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49話 噂 その3
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「パーティーの席ではお堅い印象のあったシャルナ様ですが……ふふふ、どういう理由でベノム様を選ばれたのでしょうか?」
「どういう理由と言われましても……」
メリー・サンプライズ伯爵令嬢の真の意図は分からないけれど、相当な好奇心で私に接触しているのは確かなようだ。先ほどから目つきが明らかに変わっているし……。
「第二王子殿下と第三王子殿下を選ぶ……ベノム第三王子殿下ももちろん悪くはないでしょうが、シャルナ様の立場であれば、ユアン第二王子殿下をお選びになる、と思っていましたわ。それだけに……とても、予想外でした」
メリー嬢は私の婚約者が誰になるかで、賭けでもしていたのかしら? 賭けた相手が違ったから、大損でもしたかのようなら落胆ぶり。その態度は普通にあり得なかった。
「メリー様は、私の性格の何をご存知なのでしょうか?」
「あら、これは申し訳ありませんでした。怒ってしまわれましたか」
「別に怒っているわけではありませんが……質問の意図が見えないので、もやもやしてしまうのです」
私は特に怒っているわけではない。ただ、良く分からない質問を繰り返されるのは、気分の良いものではないのは確かだ。着地点が見えないと人は不安になってしまうものだし……。
「まあ、私としたことが……気付かなかったとはいえ、申し訳ありませんでした」
「いえ、お気になさらずに……」
「私はシャルナ様の今までの動きを追ってきたつもりでした。動きと言うよりは、パーティーでの行動と言った方がよろしいでしょうか」
「はい……」
ユアン様やベノム様以外の異性の方でも私の行動を追っていた人物が居たのね。こうしてハッキリ言われると意外な気がしてしまうわ。
「あなたの今までの行動からすれば、ユアン王子殿下を選び、王族の中でも高い権力に付くと考えるのが妥当かと思いました。シャルナ様が他の貴族との関係を大切にしていたように見えたのは、より高位の人物と結婚できることを想定してのことだと考えておりましたので、だからこそ意外だったのです」
「なるほど……確かに私は、周囲から見ればそのように映っていたのかもしれませんね」
「ええ、それだけに……」
高位のお方と婚約や結婚をしたかったというのが間違いというわけじゃない。でも、あの頃の私は単に妹の尻拭いをしていただけだ。
そして……私がベノム様を選んだところに関しては完全に間違っている。それを今、伝える必要が出て来た。
「メリー様、私はあなた様が思っているほど計算高いわけでも、頭が良いわけでもありません。私がベノム様を選んだ理由は本当に単純なのです。彼が好きだったから……彼の告白や行為のいろはが、私の心を強く動かしたからなだけです。それ以外にはありません」
「……」
メリー様は呆けているのか、私の言葉への反応がない。まあ、別に返答が欲しいわけではないけれど。私が伝えるべき事柄は伝えたつもりだ。
ベノム様に対する想いは……その時では自覚できなくても、後になって大きく自覚するものだったのだ。
「どういう理由と言われましても……」
メリー・サンプライズ伯爵令嬢の真の意図は分からないけれど、相当な好奇心で私に接触しているのは確かなようだ。先ほどから目つきが明らかに変わっているし……。
「第二王子殿下と第三王子殿下を選ぶ……ベノム第三王子殿下ももちろん悪くはないでしょうが、シャルナ様の立場であれば、ユアン第二王子殿下をお選びになる、と思っていましたわ。それだけに……とても、予想外でした」
メリー嬢は私の婚約者が誰になるかで、賭けでもしていたのかしら? 賭けた相手が違ったから、大損でもしたかのようなら落胆ぶり。その態度は普通にあり得なかった。
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「まあ、私としたことが……気付かなかったとはいえ、申し訳ありませんでした」
「いえ、お気になさらずに……」
「私はシャルナ様の今までの動きを追ってきたつもりでした。動きと言うよりは、パーティーでの行動と言った方がよろしいでしょうか」
「はい……」
ユアン様やベノム様以外の異性の方でも私の行動を追っていた人物が居たのね。こうしてハッキリ言われると意外な気がしてしまうわ。
「あなたの今までの行動からすれば、ユアン王子殿下を選び、王族の中でも高い権力に付くと考えるのが妥当かと思いました。シャルナ様が他の貴族との関係を大切にしていたように見えたのは、より高位の人物と結婚できることを想定してのことだと考えておりましたので、だからこそ意外だったのです」
「なるほど……確かに私は、周囲から見ればそのように映っていたのかもしれませんね」
「ええ、それだけに……」
高位のお方と婚約や結婚をしたかったというのが間違いというわけじゃない。でも、あの頃の私は単に妹の尻拭いをしていただけだ。
そして……私がベノム様を選んだところに関しては完全に間違っている。それを今、伝える必要が出て来た。
「メリー様、私はあなた様が思っているほど計算高いわけでも、頭が良いわけでもありません。私がベノム様を選んだ理由は本当に単純なのです。彼が好きだったから……彼の告白や行為のいろはが、私の心を強く動かしたからなだけです。それ以外にはありません」
「……」
メリー様は呆けているのか、私の言葉への反応がない。まあ、別に返答が欲しいわけではないけれど。私が伝えるべき事柄は伝えたつもりだ。
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