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第13話、冒険者ギルド
しおりを挟むいやー、参ったぜ。
まさかティナ王女様が本気で俺の嫁さんになる気でいたとは思わなかった。
俺には高嶺の花と思っていたが、冒険者はS級になれば国からも公爵と同じ身分で待遇だと聞いているので頑張ってS級冒険者になれば、国王も結婚を許してくれるだろう。
今日はバリュー代官とティナ王女様が話をしてバリュー代官は領地を持たない文官男爵で、王宮では役職に就けないらしい。
だからこの地の代官を続けたいと言い、ティナ王女様も領地の経営は任せられるので引き続き代官をしてもらい、自分は冒険者になると言った。
仮面を作り替えて今迄の能面のような仮面から花柄で目元と口から下が見えるようにしたので表情が分かり、良くなった。
晩に俺が冒険者になるので魔獣と戦えるか知る為に。
「ティナ王女様は剣を使えるのですか」
「王女様は止めてティナと呼び捨てで呼ぶ約束でしょう」
「慣れないので当分はティナ様で良いでしょう」
「他の人がいる時は良いけれど、2人の時は駄目よ。ティナと呼びなさい。練習にティナと呼んでみて」
「テ、ティナ」
「宜しい、2人の時は必ず呼び捨てで呼んでよ。剣は使えないけれど鑑定の魔法は相手がどのくらい強いか分かるから戦いを有利に戦えるわ。それに水魔法で氷の槍を使えるわ」
この世界では1つの魔法しか使えなく稀に2つの魔法を使える人がいると聞いていたので驚き。
「ティナは2つの魔法を使えるのか。それも水魔法で氷の槍を作れるのか」
「ウフフ、驚いたでしょう。私が魔法を使えるのは誰も知らないわ。密かに水魔法で氷の槍を作る練習していたのよ」
「やはり魔法は魔法言葉を使うのか」
「ハヤトが無詠唱で魔法を使うから真似をして無詠唱を試したなら無詠唱で出来るようになったわ」
「それなら魔物と戦えるから安心したよ」
いやー、驚いたぜ。ティナが冒険者になる為に密かに魔法を練習していたとは。
ティナが自分のステータスを教えてくれたが彼女のステータスは。
名前 ティナ・ミウラ
ミウラ王国の第3王女
年齢 16歳
性別 女
能力 40(最大100)
生命力 60
魔力量 400(最大1,000)
スキル
鑑定魔法
水魔法
数字は俺より少ないが冒険者になるには十分で安心した。
ついでにバースのステータスをティナの見て貰ったが。
名前 バース
称号 剣豪
年齢 15歳
性別 男
能力 30(最大100)
生命力 60
魔力量 300(最大1,000)
スキル
土魔法
剣術が強いはずだ。剣豪の称号を持っていて土魔法を使えるが、魔法言葉で簡単な土魔法しか使えないので無詠唱と色んな土魔法を教えて実力を上げさせなければいけないだろう。
次の日、早速、冒険者ギルドに行き冒険者登録をしに行った。
ギルドは3階建てのレンガ作りで1階の真中に螺旋階段があり、右側に受付、左側に食堂と魔石、魔物の買い取り場がある。
周りにいた冒険者たちが仮面を付けたティナに驚いている。
俺たちが受付に行くと、巨乳の若い受付嬢も仮面を付けたティナに一瞬驚いた様子だったが平静を装い。
「いらっしゃい、始めて見る顔ですがどんなご用件でしょうか? 」
バースは巨乳に釘付けで俺が。
「冒険者登録をしたいのですが」
受付嬢が用紙を取り出し俺に渡して。
「この用紙に記入していただけますか」
用紙を見ると、名前(本名で無く綽名、通称の名も可)得意な武器、使える魔法は知られる場合は記入しなくていいとする欄がある。
俺とバースは本名を書いたがティナは苗字を書かずに平民のテレサと書いたが、王族と知られるのが嫌なのだろ。
バースは得意な武器は剣、魔法は土魔法と書いて、俺は得意な武器は剣、魔法の所は書かなかった。
バースは巨乳に見とれていてティナに。
「バースは大きな胸が好きなの。嫌らしい目で見ては失礼よ」
バースが慌てて目を反らして。
「見事な胸なので見ていただけだ。下心はない」
俺も男の性でチラッと見たが素知らぬ顔をしていたのだ。
用紙を受付嬢に渡すと受付嬢が。
「冒険者になるにわ講習を3日間受けてもらいますが明日からで良いですか」
「講習があるのですか。明日からで良いです」
まさか講習があるとは思わなかった。
次の日から3日間講習を受けたが、講師が最初に。
「冒険者はギルドの事と色んな国に行くのでトラブルを避ける為に各国の情報と人種の特徴を知っておく必要がある。3日間で覚えるようにしなさい」
主な国は多民族国家ミウラ王国、人間族主義の国デラン帝国、獣人国、エルフ王国、ドワーフ王国、鬼族国、魔族王国の他に少数民族の集落がある。
人種は寿命が短い人間族が多く60%で、500歳くらいまで生きる寿命の長いエルフ族は子供が出来にくく少ない。
ドワーフ族の寿命は120歳、鬼族は150歳くらいの寿命らしい。
冒険者には下からF,E,D,C,B,A,S,SS級の階級があり、B級冒険者は子爵、A級冒険者は伯爵、S級冒険者は公爵、SS級冒険者は国王と同じ身分でどこの国でも国王として待遇される。
ギルドは初代ミウラ王国の国王が作った組織で、どこの国にも属さない独立した組織で、もしも、どこかの国が干渉したならエネルギーである魔石を売ってもらいなくなるので干渉はできないのだ。
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