【完結】君に触れたすべてが、独りよがりだった

「付き合いたい」
「もう誰とも寝てない」
「お前だけが好きなんだ」

言葉を重ねるほど、彼の瞳は冷たくなっていった。

セフレとしてしか見られていなかった関係に、本気の愛を注いだ男と、
最初から一度も心を揺らされなかった青年。

愛したのに、何も届かなかった。

――君に触れたすべてが、独りよがりだった。
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