29 / 125
第5章 瀉血の刑
第29話 純潔の血の在処
しおりを挟む
茜の肉体を満たすのに的確な血。それは、本来ならば茜自身の血なのだ。だが、本来は純潔であるはずの茜の血は、年月とともに俗世間の穢れにより虚しく汚され、今や泥水にも等しい。
「泥水……いや、糞尿にすら劣る程の醜さだ……臭い、汚い、汚らわしい……」
床を濡らす、そのどろどろに濁ったその血は、黒く乾き変色し最早本来の純潔な茜の血とは思えない程の汚液に成り下がってしまった。愚かな世俗の穢れが茜の血を汚し、やがてそれは身体中を循環し、茜の心まで腐らせてしまった。茜が僕を拒否し続けてきたのも、この血が茜の心までも汚していたからに違いない。
こんな汚らわしい血は、茜の肉体を満たすのに相応しくない。一滴残らず吸い出してやりたい。
だが、生き物である以上は血の循環がなければ死んでしまう。血など無くとも生きられるような身体にいつかは茜を造り替えたいとは思っているが、現状の技術では到底不可能だ。だから、今の僕には……茜の血を、綺麗で淀みのない血に移し替えてやることくらいしかできない。
だが、最大の問題は誰の血を移し替えるかだ。凡人の汚らわしい血を茜に注ぐことになってしまえば、本末転倒。新たに茜の肉体を構築する純潔の血の一滴にまで、僕はこだわなければならない。茜の美の保全のためならば、僕は一切の妥協はしない。
「……茜、すぐにその淀んだ血を抜き取って、綺麗な血を吸わせてあげるからね。もう少し……待っていてくれ。その穢れた血を一滴残らず吸い出してやれば、君はまた一歩、僕の理想の聖処女に近付く」
本来の茜の純潔な血を取り戻すためには、少しずつでも茜の血を確実に浄化してやらなければならない。最初は完全な純潔でなくとも、ひとまず汚れの少ない茜に相応しい血を手に入れる必要がある。そして、更に美しい血を探し出し、また茜に注ぎ込む。
そして、やがて辿り着く。僕と聖処女だけの理想郷へ。
「茜の血……茜と同じ血を宿している者……」
そして、僕は一つの結論に辿り着いた。茜により近い存在……つまりは親族。親族の者の血こそ、純潔に近い血として茜の肉体を構成するに相応しい血だという結論に至ったのだ。
茜自身の血ではなくとも、それに限りなく近い人間……つまり近親者の血を茜に輸血してやれば、茜の身も心も少しは浄化されるはずだろう。
父の血、母の血? いや、違う。幼く、まだ世俗の穢れが浸透しきっていない少女の血……そう、茜の部品として最も血を捧げるのに相応しいのは、茜の妹である少女『吹山 葵』の血。
茜の家族構成などとっくに把握している。茜には、葵という名の妹がいる事も僕は既に知っていた。
なら話は早い。茜の実妹、吹山 葵を早急に手中に収め、彼女の血を一滴残らず姉である茜に注いでやろう。
葵は茜という大作を仕上げるための部品の一部。偉大なる姉の『部品』となれるのだから、葵も本望だろう。
「吹山 葵、君は光栄に思うべきだ。君は……唯一無二の聖処女の誕生に、大きく貢献することができるのだから」
そして茜、君は幸福だ。実の妹の身体と引き換えに……君は唯一無二の聖処女へとまた一歩近づくのだ。
「泥水……いや、糞尿にすら劣る程の醜さだ……臭い、汚い、汚らわしい……」
床を濡らす、そのどろどろに濁ったその血は、黒く乾き変色し最早本来の純潔な茜の血とは思えない程の汚液に成り下がってしまった。愚かな世俗の穢れが茜の血を汚し、やがてそれは身体中を循環し、茜の心まで腐らせてしまった。茜が僕を拒否し続けてきたのも、この血が茜の心までも汚していたからに違いない。
こんな汚らわしい血は、茜の肉体を満たすのに相応しくない。一滴残らず吸い出してやりたい。
だが、生き物である以上は血の循環がなければ死んでしまう。血など無くとも生きられるような身体にいつかは茜を造り替えたいとは思っているが、現状の技術では到底不可能だ。だから、今の僕には……茜の血を、綺麗で淀みのない血に移し替えてやることくらいしかできない。
だが、最大の問題は誰の血を移し替えるかだ。凡人の汚らわしい血を茜に注ぐことになってしまえば、本末転倒。新たに茜の肉体を構築する純潔の血の一滴にまで、僕はこだわなければならない。茜の美の保全のためならば、僕は一切の妥協はしない。
「……茜、すぐにその淀んだ血を抜き取って、綺麗な血を吸わせてあげるからね。もう少し……待っていてくれ。その穢れた血を一滴残らず吸い出してやれば、君はまた一歩、僕の理想の聖処女に近付く」
本来の茜の純潔な血を取り戻すためには、少しずつでも茜の血を確実に浄化してやらなければならない。最初は完全な純潔でなくとも、ひとまず汚れの少ない茜に相応しい血を手に入れる必要がある。そして、更に美しい血を探し出し、また茜に注ぎ込む。
そして、やがて辿り着く。僕と聖処女だけの理想郷へ。
「茜の血……茜と同じ血を宿している者……」
そして、僕は一つの結論に辿り着いた。茜により近い存在……つまりは親族。親族の者の血こそ、純潔に近い血として茜の肉体を構成するに相応しい血だという結論に至ったのだ。
茜自身の血ではなくとも、それに限りなく近い人間……つまり近親者の血を茜に輸血してやれば、茜の身も心も少しは浄化されるはずだろう。
父の血、母の血? いや、違う。幼く、まだ世俗の穢れが浸透しきっていない少女の血……そう、茜の部品として最も血を捧げるのに相応しいのは、茜の妹である少女『吹山 葵』の血。
茜の家族構成などとっくに把握している。茜には、葵という名の妹がいる事も僕は既に知っていた。
なら話は早い。茜の実妹、吹山 葵を早急に手中に収め、彼女の血を一滴残らず姉である茜に注いでやろう。
葵は茜という大作を仕上げるための部品の一部。偉大なる姉の『部品』となれるのだから、葵も本望だろう。
「吹山 葵、君は光栄に思うべきだ。君は……唯一無二の聖処女の誕生に、大きく貢献することができるのだから」
そして茜、君は幸福だ。実の妹の身体と引き換えに……君は唯一無二の聖処女へとまた一歩近づくのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる