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第7章 将馬side
(1)将馬side
しおりを挟む『将ちゃん、こんにちは。
今日は、大事なお知らせがあってLINEしました。少し長いけど、最後までちゃんと読んでね!』
長文が嫌いな俺が読みやすいように、里奈なりに気遣った様子がみられる、いくつかに区切られた文章。
『実は、今日の夏祭りのステージで、私達のバンドグループが歌う事になったの!>_<
しかも!私が作詞作曲した歌で、私が歌うんだよ!
19時から始まるステージで、トップバッターを務めます。
だから、将ちゃんにも観に来てほしいです。』
俺に、観てほしい。
そこには確かに、そう書かれていた。
『私ね、ずっとずっと将ちゃんに言いたい事があったんだ。
将ちゃんはもう、私の顔なんて見たくないかも知れないけど……。
甘えたで泣き虫な妹から卒業するチャンスを、私に下さい。』
時刻が19時になって……。
司会者が今日のステージの紹介をしている声が、微かに耳に届く。
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