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8章:学園に入学したらしい
97話:君がいるべき場所は
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カキンッ!!
剣と剣が重なる音がした。
「なっ!?」
目を見開き驚く狗社隼真。
綺麗に剣を受け止めたのは・・・真陽琉様だった。
湖乃美ちゃんも目を見開いている。
「大丈夫?湖乃美。」
真陽琉様は剣を受け止めながら振り向いて湖乃美ちゃんに聞く。
「あ・・・はい。ありがとうございます。」
湖乃美ちゃんは呆然としながら返事をする。
「す、凄いですわ!!」
「真陽琉様は騎士団長の息子ですからね。」
華美様は目を輝かせ礼央様は冷静に分析した。
そ、それより!!それより!!
「あの、璃杏様大丈夫ですか?」
雪都様は私に近づき心配している。
そんな声が私には遠く感じて返事をするのを忘れた。
私はただただ興奮して頬が熱くなる。
「ふっ、ふふっ、ふふふふふっ!」
だからついつい笑い方がおかしくなった。
だって、だって、こんな乙女ゲームのスチルみたいな光景を目の当たりにしたら興奮するしかないでしょ!!!!
最高すぎる!!最高すぎる!!!!(※大事なことなので2回言いました。)
「り、璃杏様?」
少し引き気味の雪都様の声が聞こえる。
私はにやにやしている顔を押さえて雪都様を見る。
「あ、大丈夫ですよ!」
私はニコッと笑っておいた。
雪都様は頬を引き攣らせつつ、微笑んでくれた。
なんかごめんなさい。オタクが再発しました。
私が笑ったのがいけなかったのか、狗社隼真が私を睨んだ。
その瞳があまりにも殺気立っていた。
私のニヤニヤ顔も引っ込む。
冷や汗がダラダラ出てくる。
私は察する。
こ、これは・・・ヤバいやつだ。
「何笑ってるの?そもそも俺は月鍵璃杏・・・君を殺すのが目的なんだよ?」
にやりと笑う狗社隼真。
「ひとりひとり殺していって君を絶望させてから殺すのもありだったけど・・・邪魔されるのも嫌だし・・・・・・まとめて殺そうかな。」
ぼそっと低い声でそう呟いた。
静かな聖堂にその声が小さいのによく聞こえた。
その場にいたみんなはその呟きに体を強ばらせる。
・・・・・・まとめて殺すって・・・そんな・・・。
「そんなことさせないわ!私は狗社隼真!貴方を貴方が居るべきところへ還します!!」
緊迫した空気の聖堂の中に結恵さんの声が響いた。
キッと狗社隼真を睨みつけそう宣言した結恵さん。
その言葉に狗社隼真は嘲るように笑った。
「はっ。君が?無理でしょ。君は俺より魔力が弱いくせに、馬鹿げたこと言わないでくれない?そもそも俺が還る場所って何?」
蔑んだ目をして結恵さんを見る。
「そんなの決まってるわよ。魔界よ魔界。狗社隼真という存在は神でも精霊でもない・・・悪魔よ。1000年以上生きていられる人間なんていないわよ。自分に魔法をかけたからここまで生きることが出来たんでしょうけど、あんたはもう・・・魔界に住まう悪魔よ。」
真顔で紅葉は狗社隼真に言った。
紅葉から殺気を感じる。
紅葉の言葉に狗社隼真の顔は醜いほどに歪んでいった。
狗社隼真から感じるものがより一層濃くなり気持ち悪くなるくらいの憎悪を感じる。
そして、黒くおぞましいほどの闇魔法の気配。
私は直感した。
闇魔法が発動される。
これは・・・本当に・・・みんな死んでしまう・・・と。
剣と剣が重なる音がした。
「なっ!?」
目を見開き驚く狗社隼真。
綺麗に剣を受け止めたのは・・・真陽琉様だった。
湖乃美ちゃんも目を見開いている。
「大丈夫?湖乃美。」
真陽琉様は剣を受け止めながら振り向いて湖乃美ちゃんに聞く。
「あ・・・はい。ありがとうございます。」
湖乃美ちゃんは呆然としながら返事をする。
「す、凄いですわ!!」
「真陽琉様は騎士団長の息子ですからね。」
華美様は目を輝かせ礼央様は冷静に分析した。
そ、それより!!それより!!
「あの、璃杏様大丈夫ですか?」
雪都様は私に近づき心配している。
そんな声が私には遠く感じて返事をするのを忘れた。
私はただただ興奮して頬が熱くなる。
「ふっ、ふふっ、ふふふふふっ!」
だからついつい笑い方がおかしくなった。
だって、だって、こんな乙女ゲームのスチルみたいな光景を目の当たりにしたら興奮するしかないでしょ!!!!
最高すぎる!!最高すぎる!!!!(※大事なことなので2回言いました。)
「り、璃杏様?」
少し引き気味の雪都様の声が聞こえる。
私はにやにやしている顔を押さえて雪都様を見る。
「あ、大丈夫ですよ!」
私はニコッと笑っておいた。
雪都様は頬を引き攣らせつつ、微笑んでくれた。
なんかごめんなさい。オタクが再発しました。
私が笑ったのがいけなかったのか、狗社隼真が私を睨んだ。
その瞳があまりにも殺気立っていた。
私のニヤニヤ顔も引っ込む。
冷や汗がダラダラ出てくる。
私は察する。
こ、これは・・・ヤバいやつだ。
「何笑ってるの?そもそも俺は月鍵璃杏・・・君を殺すのが目的なんだよ?」
にやりと笑う狗社隼真。
「ひとりひとり殺していって君を絶望させてから殺すのもありだったけど・・・邪魔されるのも嫌だし・・・・・・まとめて殺そうかな。」
ぼそっと低い声でそう呟いた。
静かな聖堂にその声が小さいのによく聞こえた。
その場にいたみんなはその呟きに体を強ばらせる。
・・・・・・まとめて殺すって・・・そんな・・・。
「そんなことさせないわ!私は狗社隼真!貴方を貴方が居るべきところへ還します!!」
緊迫した空気の聖堂の中に結恵さんの声が響いた。
キッと狗社隼真を睨みつけそう宣言した結恵さん。
その言葉に狗社隼真は嘲るように笑った。
「はっ。君が?無理でしょ。君は俺より魔力が弱いくせに、馬鹿げたこと言わないでくれない?そもそも俺が還る場所って何?」
蔑んだ目をして結恵さんを見る。
「そんなの決まってるわよ。魔界よ魔界。狗社隼真という存在は神でも精霊でもない・・・悪魔よ。1000年以上生きていられる人間なんていないわよ。自分に魔法をかけたからここまで生きることが出来たんでしょうけど、あんたはもう・・・魔界に住まう悪魔よ。」
真顔で紅葉は狗社隼真に言った。
紅葉から殺気を感じる。
紅葉の言葉に狗社隼真の顔は醜いほどに歪んでいった。
狗社隼真から感じるものがより一層濃くなり気持ち悪くなるくらいの憎悪を感じる。
そして、黒くおぞましいほどの闇魔法の気配。
私は直感した。
闇魔法が発動される。
これは・・・本当に・・・みんな死んでしまう・・・と。
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