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最終章 (1)夢の言葉は魔法の呪文
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しおりを挟む「……あ。
お初にお目にかかります。アカリと……」
「っ、……あぁ。
堅苦しい挨拶はいい。
早速、花嫁修業の成果を見させてもらおう」
やっと会えた祖父の存在に、心が踊ったのは一瞬の事。
驚いた表情を浮かべていたお祖父様は、私が口を開いたら気まずそうに顔を逸らして……。
ローザが用意していた席の方へ、行ってしまった。
そうだよね。
私達は普通のお祖父ちゃんと孫じゃない。
今更何を、望んでいたんだろう。
改めて実感した祖父との距離に、少しズキッと痛んだ胸を私は我慢して深呼吸した。
私のすべき事は、”アルバート様”に認めてもらう事。
そう、それだけだ。
私に用意された課題。
語学力、マナー、ダンス、ピアノ……など。
ここに来てから学んできた事を、アルバート様が連れて来た先生が評価する。
その評価が平均点以上なら合格。
平均点以下なら、不合格。
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