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第5章 瀉血の刑
第33話 葵の利用価値
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「ぃっ……ァ……っ」
最後の注射器の中に葵の血が満たされ、首元から注射針が強引に抜かれる。
ぷしゅっ、と音と共に少量の血が一瞬だけ吹き出し、その生々しい注射痕からは静かに鮮血が流れ出ていた。
「これで……最後か。これだけの量があれば十分だろう」
葵の血で中身が満たされた無数の注射器が山の様にが積まれる頃には、葵の身体中は穴だらけだった。そして、その穴……注射痕からは生々しく鮮血が流れ出し、葵の顔色は血の気の無い真っ青な死人同然の顔色にまで変色していた。
人間は血液の三分の一を失血すると生命の危機に陥ると言われているが、血で満たされた注射器の山を見るとそれを優に超えているかもしれない。
だが、そんなことはどうでも良い。葵は所詮、茜の為の消耗品の部品でありパーツ。壊れたところで大した問題ではない。役目さえ果たしてくれれば、その末路などどうでも良い。
「……ぅ、……ぁ」
虫の息で床に倒れ込んでいる葵は、多量の失血により意識が朦朧としているようだった。端的に言えば、重度の貧血状態……それどころか、生命の危機にすら瀕しているのかもしれない。
「協力に感謝するよ、葵。君の清潔な血はこれからお姉さん……茜の身体を巡り、美の為の礎となる。君の魂はお姉さんの中で生き続ける」
床の転がる葵を足蹴にしながら、僕は最低限の礼を葵に伝える。
最後の役目を終えてくれた葵に対し、感謝しているのは確かだった。だが、それと同時に役目を終えた葵に対しての興味が消失したのも確かだった。
「こ、れ……で、かえ……れ……る?」
葵は擦れた声を僕に向け、僅かな希望に縋る。
このまま素直に帰してもらえると思っている葵。幼稚な子供らしい、めでたい思考だと僕は呆れてしまう。
役目を終えた葵の末路など決まっている。僕と茜だけの世界の在処を知ってしまった以上、葵には死んでもらう他ない。
……だが、ここで葵を殺してしまうのは勿体無いという感情も僕の中で徐々に芽生え始めていた。茜にとって葵は大切な親族であり、唯一の妹。使いようによっては……単なる拷問や凌辱により苦痛以上に効果的であり、残虐な調教になるかもしれない。
人間は、自身が傷付けられる事以上に、自身の大切な人が傷付く事の方が苦痛を伴うとも聞く。それを考慮すれば……この少女・吹山 葵は……まだ使える。まだ役目を与えるだけの価値がある。
それに、単なる部品やパーツは代用が聞いても、茜にとっての近親者はそう簡単には代用が効かない。数に限りがあるし、そう簡単に使い捨てる訳にもいかないのも確かだ。
「いや、まだ君を帰す訳にはいかないんだ」
僕は清潔な血を提供してくれた葵への感謝の意も込めて、葵には更なる役目を与え、もう一仕事してもらう事を決意した。
そして、最後の仕事を終えるまでは……この僕と茜だけの世界に居座る事を許可してやろう。
僕は地面に伏した葵の髪を鷲掴みにし、そして葵の目を見て問う。その目には、既に生気は宿っていない。
「葵、最後に一つだけお願いがあるんだ。なぁに、難しい事じゃない。やってくれるね?」
「え……ッ?」
僕は葵の返答を待たず、その青白く変色した首に犬用の首輪を巻き付ける。葵は苦しそうに咳き込むが、僕は構わずその首輪で茜の首を絞め上げ、葵の自由を奪う。
「が……ァ……」
「さぁ、お姉さんの所へ向かおう。そして……最後まで働いてもらう、お姉さんの為に……妹らしく」
虫の息の茜を強引に引きずりながら、僕と葵は下のガレージ……茜の元へと向かった。
最後の注射器の中に葵の血が満たされ、首元から注射針が強引に抜かれる。
ぷしゅっ、と音と共に少量の血が一瞬だけ吹き出し、その生々しい注射痕からは静かに鮮血が流れ出ていた。
「これで……最後か。これだけの量があれば十分だろう」
葵の血で中身が満たされた無数の注射器が山の様にが積まれる頃には、葵の身体中は穴だらけだった。そして、その穴……注射痕からは生々しく鮮血が流れ出し、葵の顔色は血の気の無い真っ青な死人同然の顔色にまで変色していた。
人間は血液の三分の一を失血すると生命の危機に陥ると言われているが、血で満たされた注射器の山を見るとそれを優に超えているかもしれない。
だが、そんなことはどうでも良い。葵は所詮、茜の為の消耗品の部品でありパーツ。壊れたところで大した問題ではない。役目さえ果たしてくれれば、その末路などどうでも良い。
「……ぅ、……ぁ」
虫の息で床に倒れ込んでいる葵は、多量の失血により意識が朦朧としているようだった。端的に言えば、重度の貧血状態……それどころか、生命の危機にすら瀕しているのかもしれない。
「協力に感謝するよ、葵。君の清潔な血はこれからお姉さん……茜の身体を巡り、美の為の礎となる。君の魂はお姉さんの中で生き続ける」
床の転がる葵を足蹴にしながら、僕は最低限の礼を葵に伝える。
最後の役目を終えてくれた葵に対し、感謝しているのは確かだった。だが、それと同時に役目を終えた葵に対しての興味が消失したのも確かだった。
「こ、れ……で、かえ……れ……る?」
葵は擦れた声を僕に向け、僅かな希望に縋る。
このまま素直に帰してもらえると思っている葵。幼稚な子供らしい、めでたい思考だと僕は呆れてしまう。
役目を終えた葵の末路など決まっている。僕と茜だけの世界の在処を知ってしまった以上、葵には死んでもらう他ない。
……だが、ここで葵を殺してしまうのは勿体無いという感情も僕の中で徐々に芽生え始めていた。茜にとって葵は大切な親族であり、唯一の妹。使いようによっては……単なる拷問や凌辱により苦痛以上に効果的であり、残虐な調教になるかもしれない。
人間は、自身が傷付けられる事以上に、自身の大切な人が傷付く事の方が苦痛を伴うとも聞く。それを考慮すれば……この少女・吹山 葵は……まだ使える。まだ役目を与えるだけの価値がある。
それに、単なる部品やパーツは代用が聞いても、茜にとっての近親者はそう簡単には代用が効かない。数に限りがあるし、そう簡単に使い捨てる訳にもいかないのも確かだ。
「いや、まだ君を帰す訳にはいかないんだ」
僕は清潔な血を提供してくれた葵への感謝の意も込めて、葵には更なる役目を与え、もう一仕事してもらう事を決意した。
そして、最後の仕事を終えるまでは……この僕と茜だけの世界に居座る事を許可してやろう。
僕は地面に伏した葵の髪を鷲掴みにし、そして葵の目を見て問う。その目には、既に生気は宿っていない。
「葵、最後に一つだけお願いがあるんだ。なぁに、難しい事じゃない。やってくれるね?」
「え……ッ?」
僕は葵の返答を待たず、その青白く変色した首に犬用の首輪を巻き付ける。葵は苦しそうに咳き込むが、僕は構わずその首輪で茜の首を絞め上げ、葵の自由を奪う。
「が……ァ……」
「さぁ、お姉さんの所へ向かおう。そして……最後まで働いてもらう、お姉さんの為に……妹らしく」
虫の息の茜を強引に引きずりながら、僕と葵は下のガレージ……茜の元へと向かった。
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