が止まったかの様に静かになった。奥にいたぎゅーさん達も動きを止めていた。
「あー……うん。分かった。なんか思ったより普通……あ、いや、何でも無いよ?」
『……貴方がこの土地の主人です。好きな様にやれば良いんですよ』
ぷ、ぷるっ。
……だよね? だって悪くはないんだもん、上々だよね?
俺は皆んなからの生温かい視線を受けながら、寄り添ってくれたエースさんを抱きしめながら飼育小屋を後にするのだった。
22
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる