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8章:学園に入学したらしい
87話:華美が懐く理由
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私が精霊界の扉を開けると強風が吹き抜けた。
思わず腕で顔を覆う。
風が止んだあと、顔を覆った腕を外し精霊界を見る。
ここの扉は精霊の街につながっているらしく左右にレンガの家が沢山たっている。
・・・・・・それにしても、なんでこんなに・・・精霊の気配がしないんだろう。
景色はいつもの精霊たちが住む街のまま。
はっきり言って・・・・・・・・・不気味だ。
怖い感じもある。
でも、私の口角は自然に上がった。
街の全体に広がる雰囲気と感じる気配。
これは・・・この感じは・・・。
美結さんの周りに纒わり付いていた黒いものに・・・。
宝石店で出会ったあの定員に・・・。
雪都様から感じたあの気配に・・・。
黒川隼人から感じるものに・・・。
すべて・・・同じだ。
確実にいる。
黒川隼人も雪都様も・・・。
でも、欠点と言ったら黒川先生の気配が強すぎて雪都様の気配がほとんど感じらない。
でも、居るということは、雪都様もきっといるはず!
私はそう信じて街を走り出した。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
【華美・礼央ペア】
華美と礼央は璃杏が走っていった森の方角とは違う森のところへ探しに行く。
「璃杏様・・・大丈夫かしら?また、雪都みたいにいなくなったら・・・・・・。」
華美は不安そうに俯く。
その手を優しく礼央は握る。
「華美。安心してください。彼女なら大丈夫ですよ。きっと。その前に雪都様を探しましょう・・・・・・ずっと、華美に聞きたいことがあったのですが・・・華美はなぜ、そんなに璃杏様に懐いているんですか?」
礼央は、安心させるように微笑んだあと、少し不服そうな顔をして質問した。
友人に懐くのは分かるけれど、華美は璃杏にはとても懐いていた。
礼央は華美にとても懐かれている璃杏に少し嫉妬していた。
「んー・・・そうですわね。私が4歳ぐらいの時に私たちのお屋敷に璃杏様の情報が流れてきましたの。私はたまたまその情報を聞いて興味を持ちましたわ。」
璃杏の情報・・・それは礼央も知っている。
どこから流れたのかは分からないけれど『月鍵家の長女は呪われている』そんな情報が城中に流れていた。
礼央はそんな事には興味はなく、記憶から無くしていた。
だけど、華美はその情報に興味を持った。
呪われた子なんてどんな子なのだろうと。
だから、華美は璃杏の誕生日会に誘われた時はとても嬉しかった。
「そして、始めてその姿を見た時・・・一瞬でその容姿に見惚れましたわ。美しい銀色の髪。とても綺麗な瑠璃色の瞳。そして、可愛らしい顔立ちにタレ目はとても美しく可愛らしかったですわ!・・・自己紹介をする時に、緊張している姿は新鮮で応援したくなる気持ちになりましたわ。話したい。友人になりたい。そんな思いが強く湧いてきましたの。」
華美はうっとりとした顔でそう言った。
礼央はそんな華美を愛おしそうに見る。
そして、華美の言葉には同感する部分が多くあった。
容姿は両親が国中から絶賛される人物であり、その子供なのだから当然なのかもしれない。
だけど、緊張しつつ発表する姿は『堂々とするものほど立派』だと考える貴族にとってはその姿はあまり良くないものではある。
だが、璃杏のその姿は新鮮で応援したくなるそんな気持ちが湧くものであった。
華美はそんな璃杏と関わるうちにすごく懐いていったのだろう。
ある意味璃杏には勝てないと思う礼央であった。
思わず腕で顔を覆う。
風が止んだあと、顔を覆った腕を外し精霊界を見る。
ここの扉は精霊の街につながっているらしく左右にレンガの家が沢山たっている。
・・・・・・それにしても、なんでこんなに・・・精霊の気配がしないんだろう。
景色はいつもの精霊たちが住む街のまま。
はっきり言って・・・・・・・・・不気味だ。
怖い感じもある。
でも、私の口角は自然に上がった。
街の全体に広がる雰囲気と感じる気配。
これは・・・この感じは・・・。
美結さんの周りに纒わり付いていた黒いものに・・・。
宝石店で出会ったあの定員に・・・。
雪都様から感じたあの気配に・・・。
黒川隼人から感じるものに・・・。
すべて・・・同じだ。
確実にいる。
黒川隼人も雪都様も・・・。
でも、欠点と言ったら黒川先生の気配が強すぎて雪都様の気配がほとんど感じらない。
でも、居るということは、雪都様もきっといるはず!
私はそう信じて街を走り出した。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
【華美・礼央ペア】
華美と礼央は璃杏が走っていった森の方角とは違う森のところへ探しに行く。
「璃杏様・・・大丈夫かしら?また、雪都みたいにいなくなったら・・・・・・。」
華美は不安そうに俯く。
その手を優しく礼央は握る。
「華美。安心してください。彼女なら大丈夫ですよ。きっと。その前に雪都様を探しましょう・・・・・・ずっと、華美に聞きたいことがあったのですが・・・華美はなぜ、そんなに璃杏様に懐いているんですか?」
礼央は、安心させるように微笑んだあと、少し不服そうな顔をして質問した。
友人に懐くのは分かるけれど、華美は璃杏にはとても懐いていた。
礼央は華美にとても懐かれている璃杏に少し嫉妬していた。
「んー・・・そうですわね。私が4歳ぐらいの時に私たちのお屋敷に璃杏様の情報が流れてきましたの。私はたまたまその情報を聞いて興味を持ちましたわ。」
璃杏の情報・・・それは礼央も知っている。
どこから流れたのかは分からないけれど『月鍵家の長女は呪われている』そんな情報が城中に流れていた。
礼央はそんな事には興味はなく、記憶から無くしていた。
だけど、華美はその情報に興味を持った。
呪われた子なんてどんな子なのだろうと。
だから、華美は璃杏の誕生日会に誘われた時はとても嬉しかった。
「そして、始めてその姿を見た時・・・一瞬でその容姿に見惚れましたわ。美しい銀色の髪。とても綺麗な瑠璃色の瞳。そして、可愛らしい顔立ちにタレ目はとても美しく可愛らしかったですわ!・・・自己紹介をする時に、緊張している姿は新鮮で応援したくなる気持ちになりましたわ。話したい。友人になりたい。そんな思いが強く湧いてきましたの。」
華美はうっとりとした顔でそう言った。
礼央はそんな華美を愛おしそうに見る。
そして、華美の言葉には同感する部分が多くあった。
容姿は両親が国中から絶賛される人物であり、その子供なのだから当然なのかもしれない。
だけど、緊張しつつ発表する姿は『堂々とするものほど立派』だと考える貴族にとってはその姿はあまり良くないものではある。
だが、璃杏のその姿は新鮮で応援したくなるそんな気持ちが湧くものであった。
華美はそんな璃杏と関わるうちにすごく懐いていったのだろう。
ある意味璃杏には勝てないと思う礼央であった。
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