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第446話 対決! アルティメットBT配信(1)
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ゼータちゃんは、こう言った。
――右側の道は、短くてかなり危険ながらバンブリアに辿り着く道。大量の猛獣型魔物が居るのみならず、最強の古代兵器とやらがうろついている可能性があります。古代兵器にぶつかれば私達は散り散りに、そして大量の猛獣型魔物でやられてしまう可能性がある訳です。
彼女はそう言って、ここから先には危険な魔物が住まうと警告していたが、それはあくまでもゼータちゃんからの忠告程度。確かに警告は聞くべきであり、そんな強力な古代兵器とやらにわざわざ自分から喧嘩を売るというのは、バカのする事だ。
しかしながら、その道は私達が思っていた以上に、猛獣型魔物が大量に居すぎた。
これじゃあ、行軍があまりにも遅れすぎる。
だからこそ、私はその古代兵器とやらを捕まえる事にしたのである。
古代兵器――それはすなわち、私が良く使っているゴーレムなんかと同じ、錬金術によって生み出された人造の人型兵器である。
どれだけ相手が強力だろうとも、相手が古代兵器である以上は、私の専門分野である。
私は大量の猛獣型魔物を相手にするよりも、最強の古代兵器を捕えて、私達の武器に変えようと提案したのである。
「という訳で、ゼータちゃん。その古代兵器とやらの所に案内してください」
「……まぁ、案内するのは出来ますけれども」
ゼータちゃんはというと、あまり乗り気じゃない様子であった。
彼女の索敵能力を使って、今はその古代兵器とやらに会わないようにしている。しかし逆を言えば、その古代兵器に会うようにする事も出来るという訳だ。
今まで彼女は必死になって、皆を危機から守るために、その古代兵器とやらが居ない方向に逃げていた。それなのに、そんな守ってもらった私が「その古代兵器とやらに会いたい」と言っているのだから、乗り気じゃないのは当然だろう。
「……まぁ、ご主人様の命令であるのならば、私は従いますが」
「ありがとう、ゼータちゃん」
私がそう言うと、ゼータちゃんは「当然です」とそう答えていた。そして、決め顔を作って――
「いえ、それがガンマン、ですんで」
――キランッと、歯を光り輝かせていた。
……私、これが自分で設定した性格だって思いたくないなぁ~。本人としては、めちゃくちゃカッコいいと思ってやっているんだろうけれども、私からしてみたら、とーっても"中二病的な意味での"痛い女の子なので、出来る事なら、その性格を直したいんですけれども。
そんなこんなで、私はゼータちゃんに案内されて、その古代兵器とやらの所に案内してもらえる事になったのであった。一応、他の皆様には、私はゼータちゃんと、その古代兵器とやらと戦って来るので少し待っておいてね、と伝えて。
ゼータちゃんと、その古代兵器の所に向かったのだが――
「あれが、その古代兵器?」
私の視線の先にあったのは、新幹線。
胸の真ん中に新幹線の顔が付いていた、巨大なゴーレムである。
左腕にビームソード、右腕にビーム砲を装備しているのは、古代兵器というよりかは、前世の知識がある私としては近未来兵器みたいになっているのだけれども、なんで胸の真ん中に新幹線の顔みたいなのが付いているんだよ。あれが付いている事で、『なんか子供が考えたロボット兵器』みたいになってしまっているのだけど。
「えぇ。ご主人様には分かりませんか――あの古代兵器から感じる、強力なプレッシャーを」
強力なプレッシャーというよりかは、私としては、あまりにも強烈すぎる違和感を感じてしまうのだけど。
というか、あれ動いているのですか?
なんか全身が錆び付いてしまっていて、今にも崩れ落ちそうな感じがしていて、『最強の古代兵器』という、ゼータちゃんからの評価がまるで嘘みたいに思えてしまうんですけれども。
「(まぁ、あれがゼータちゃんが言う"最強の古代兵器"だというのならば、対処もなんとかなりそう)」
正直、なんか、全然強そうに思えないんですよね。やっぱり、胸の真ん中に新幹線の顔があるという、子供じみた巨大ゴーレムだからこそ、強そうに思えないというか、なんというか。
「ご主人様、どうしましょうか?」
「――とりあえず、まずは魔法で攻撃しておこうか」
私はそう言って、魔法を使って攻撃しようとして――
――ぴっかぁああああんんっ!!
胸の真ん中の、新幹線の顔が赤く光り輝いたかと思うと、私の魔法が掻き消えた。
「なっ――!?」
『敵反応アリ。古代兵器【アルティメットBT】、タダイマ攻撃開始シマス』
ピカンッと光り輝き、古代兵器が動き出して、私達に狙いを定めていた。
いきなり動き出したのもそうだが、私は何度も魔法を使おうとしているのだが、何度やっても発動しないのだが。私が魔法を使おうとすると、古代兵器の新幹線の顔が光っているから、恐らくはあの新幹線の顔が魔法を無効化していると思うのだが……。
「さて、どういう原理なのか解体して、確かめてみるとするか」
私はそう言って、古代兵器に戦いを挑むのであった。
――右側の道は、短くてかなり危険ながらバンブリアに辿り着く道。大量の猛獣型魔物が居るのみならず、最強の古代兵器とやらがうろついている可能性があります。古代兵器にぶつかれば私達は散り散りに、そして大量の猛獣型魔物でやられてしまう可能性がある訳です。
彼女はそう言って、ここから先には危険な魔物が住まうと警告していたが、それはあくまでもゼータちゃんからの忠告程度。確かに警告は聞くべきであり、そんな強力な古代兵器とやらにわざわざ自分から喧嘩を売るというのは、バカのする事だ。
しかしながら、その道は私達が思っていた以上に、猛獣型魔物が大量に居すぎた。
これじゃあ、行軍があまりにも遅れすぎる。
だからこそ、私はその古代兵器とやらを捕まえる事にしたのである。
古代兵器――それはすなわち、私が良く使っているゴーレムなんかと同じ、錬金術によって生み出された人造の人型兵器である。
どれだけ相手が強力だろうとも、相手が古代兵器である以上は、私の専門分野である。
私は大量の猛獣型魔物を相手にするよりも、最強の古代兵器を捕えて、私達の武器に変えようと提案したのである。
「という訳で、ゼータちゃん。その古代兵器とやらの所に案内してください」
「……まぁ、案内するのは出来ますけれども」
ゼータちゃんはというと、あまり乗り気じゃない様子であった。
彼女の索敵能力を使って、今はその古代兵器とやらに会わないようにしている。しかし逆を言えば、その古代兵器に会うようにする事も出来るという訳だ。
今まで彼女は必死になって、皆を危機から守るために、その古代兵器とやらが居ない方向に逃げていた。それなのに、そんな守ってもらった私が「その古代兵器とやらに会いたい」と言っているのだから、乗り気じゃないのは当然だろう。
「……まぁ、ご主人様の命令であるのならば、私は従いますが」
「ありがとう、ゼータちゃん」
私がそう言うと、ゼータちゃんは「当然です」とそう答えていた。そして、決め顔を作って――
「いえ、それがガンマン、ですんで」
――キランッと、歯を光り輝かせていた。
……私、これが自分で設定した性格だって思いたくないなぁ~。本人としては、めちゃくちゃカッコいいと思ってやっているんだろうけれども、私からしてみたら、とーっても"中二病的な意味での"痛い女の子なので、出来る事なら、その性格を直したいんですけれども。
そんなこんなで、私はゼータちゃんに案内されて、その古代兵器とやらの所に案内してもらえる事になったのであった。一応、他の皆様には、私はゼータちゃんと、その古代兵器とやらと戦って来るので少し待っておいてね、と伝えて。
ゼータちゃんと、その古代兵器の所に向かったのだが――
「あれが、その古代兵器?」
私の視線の先にあったのは、新幹線。
胸の真ん中に新幹線の顔が付いていた、巨大なゴーレムである。
左腕にビームソード、右腕にビーム砲を装備しているのは、古代兵器というよりかは、前世の知識がある私としては近未来兵器みたいになっているのだけれども、なんで胸の真ん中に新幹線の顔みたいなのが付いているんだよ。あれが付いている事で、『なんか子供が考えたロボット兵器』みたいになってしまっているのだけど。
「えぇ。ご主人様には分かりませんか――あの古代兵器から感じる、強力なプレッシャーを」
強力なプレッシャーというよりかは、私としては、あまりにも強烈すぎる違和感を感じてしまうのだけど。
というか、あれ動いているのですか?
なんか全身が錆び付いてしまっていて、今にも崩れ落ちそうな感じがしていて、『最強の古代兵器』という、ゼータちゃんからの評価がまるで嘘みたいに思えてしまうんですけれども。
「(まぁ、あれがゼータちゃんが言う"最強の古代兵器"だというのならば、対処もなんとかなりそう)」
正直、なんか、全然強そうに思えないんですよね。やっぱり、胸の真ん中に新幹線の顔があるという、子供じみた巨大ゴーレムだからこそ、強そうに思えないというか、なんというか。
「ご主人様、どうしましょうか?」
「――とりあえず、まずは魔法で攻撃しておこうか」
私はそう言って、魔法を使って攻撃しようとして――
――ぴっかぁああああんんっ!!
胸の真ん中の、新幹線の顔が赤く光り輝いたかと思うと、私の魔法が掻き消えた。
「なっ――!?」
『敵反応アリ。古代兵器【アルティメットBT】、タダイマ攻撃開始シマス』
ピカンッと光り輝き、古代兵器が動き出して、私達に狙いを定めていた。
いきなり動き出したのもそうだが、私は何度も魔法を使おうとしているのだが、何度やっても発動しないのだが。私が魔法を使おうとすると、古代兵器の新幹線の顔が光っているから、恐らくはあの新幹線の顔が魔法を無効化していると思うのだが……。
「さて、どういう原理なのか解体して、確かめてみるとするか」
私はそう言って、古代兵器に戦いを挑むのであった。
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