周りに愛される主人公

あかさ

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1章

19徹の悩み

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~NOside~


徹「どうしようかな……」


徹は一人で登校して自分の終末を考える

だが徹は周りに気が使える子だったので
その後のことも考える。

あれもこれもダメ
徹は考えるのがめんどくさくなってしまった。


徹「、花が綺麗だな……」

徹は花壇に咲く黄色の花を見つけて
ここで生涯を終わりたい
と考えてしまった


花珠「あれ、徹……」
徹「あれ、花珠じゃんか」


徹は今日花壇当番の花珠にあった
花珠はすぐさま徹の様子に気づいた


花珠「徹、どうした??なんか、」
徹「ううん、どうもしてないよ、、すこし考え事してたんだ、いろいろ考えすぎて頭パンクしそう……」
花珠「そ、そうか、徹が考え事とか珍しいな、悩みでもあんのか??」


花珠は徹を凝視して話す

花珠(なんか、今日の徹、おかしい、何だこの違和感、いつもより元気がない??)
徹「ううん、花珠には関係の無いことだよ、花珠こそ、どうしたの、」
花珠「え、あ、いや俺は徹がなんか機嫌悪そうだな~って」


花珠がそう言うと徹は顔を触り始め
そして徹は自分の顔をバシンッと叩いた

花珠は急な徹の奇行に驚き
肩を跳ね
徹を心配した

花珠「も、もしかして熱か?そ、それとも気分が悪いとか?、寝不足か?」
徹「……どうなんだろ、昨日の事思い出せないや、」
花珠「そ、そっか、なんだろうな」


花珠は微妙な雰囲気に耐えられなかった。

どうしてもこの雰囲気をどうにかしたかった。

花珠「と、徹、そう言えばこの頃、光希先輩とどうなんだよ??光希先輩と挨拶もなかなか出来てないよな」

花珠は水をやりながらそう話かける



だが、いつまで経っても返事が返ってこなかった。


花珠は不思議に思い、
徹を見た。

徹「そ、」( ´•̥ω•̥` )
花珠「えぇ!?」


花珠はタブーをおこしてしまった、
それは、
徹の地雷を踏み泣かせた

花珠にとってこれ程のタブーはなかった
なんでか、
それは花珠が徹を好きだからだ

好きな子に泣かれたら、
誰だって戸惑う
しかも、その好きな子の恋人の話をしてだ


花珠「え、っと、光希先輩となんかあったのか???」

花珠は何も考えず地雷をふみふみする
もうそろそろで徹が爆発しそうだった
いや、
もう爆発泣きだした。

徹の涙は止まることを知らず
花に徹の涙が落ちる

徹「俺ぇ、俺ぇ!!」
花珠「おぉっ!!」
徹「先輩が好きだったのに!!裏切られた!浮気された!!生きたくない!!」


徹は涙を流しながら花珠にそう伝える
花珠は般若のような顔つきになる

なぜなら、
花珠が徹を好きだからだ(Part2)

安心して渡した好きな人をこうも泣かせてしまう地雷だったから

そりゃ般若になる。

花珠は徹を落ち着かせる。
徹も段々泣きやみ
落ち着いてきた

徹「ごめんな、花珠、」
花珠「、うん、その前に、先輩は許さん」
徹「うん、もう、先輩とどう接したらいいのかわかんなくて、」
花珠「、え、話すの??」
徹「え、話さないの??」


花珠はなんて優しい子なんだ
と思いながら徹に言い聞かせる


花珠「徹は優しすぎる、そんな最低浮気男は処するべきだ……分かったな」
徹「え、そ、それはダメだよ……だって先輩が」
花珠「……先輩、先輩、お前はそんなに先輩が好きか??」
徹「す、好きだよ……好きに決まってんじゃん、だって恋人なんだよ」
花珠「……ふ~ん、浮気男なのにか??」
徹「うっ」


徹は苦い顔をして目をそらす
図星らしい……

花珠は納得のいかない顔をする

花珠「、縁を切った方がいい、徹、そんな男はまた浮気する。二度あることは三度ある。この言葉が分かるな」
徹「で、でも、仏の顔も三度までだよ」
花珠「仏の顔は一個だから何個もない」
徹「うっ、」


徹は黙る

花珠は目の前にいる好きな人をかっ攫いたい気持ちでいっぱいだった

この可愛い生き物を泣かせる
それは神を泣かせるのも一緒……

その神を泣かせたものは、
間違いなく狂信者に鉄槌を受ける

それが世の理……

うんうんと自己完結した花珠は徹を見る

徹はその視線に気づきオドオドする

花珠(は、可愛いかよ……)
徹「あ、え、、あ、そのぉ、」
花珠「はぁ、徹、俺はお前が大切、この意味わかるか?」
徹「あ、えっと、花珠は俺が好き?」
花珠「うん、まぁ、そゆこと」


徹は何故か嬉しそうな顔で花珠を見る

花珠はその姿を見てキュン死をしていた

徹「嬉しい……」
花珠(結構メンタルやられてんな)


花珠は初めて見た徹の姿に落ち着きがなかった……

だから、光希と言う男を社会的に抹殺したかった、

その方が世界のためだからだ

花珠にとって光希と言う存在は徹によって左右される程の存在、


つまり、
徹にやれと言われたらやる
そんな存在だ

徹「でも、俺に魅力も何もないから、」
花珠「……徹は自己肯定感が低いんだよ。もう少し自覚をもて、」
徹「うん、ありがとう」

徹は花珠の言葉がお世辞に聞こえたのか
気にもとめなかった

花珠はそれにイラつく

花珠(俺がこんなに思いを伝えてんのに、人の気も知らないで、コノヤロウ……)

その日、徹は花珠にしがみついていた

その姿に蜜柑は嫉妬しまくった。
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