夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

☆リサーナ☆

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第4章 (1)バロンVS夢の配達人

1-6

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「ありがとうございます!
じゃあ、私達はもうお友達ですよね?」

「も、勿論!
私でよろしければ、喜んで!」

友達。
ここに来てから初めて出来た友達。

その素晴らしい響きに涙が出そうなくらいに胸が弾んで、モニカ様に握られた手を私もキュッと握り返した。


第一印象の態度で判断し、バロンと一緒に居るところを見たくなくて避けていたのは私。
もしかしたら、もっと早く歩み寄っていれば良かったのではないか?と、心から反省する。


大丈夫。
これからきっと、私達は仲良くなれる!

喜びと期待に高鳴る胸。


ーーでも。
それは束の間の、絶頂だった。


「じゃあ、アカリ様。
お友達のお願いを、聞いて頂けませんか?」

「?……お願い、ですか?」

何だろう?と首を傾げて聞き返す私に、笑顔で頷くモニカ様。

その彼女の笑顔が、冷たいものに変わるのはまさに一瞬の事。
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