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第4章 お祭り
第50話 メマに何をしてるのかナ?
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「あ? 何だこのガキ?」
「にゅうぅ……!」
屋台の後ろの路地の方から、メマの声が聞こえて俺は急いで路地へと駆け込む。
「メマ!?」
「あぁ? 何だあ?」
そこには強面の男が2人居た。1人は暴れるメマの首根っこを捕まえて持ち上げている。
片目には刀傷のような傷があり、サングラスで目元は隠している。服装も黒服で迫力がある。
「お前がコイツの保護者か?」
ハッキリ言って、俺なんかが太刀打ち出来る相手じゃない……。
「えーっと、そうですけど。その子が何かやってしまいましたか? まずは下ろしてあげて下さい、苦しそうですから……」
子供であっても、もしかしてメマがとんでもない粗相をしてしまったのかもしれない。理由も聞かずに怒るのは、やってはいけない事だろう。
まぁ? 子供の首根っこを持つって言うのは如何なものかと私は思いますけどね? はい。
俺は心の奥底で憤怒の炎を燃やしつつ冷静に問い掛けた。同時にメマは無理矢理に男の手から離れ地面にべちゃっと降りると、直ぐに俺の所に駆け寄って来た。
「ちっ! そいつが兄貴にぶつかって来た所為で、兄貴はスーツにジュースを溢してしまったんだ!! この落とし前どう付けてくれんだ、おおう!?」
メマを捕まえていた者、ガタイが良い兄ちゃんがメンチを切って俺へと迫る。
「ち、ちがうもん……かってにあっちが……」
これは……こっちが悪そうだなぁ。
「すみませんでした。良かったらクリーニング代として1万円ほどお出ししますので、許していただけたら……」
「む……」
俺は、メマの膨れっ面を横目に丁寧に頭を下げた。
此方が悪い時は素直に謝るべきだ。頭の悪い俺だが、こう言うことは社会で学んだ。ハッキリ言えば1万円は高すぎる気もするが、こう言う者達とはもう関わらないに限る。高い金額だろうが、これでこの関係が終わりなら安いものだ。
「おとーちゃんなんてもうしらない!!」
「め、メマ!!」
しかし、メマはそれに納得がいかなかったのか俺から走り去って行く。俺が後を追いかけようとすると、ガタイの良い男が通せんぼしてくる。
「おい、待てよ。まだ話は終わってねぇぞ」
「あ、えっと、申し訳ありません! これで許して下さい!! それじゃあ!!」
俺は急いで財布からなけなしの一万円を差し出すと、メマを追いかけようとしたのだがーー。
「こんなもんじゃ足りねぇよ。兄貴のスーツは高いんだ。10万は貰わないとなぁ?」
は?
「貰わないと此処を通す事は出来ねぇなぁ!!」
こっちが下手に出てれば……。
「早く退けろよ」
自然とそんな言葉が出ていた。
社会人になってからは喧嘩する事なんて無かった。偉い人、面倒そうな人には頭を下げ、怒られない様にしてた。イライラする事もあったけど、我慢出来た。
だけど、俺はーー。
「おぉ? そんな口聞くとは、随分強気じゃねぇか?」
「うるせぇよっ!!」
メマの事を言われたら我慢が効かなかった様だ。
俺の振りかぶった拳は男の顎に直撃した。
男の身体は仰向けで少し空中を飛んで行った。
「……アレ? 俺こんなに力あったっけ?」
まさかあんな大男が飛んでく程の力が俺にあるとは思わなかった。もしかしたら長年B級映画を観ていたお陰で身体の使い方? とかが上手くなったのかも?
俺が戸惑っていると、背後に居た男が倒れた大男に近づいた。それに俺は急いでファイティングポーズを構えた。
「ほら、早く行ってやんな」
「え?」
が、男は俺に手を払って先を急がせた。
「……」
「疑うのも分かる。だがコイツは俺に付いてからまだ数日で、俺の心情もまだ分からないんだ」
……つまり、自分的にはやりたくなかったって事か?
「まぁ……良いですけど、すみません。私はあの子の所に行かないといけないんで」
「あぁ……悪かったな」
俺は急いでメマの後を追って行った。
「ちっ……優男に見えたんだが。ま、結果オーライか」
「にゅうぅ……!」
屋台の後ろの路地の方から、メマの声が聞こえて俺は急いで路地へと駆け込む。
「メマ!?」
「あぁ? 何だあ?」
そこには強面の男が2人居た。1人は暴れるメマの首根っこを捕まえて持ち上げている。
片目には刀傷のような傷があり、サングラスで目元は隠している。服装も黒服で迫力がある。
「お前がコイツの保護者か?」
ハッキリ言って、俺なんかが太刀打ち出来る相手じゃない……。
「えーっと、そうですけど。その子が何かやってしまいましたか? まずは下ろしてあげて下さい、苦しそうですから……」
子供であっても、もしかしてメマがとんでもない粗相をしてしまったのかもしれない。理由も聞かずに怒るのは、やってはいけない事だろう。
まぁ? 子供の首根っこを持つって言うのは如何なものかと私は思いますけどね? はい。
俺は心の奥底で憤怒の炎を燃やしつつ冷静に問い掛けた。同時にメマは無理矢理に男の手から離れ地面にべちゃっと降りると、直ぐに俺の所に駆け寄って来た。
「ちっ! そいつが兄貴にぶつかって来た所為で、兄貴はスーツにジュースを溢してしまったんだ!! この落とし前どう付けてくれんだ、おおう!?」
メマを捕まえていた者、ガタイが良い兄ちゃんがメンチを切って俺へと迫る。
「ち、ちがうもん……かってにあっちが……」
これは……こっちが悪そうだなぁ。
「すみませんでした。良かったらクリーニング代として1万円ほどお出ししますので、許していただけたら……」
「む……」
俺は、メマの膨れっ面を横目に丁寧に頭を下げた。
此方が悪い時は素直に謝るべきだ。頭の悪い俺だが、こう言うことは社会で学んだ。ハッキリ言えば1万円は高すぎる気もするが、こう言う者達とはもう関わらないに限る。高い金額だろうが、これでこの関係が終わりなら安いものだ。
「おとーちゃんなんてもうしらない!!」
「め、メマ!!」
しかし、メマはそれに納得がいかなかったのか俺から走り去って行く。俺が後を追いかけようとすると、ガタイの良い男が通せんぼしてくる。
「おい、待てよ。まだ話は終わってねぇぞ」
「あ、えっと、申し訳ありません! これで許して下さい!! それじゃあ!!」
俺は急いで財布からなけなしの一万円を差し出すと、メマを追いかけようとしたのだがーー。
「こんなもんじゃ足りねぇよ。兄貴のスーツは高いんだ。10万は貰わないとなぁ?」
は?
「貰わないと此処を通す事は出来ねぇなぁ!!」
こっちが下手に出てれば……。
「早く退けろよ」
自然とそんな言葉が出ていた。
社会人になってからは喧嘩する事なんて無かった。偉い人、面倒そうな人には頭を下げ、怒られない様にしてた。イライラする事もあったけど、我慢出来た。
だけど、俺はーー。
「おぉ? そんな口聞くとは、随分強気じゃねぇか?」
「うるせぇよっ!!」
メマの事を言われたら我慢が効かなかった様だ。
俺の振りかぶった拳は男の顎に直撃した。
男の身体は仰向けで少し空中を飛んで行った。
「……アレ? 俺こんなに力あったっけ?」
まさかあんな大男が飛んでく程の力が俺にあるとは思わなかった。もしかしたら長年B級映画を観ていたお陰で身体の使い方? とかが上手くなったのかも?
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「ほら、早く行ってやんな」
「え?」
が、男は俺に手を払って先を急がせた。
「……」
「疑うのも分かる。だがコイツは俺に付いてからまだ数日で、俺の心情もまだ分からないんだ」
……つまり、自分的にはやりたくなかったって事か?
「まぁ……良いですけど、すみません。私はあの子の所に行かないといけないんで」
「あぁ……悪かったな」
俺は急いでメマの後を追って行った。
「ちっ……優男に見えたんだが。ま、結果オーライか」
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