夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

☆リサーナ☆

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第4章 (1)バロンVS夢の配達人

1-2

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***

長かった寂しい日々も、いよいよ今日で最終日ーー。
明日の朝にはモニカ様も帰られて、バロンが私の元に戻ってくる。


「……今日も1日、頑張れますように」

あと1日。
そう心の中で言い聞かせ、御守りの猫バロンの鈴をキュッと握り締めた。

強く在れる為の、日課のお祈り。

その後、それをポケットに忍ばせると私の一日が始まる。


いつもと変わらない朝。

自分を付け狙う影がすでに動き始めている事に、私はまだ気付いていなかった。


……
…………。

コンコンッ!

夕方。
今日の課題を全て終わらせて、くつろごうとしていた私の部屋に響くノック音。

そして……。


「アカリ様?
ちょっとよろしいでしょうか?」

ローザではない、可愛いらしい少女の声。
その声の主に、私は「まさか?」と思いつつ扉を開けた。
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