異世界転移したらチート能力がついていて最強だった。

たけお

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魔法

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目が覚めると三人が俺を見つめていた。
俺が起き上がり周りを見ると人数が足りない。

「…どうなった……?」

「竹中さんよかった」

学が安心したような顔になる。

「竹中さん大丈夫?痛くないですか?」

翔は涙を流していた。きっと心配で泣いていたのだろう。

「鈴木さんとあの男は?」

周りを見ると玲奈がいない。そして小太りの男もいない。

「連れて行かれた」

学が言う。

「なんで?」

「よくわかんねーけど、あれから火を出す魔法って奴を使えたのが、あのデブだけだった。俺たちは言葉がわかんねーし」

「それなら鈴木さんも言葉わかんないよね?魔法は出来たの?」

「いやできなかった。ただ鈴木さんのこの板ステータスプレートを見たら、あのデブと一緒に連れて行かれた」

なんで……いやな予感がする。

「翔君は言葉わかったのに魔法の使い方はわからなかったのか?」

俺が気を失っているなら会話がわかるのは翔だけだろう。

「ごめんなさい……。怖かったから全然できなかったです」

まあそりゃそうだ、怖いわな。

「なんで殴り掛かったんす?俺も同じように気を失って、さっきの目が覚めたばっかだから全然わかんねーし」

「優斗も殴り掛かって奴らに倒れされたから」

優斗もか……。
こいつ喧嘩早いから俺が倒されたから殴りに行ったのだろうな。
いい加減学習しろよ……まあ俺が人の事言えないか。

「じゃあ事情を簡単に説明すると、やっぱり3回死んだら首輪についている魔石と言うこの宝石が真っ赤に染まって完全に死ぬそうだ。だから気をつけたほうがいい、それとこれの首輪を取ったりしても死ぬ」

「げっ竹中さんの言った通りだったんすね、取んなくてよかった」

優斗が焦った顔をしている。

「ああ、びっくりするなよ。俺たちは別の世界に転移させられた。ここは俺たちの知っている日本でも地球でもない」

「げっマジかよ漫画っすか」

「信じられねーカメラでもあんじゃねーか?」

二人は信じてないみたいだが、会話を聞いていた翔は大人しく聞いている。

「そしてここからが重要だ、冷静に聞いてくれ。俺たちをこの世界に連れてくるために980万人が犠牲になっているそうだ。つまり俺たち代わりに日本でそれだけの人が死んでいるそうだ」

「へっ?嘘っすよね」

「またまたドッキリカメラですって」

信じたくないみたいだろうな、俺もドッキリカメラと思いたいよ。

「俺もそう思いたいけどな、奴らが言うには連れてきた反動で、地球が生物の住めない世界になるそうだ」

「嘘だろ……ならママやパパとか妹とかは?」

学は俺の肩を掴む。

「わからんが、あまりいい状況ではないだろうな」

「竹中さん、嘘っすよねそれ?冗談と言ってよ」

「俺も嘘と言いたいけど、聞いた話はそうだ。ここではそれが確かかどうか確認は出来ないけどな、翔君は話を聞いていたからわかるよね」

そう言うと翔はこくんと頷く。

「竹中さんの言った通りの事を言ってた」

「嘘だろ嘘だろ……」

学が震えだす。現実として受けとめれてない。

「ならみんな死んだっちゅうってことっすか?」

優斗が俺に聞く。

「わからん、なんの基準だかわからないが、奴らが言うには一人呼ぶのに10万人の犠牲が必要と言っていた。俺たちは98人呼ばれたそうだ」

「それって俺らの周りにいる10万人ってこと?それだったらみんなとかは!?」

学がそう言ったので俺は首を振った。
多分そうゆうことだろう。

「くそっ」

優斗がそうつぶやく。
俺らにはどうしようもない。
しばらく無言の時間が続く。



「今はこの首輪が俺たちを縛っている。逆らうと激痛で意識を失ってしまうように出来るみたいだ。だからとりあえずは奴らには逆らわないようにしよう。それと魔法とか使えるようにしたい。使えたんだろ……連れていかれたあいつは」

あの小太りの男が使えたなら俺らでも使えるはずだ。

「うん、小さい炎だったけど一瞬燃えた」

翔がそう言う。

「なら翔君の覚えている範囲で教えてくれるかな?俺は寝ていて全然わかんない」

「うん、たしか身体に流れる魔力を感じてそれを炎に具現化するって言ってた」

魔力か、全然わからんぞ。

「確か奴らは魔法を使う時にこう言っていたな『力よ我に集い、紅蓮の炎を燃やせ』と」

俺がそう言うと手の平に熱を感じた。
するとライターぐらいの火が一瞬上がる。

「うわっ」

「竹中さん出来ているっす」

二人は驚くが俺が一番驚いた。

「あっ呪文を唱えろと言ってました」

翔君は呪文がわかんなかったのか?

「竹中さん、今なんといってました?」

学が不思議そうに聞く。

「あれ?日本語では言ってなかったか?」

「ノニハキカなんとかと言っていたっす」

なるほどね。
言葉が勝手に変換されるわけだ。
ふと、。もしかしたら俺らの言葉でもいけるのか?使う感覚がなんとなくわかったし、日本語でも使えるのなら教えやすい。
俺は立ち上がり、彼らを背にして空いている空間に手を突きだした。
全身に回る力を感じて手から放出するようにして、日本語で喋るように意識して呪文を唱えた。

「力よ我に集い、紅蓮の炎を燃やせ」

すると目の前に炎が上がる。天井に届くぐらいに大きく上がる。

「「すげえ」」

優斗と学のコンビが驚く。
なんとなくコツはわかった。

「よし、日本語でも出来る。意識を集中してから、力よ我に集い紅蓮の炎を燃やせ、と言えば出来る。気を練る感覚……と言ってもわかんないか?全身の血を集めて手から放出するイメージでいい」

俺がしていた古武道の気を練るみたいな事を……そう言ってもわかんないだろうな。

「竹中さんすごいです、僕全然説明できなかった」

翔が感心する。

「まあとりあえずやってみてくれ、これで上手くいけばいいが、駄目なら奴らの言葉を覚えてくれ」

するとしばらく皆が練習していると小さいながらも炎が出るようになっていく。

「おおっまるで漫画みてー」

みんなが興奮して喜んで魔法を出している。
おとぎ話みたいに魔法を使っていたらそりゃあ誰でも興奮するか。



ドサッ

優斗が突然倒れた。


「おい」

俺が抱き上げて頬を叩いても意識がない。
これはいったい?

『多分魔力の使い過ぎだな、プレートを見てみろ。魔力が枯渇しているはずだ』

耳元で聞こえた声。この場にいる物の声ではない。

「誰だ」

俺が振り向くと、翔と学が不思議そうな顔をして俺を見る。

「どうしたのですか?竹中さん」

翔が俺を心配そうに見つめる。

「いや今声が」

「声?今は誰もしゃべってなかったですよ」

学もそういう。
さっき意識が失いかけた時に、聞こえた声を思い出す。
これはもしかして。

『そうだ、この声はお前だけに聞こえる、おっと声を上げるなよ二人が心配するぞ』

「すまん、空耳だ……気のせいだった」

そういうと二人が見つめる。俺しか頼る大人年上がいないから心配なんだろうな。

『落ち着いてガキのプレートを見てみろ』

俺はズボンのポケットに入っていた優斗のステータスプレートを取り出してみる。


名前   元 田中 優斗たなか ゆうと
年齢   21
レベル  1/99
クラス  奴隷勇者 死1/3
生命   20/56         
魔力   0/23

能力   言語能力×
     肉体強化×
一回死亡により能力の一時凍結  ■■■■■□□□

属性   火属性1 



「魔力が0になっている、二人とも自分のステータスプレートを見て確認してくれ!魔力が0になると気を失うみたいだ」

学と翔は自分のプレートをみて確認をする。

「僕のは43になっています、高橋さんのは24です」
翔がそう答えた。

「魔法を何回使った?その回数で魔力の消費量がわかるはずだ」

「僕が2回です」

「俺は3回」

二人のプレートを見せてもらい大体の魔力の消費量がわかった。

「一回に付き5減る、今度から気を付けて計算して使うしかない」

「怖いです」

翔がビビっている。

「気をつければ大丈夫なはずだ、使う感覚がわかったならとりあえずは魔法をやめておこう」

これ以上倒れられても困る。

『それがいい』

また声が聞こえた。

おい

『なんだい』

優斗は助かるのか?

『まあほっとけばクソガキの魔力は戻るだろうな多分な、まあ死のうが知ったことではないけどな』

おい、死んだら困るだろうが。

『脳筋のタイプの馬鹿には興味がない、まだ翔なら可愛いから助けてやってもいいけど』

なんだそれ?

『まだ女も知らない中学生の童貞少年を犯すのは楽しいよな、女と言えば玲奈は今頃犯されているだろうなあ……あーもったいない!俺が処女をもらってやったのにな!女子高生の処女なら犯しがいがあったのにな』

何言ってんだお前!

『なんだ真面目かよ!つまんない奴。そうだ!そこの起きているガキの遠隔盗聴って能力使わせてみな!今ならきっと面白い声が聞こえるからさ』

どういうことだ?

『そのまんま、お前は真面目過ぎてめんどくさい』

おい!

『………』

声が聞こえなくなった。
どういうことだ。
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